Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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燃料デリバリーパイプの量産!?

2014-02-18 21:43:09 | Ferrari250TR NART 1958
今日は冷え込みましたね~
この所の暖かさを思うとかなり寒く感じますね

予報では寒くなって少し雪が降るかもしれないのでこんなものかも・・・
一昨日は梅の木とバラなどに消毒をしておきました、消毒後に雨が降ると流れてしまいますので24時間雨や雪が降らなかったのは有り難いですね~。

さて今日は少し退屈なエントリーになるかもしれません
昨日試作のNo.1シャーシに燃料のデリバリーパイプを作って納得のゆく物になりましたので今度は量産!?して4台分追加しなければなりませんね。
昨日真鍮パイプと洋白線を組み合わせてハンダ付けした物は試作分だけではなく量産分も見据えて10台分くらい準備しておきましたのでそれをそのまま使えば良いのです。
ただし加工の仕方は少し考えないといけないのです。
カットしてからヤスリで削り最小限の厚みだけ残したいのですが保持するのがなかなか難しいのでカットする前に片側だけ先にヤスリで削っていきます。
カットする前の状態では強度が十分なので削りやすい訳ですね。

糸鋸でカットします。
試作ではダイヤモンドディスクを使ってカットしていましたがカットする時に過熱しますのでハンダが融けてしまい分解してしまうのです。
ですから糸鋸で過熱しない様にカットします、下に木製の台とか置いておくと楽にカット出来ます。
またカットする位置はなるべくヤスリでの修正が少なくて済む部分でカットするのが良いですね。

先に書いた部分を考えずにカットした部品は修正が非常に時間がかかります。
数を経験すると少しずつ効率的に作る事を覚えます、これが大切な所です
真鍮のパイプの長い物と短い物があるのはそんな理由です


ダイヤモンドカッターで切るとこんな感じになってしまいます。

真鍮パイプを切る時に出る熱でハンダが溶けて短く切れた真鍮パイプが飛びます、かなり熱いですから注意が必要ですね
この部品はもう使えません・・・

カットしたデリバリーパイプはハンドバイスにとめておいてペーパーを木片に止めた物を使って修正ですね。
全ての真鍮パイプが同じ厚さになる様に削りあわせます


両端の長さを調整して片側を少し曲げます、この曲げはデスビに当たらない様に避けてあるのです。
最終的にはエンジンに取り付けてから微調整を必要としますが試作に合わせて曲げてあります。


デリバリーパイプの両側に内径0.4mm外径0.8mmのパイプを1.5mm程に切ってハンダ付けします
このパイプは後で燃料ホースを差し込む為のパイプです
このパイプは黄色なホースを金属メッシュで補強したタイプのホースを使っています、このホースはまだ作り方を考えていませんがそのうちに考えなければなりませんね。


GPファクトリー 1/43 ヒノサムライ 

2014-02-18 09:54:34 | 最近手に入れたキットのご紹介
このキットを入手したのは少し前になりますが、いつもの様にヤフオクを見ていると幻のキットに出合いました。
このキットを最初に知ったのは1/43のバイブル的雑誌のモデルカーレーサーズの中でした確か新製品の紹介か何かで無塗装で組上げられた物だったと思います。
企画製造はGPファクトリーで販売はメイクアップだったと思います。
まだ1/43には興味を持てなかったし価格が高い事や地方では入手し難い事などで意識的に1/43を避けていたのかもしれません。
ただ幼少の頃100円のプラモデルというのがありまして、確かクラウンというメーカーだったでしょうか・・・1/32くらいでゼンマイ式の車のシリーズにこの日野サムライが有った事を思い出します。
他の車種はフォードJとかが有った様な気がしますが今ではどんな車種が有ったのか日野サムライ以外は良く覚えていません。

1/43のモデルを作り始めた10年くらい前まだ趣味としてでしたがこのGPファクトリーのキットを探した事は言うまでもありませんでしたが、情報はただの一つも入る事はなかったのです。

某ショップのモデルフィニッシャーとして活動を開始して上京してメイクアップに行った時にこのモデルの事を聞いた事が有りましたが、その答えは私を幻滅させるに十分な内容だったんですね。

GPファクトリーはトヨタ2000GTやスカイラインKPGC10のレース仕様を出していましてブームにも乗って結構売れていたらしいのですがブームに陰りが出て来た時期に発売されたのがこの日野サムライだったのです。
メイクアップではモデルカーレーサーズに紹介されたのでかなり予約を受け付けていたらしいのですが最初の初版のキット(40とも80とも言われますが詳しい数は不明です)のみの入荷で次の入荷はなかったらしいのです。
つまり追加の注文を入れようとしたらもう連絡が取れない状態だったらしいのです。
原型や未梱包のキットなどは一体どうなったのか・・・一切不明らしいのです。
ショップの担当者も予約を入れていたらしいのですがお客様に先に回したら自分のキットが無くなってしまったという曰く付きのキットなんですね。

前置きが長くなってしまいますが・・・
実はこのキット私は実物を見た事があるのです。
私のお客様にKさん(東京の方で車関係のKさんとは違う方ですよ)という方がいらっしゃいまして今まで完成品のオーダーを頂いたりしております、なんと納品の時にサムライの話になりまして自分はそのキットを持っていますと言う事で、その後数年の間キットをお借りしておりました。複製の許可も頂いていましたが未着手のキットを勝手に開けて複製するのもどうかな~と思いましてずっとそのままになっていました。

それがヤフオクに出ていた!!

入札しない訳はないですよね~!
確か開始価格が少し高めでしたので誰も入札がなかったはず・・・記憶がしっかりしていないですが。
そして手元に届きました・・・下の画像がそのキットの全てです。
外箱は白の段ボール箱、サイズも同じくらいの物ですが最初からの箱かどうかはわかりません。
ただしKさんのキットの箱に付いていたラベルはなかったので箱は違うかもしれません。

ボディは残念ながらお手つき品でしてスジ彫りは掘ってありますしバリもカットして一部ヤスリがけをしてあります。
しかし大きな加工はしていないので全く問題のない範囲でしょう。

エッチングは未開封でして洋白板とアルミのエッチング板が付属しています。
ステンレスや洋白・真鍮などはエッチング板としてメジャーな所なんですがアルミ板は腐食液に付けると激しく反応しますのでエッチングには余り向かない素材なんですね、当時はそれを使っていたんですね~。

インストは2枚付いていますが感熱紙のコピーの様な物で余り奇麗ではありませんがまあこれも見るだけなら問題無しですね
しかも部品点数はそんなに多い訳じゃないので迷う事もないでしょう。



但しこのキットはデカールがダメでして一度水に濡れてしまった物と思います。
まあデカールは自作品をPCで作ればまだ何とかなるでしょう、リカバリーの方法は色々ありますからね。

古いカーグラフィックや新しい607号のカーグラフィックには色々な実車の画像が出ていますから既に資料として入手済なのでいつかこのキットを作ってみたいですね。
そうそう、長い間Kさんのキットをお借りしていましたが入手後にすぐにお返ししておきました。、貴重な品を何年もお貸し頂きましてKさん誠に有り難うございます。