Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

山陰は春の様な天気です

2014-02-16 22:51:16 | Ferrari250TR NART 1958
English Version

一般的に2月中旬と言うと山陰ではまだ寒さが残り完全に春と言う訳にはいかない天候が続くのですが、今日だけは少しずつ日も射してと奥の山々は少し春霞で霞んでいます。
中国からのPMなのかもしれませんが・・・
昨日まで関東地方の皆さんは大雪で大変だった様ですね、私も東京からの荷物が届かず大雪を実感しておりますがどうも目の前の春らしい気候を見ていると山梨県が大雪とはにわかには信じられません。
改めて日本は広いと感じますね~。
大雪で被害を受けられた方々に心よりお見舞い申し上げます。

さて250TRですが相変わらずエンジンまわりの細かな部品を作っています。
昨日はオイルレベルゲージや点火コイルなどを作りましたので今日はプラグコードを固定するパイプを作りましょう。
このパイプというのは250系のエンジンのカムカバーの上に取り付けられていましてヘッドの最後部に有るデスビから各プラグに至るコードが加熱したエキゾーストに当たらない様にしている物です。
このパイプですが普通の某エンジンキットなどでは普通のパイプが入れてある事が多いのですが実車画像を良く観察すると前方に行く程細くテーパー状になっていますのでそれを作る事にします。
下の画像は外形が1.2mm内径が0.8mmのパイプで作った試作品です。
中に6本のコードが入る事を考えるとこれくらいの内径が欲しいのですがシリンダーヘッドの大きさに対して少々太すぎの感じがします。
全て大きさのバランスという物が有りますからね~もうワンサイズ小さくしましょうかね~。

長さ1.2cmの中に5個の穴が開いています、配置は画像をご覧になって頂く事にしますが、問題は穴をどうやって開けようか・・・?
と言う事ですね・・・。
チマチマとピンバイスで開ける事も可能ですが丸い面にピンバイスではいくら正確にポンチを打ってもキリを折ってしまう恐れはかなり高いと思います。
幸いな事に手元の旋盤にはフライスが付いていますのでこれで開けようと・・・送りハンドルの目盛りを信じる事が出来れば正確な位置に穴を開ける事が出来ます。
またこの場合普通の0.5mmのキリを使えばいくらフライスの精度が良くてもキリの何本かが無駄になってしまうかもしれませんがそれは0.5mmのセンタードリルを使う事でクリア出来そうと考えました。
(この真鍮パイプは0.2mmしか厚みが無いのでセンタードリルでも簡単の貫通出来るんじゃないかと・・・)
注意しなければならないのは素材のパイプを正確な位置と向きに固定出来るかどうかという事ですね、これはトライ&エラーで微調整をやっていくしかないかと思います。

穴開け加工が完了したら、リューターにパイプを固定してドリルレースです。
このパイプは余りにも肉薄なので旋盤で削れば簡単に崩壊してしまうだけの強度しか無いのです。
リューターでドリルレースしても5台分10本のうち3本は強度不足で崩壊してしまいました・・・また最初から作り直しですね。
まあ特に凹む事は無いですね・・・部品が壊れたり、飛んでいって行方不明になったりデカールが割れてしまったりと色々有りますが最初はそんな事で凹む事が有りましたがこの5~6年くらいでしょうかそんな事で凹む事も無くなってしまいました。
リカバーが出来れば全く問題が無いのです。
凹むのはどうにもリカバーが出来ない時でしょう、今では何とか全ての事に付いてリカバーが出来る様になりましたからね~。
随分楽になりました・・・。

これらが作った部品を入れておく小皿ですが、1本のパイプに5つの穴が空けてありますが他に2つ穴が有るのがわかりますでしょうか?
この穴はこのパイプをシリンダーヘッドに留める為のピンを打つ穴なのです。

この2つの穴は左右で違う位置に開けられていますが崩壊した部品は右用なのか左用なのかはピンを打ってみると良く理解する事が出来ます。
ピンは0.5mmの真鍮線をハンダで取り付けてみました。

右と左用に分けて並べてみました・・・
予備を1個作ってみましたが左側用が1個余分にありますね。


せっかくですから作ったパイプをエンジンに取り付けてみました・・・大きさはなかなか良い感じではないかと思います。

明日はアクセルのリンゲージとキャブレターのガソリンのデリバリーパイプを作ってみたいですね。