考えたけど・・・どんどん作れる訳じゃないですね

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今日は全国的に寒さが戻っている様ですね、山陰もご多分に漏れず昨日の陽気はどこへ行ったやら・・・。
朝出勤した時には少し雪らしい物は降っていましたが道路にもガーデンにも全く無かったのです。
私が仕事場に到着するや否やどんどん降って来まして数時間でこんな様子です

まさしく山陰という感じですね～。

昨日、色々と試作しましたがメインのエキゾーストはメタル＆ハンダ線で制作するとして一番難しいのはやはりメガフォンパイプになっているテールパイプでしょうね。
昨日ご案内した様にミネルバのキットには真鍮の挽き物が付いていますがその形状や厚みは私のブログにお越し頂く皆さんの鑑賞に耐える物では有りませんでした。
5台のうち1台分はご依頼者様が岸田製の形の良いメガフォンパイプをご準備頂いておりまして助かりました。
残り4台分を何とかしなくてはなりません。
素材から旋盤で削る出す方法も有りますがキットの挽き物が勿体無いと思いこれを加工する事に致しました。
テーパーになった部品をどのようにチャッキングするのかそれが問題なんです。
この部品の中で一番寸法が正しいのはどこかと言うと一番後部になる排気の出口がドリルで穴を掘っていますので一番正確に寸法が出ている様です。
その穴の中にアダプターを作って差し込んで接着して加工しようと考えました。
まずは真鍮丸棒でアダプターを16個（4台分）作りました。
これに差し込んで接着してやろうという考えですね。

接着するとこんな感じです。
下側の凸の部分がアダプターでその上側が部品になります。

時間はかかりますが16個作りました。
この噛み合わせは余りきつくても入りませんしゆるいと旋盤のバイトを当てただけで部品が外れてしまいます。
噛み合わせが非常に大切ですね。

メガフォン部分のテーパーの角度を少し緩くしまして削ります。
角度は様子を見ながら決めますが排気管につながる部分が1.5mm、排気が出る最後部の部分は肉厚がかなり薄く見えるくらいの角度が丁度良いですね。

1個先攻試作が完成致しました。
このテーパー部分だけを使う事になります、細い方は排気管が差し込まれる様に1.3mmの穴を開けています。
ちなみにここの部分の接続は排気管がそにままは入るだけの穴にしておくと排気管の長さを微調整する事が出来ます。
ちなみにこの部分をメガフォン部分からのピンにしておきますと差し込む事で長さの調整が出来ずまた完成後に継ぎ目も良く見えてしまいます。

余り寸法を追い込み過ぎるとこんな感じで折れてしまいます。
これは排気の出る穴を普通のドリルで開口していますから外側をテーパーに削れば薄くなって破断してしまう訳です。

ちなみにメガフォンの細い側の穴は1.3mmの穴をこの状態で開けていますアダプターと部品の間に空間が残っていますので最後にここから穴を開けるとスポッと抜けるのがわかりますね。

全部加工が完了したら.アセトンに浸けて瞬間接着剤を溶かします。
これで分解出来ますね・・・

分解した物がこれです！
排気の出口が薄くて感じが良いでしょ？
カッターマットの四角は1cm角ですので大きさは想像して下さいね。
この部品を16個揃った物を作るのは時間がかかります。

作っているとこんな事も有ります。
上3つは途中で破断してしまった物です
テーパーを削っている時に破断したのが上から3番目の物でキットの取り付けピンが付いたままであるので比較的初期に破断したのがわかりますね。
上側のその他2つは細い方の穴を開ける為にキリを当てただけで破断しました～皮一枚でつながっていたんですね。
下側の1個はアセトンに浸けてアダプターを分離する時に破断したもの・・・
この4個はミネルバのキットのテールパイプの排気の出る穴の奥行きが少し奥まで掘られていた為に薄くなって破断した様です、それにしても寸法のバラツキが大きい様ですね。

アセトンに浸けた部品が全てアダプターから外れました。
奇麗に出来ましたね～エッジの薄さなど見ると気持ちが良いです。

ところが・・・不良品発見しました。
破断ではないですがセンターがズレていたのでしょう削られてしまいました・・・1個だけまた最初からやり直しです。

エッジがこれだけ薄くなる様に寸法を追い込めば当然こんな事になりますね。

再び最初から新しい材料を使って削っています・・・

またですね～
余り寸法を追い込み過ぎでしょうか・・・！？（笑）
妥協はせず・・・なるべくエッジを薄くしたいので・・・
三度新しい材料を使って削ります・・・

やっと完成致しました。
今日は朝からずっとこれを作っただけで終わってしまいました・・・ちょっと疲れました（笑）