Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ボディの加工Ver.3

2015-04-06 18:38:08 | Golden Arrow 1929
今日も山陰は雨が降り続いております。
朝からほぼ止み間が無い状態ですね~そんなに強くは降りませんが長い雨ですね~。
中庭の芝生はこの雨を頂いて少しずつ緑が濃くなってきました、それと共に雑草は一段と大きく育ってきましたね。
雨がやんだら草取りをしなければなりません・・・種まきもしておかないといけないし、ブルーベリーも完了していないし、生姜も植えなければなりません。
今年の春はかなり忙しいですね~。

この所県議会議員の選挙戦が始まっていまして朝から夜まで選挙カーが来まして賑やかですね、今回私の住んでいる安来市では定数が2の所に3人が立候補されましたので選挙になったのですが、この3人の方少なからず皆さん知っている方でしてどなたに投票しようか大変迷う所では有ります。
3票有れば皆さんにお入れしたい所なんですが・・・それじゃあ選挙にならないでしょうしね・・・。
投票日までいろいろと迷う事に致しましょう。

さて本日の仕事ですが、相変わらずGolden Arrowのボディに遊ばれています(笑)
なかなか困難ですね・・・・
今日は真鍮板を切る所からです・・・
ボディの後部下側のパネルを作りたいのですが厚みを何ミリにするかで迷いますね。
薄ければ加工は楽なのですが、強度的にはちょっと落ちますよね。
逆に厚ければ強度的には十分余裕が有るのですが、加工は大変面倒な事になります。
今回は最初に0.2mmで切っていたのですが、強度の点から0.5mmにしておきました。
と言うのもコクピット部分をカットしていますので現状その両サイドの左右の幅6mmの部分で重たいテールフィンを支えているのですね。
少しでも強度が有った方が良いと思われますので厚めの物を使用しました。

次に少し叩いてRを付けましょう。
この部分の板は完全に平らな板ではなくて少しRを持った板ですので叩いて曲げておきます。
叩いた部分は傷が付いてしまいますが0.5mmの真鍮板ですから奇麗に加工しようと思いますとやはり叩かなければなりません。
焼き鈍しをしておけば柔らかくはなりますが張りが無くなってしまいますので今回焼き鈍しは無しです。

ボディ後部下側はこんな感じになっています先ほどの板を付けますがテールの胴体部分が少し出っ張ってしまいます。
この部分は後ほど真鍮板で作り直す予定なので一旦この部分を削り取って板が正確に嵌る様にしておきます。

板の両サイドを削ってボディに合わせます。
メタルのボディですからやはり合わない部分が出来てしまいます、ボディに合わせる為に両サイドの調整は欠かせません。
ついでにハンマーの打痕もヤスリをかけて削っておきますと後での研磨が楽ですね。
真鍮板の後部の中央に小さな穴が開けられているのがわかりますでしょうか?この穴は後でボディの胴体部分を真鍮板で作って取付けますから穴を開けておかないと中の空気が出られなくてハンダが奇麗に流れないのです。
先に通気口を開けておいた訳ですね。

板をハンダ付けしました・・・この場合後の合わせ目はメタルを流して完全に一体にしております、前側は点付けにしておきまして簡単に調整が出来る様にしておきます。
テールの左右の高さを確認してから本付けします。

胴体後部の盛り上がりの部分を0.5mmの真鍮板を折り曲げて板金しました。
ボディと奇麗に合う様にハンマリングと削りを繰り返します。

先ほどの三角形の真鍮板を取付ける為に仮組にて位置を合わせております、その前の方にマジックで付けた黒い点がわかりますか?
あれは取り付けの時に位置関係がわかり難くなりますから中央の印をつけておいたのです。
目印ですね・・・・

メタルを流しています。
メタルのボディと真鍮の三角形の部品の継ぎ目はメタルで埋めています。
真鍮のパネル同士は普通のハンダですね・・・まあ変えなくても良いと思いますけど・・・それでもハンダの方が流れが良いですからね。


余分なハンダやメタルを削って落としておりますボディラインとスムーズにつながりましたね。

先ほど取付けたアンダーパネルですが、両側は少し出っ張りが付いている様ですが左右でその幅も出っ張りの高さも違っていますので修正が必要になりますね。
まずガイドにする為に真鍮板を切ってハンダ付けします。
少し長めにしておいた方が持ち手になって楽が出来ます。

この隙間の寸法だけ小さいのです。
高さは左右で合わせて削っておきましょう・・・。

この隙間にもメタルを盛っておきます。
真鍮かなにかの板でカバーしてもいいのですがこの中に空気が有りますと後でそれが悪さをする事も有りますからしっかりと溶かしたメタルを入れておいた方が寿命が長いでしょう。
こんな場合は真鍮板をハンダ付けせずにパテを盛った方が楽なのでしょうけれど耐久性に面から言えばちょっと心配ですからね~。

これで全体にメタルを盛る事が出来ました。
次は削りますね。
大きなヤスリで均等に削りましょう。

画像に向かって右側は削りが完了しました。
反対側も削ってから更にバランスを確認して削り合わせましょう。

次はリアアクスルのまわりの翼断面形状の部分を作ります、この部分を作って初めてリアのテールフィンをボディで支える事が出来るのです。
使ったのは0.5mmの真鍮板ですね。
ここも強度が欲しいですからね・・・。

そしてその内側の板を作ります。
ここは厚みが0.8mm欲しいですね。
ところがそんな真鍮板を持ち合わせていませんからロールで1.0mmの板を0.8mmまで加工します。
意外と簡単に出来ますよ・・・(鼻歌!)

翼断面の内側の形状に合わせてケガキしてから加工しています・・・時間はかかりますが難しくはないでしょう。

そしてハンダ付け・・・左右とも取付けますと強度は抜群ですね。

削って仕上げております・・・
上側は未加工のボディ、下側は加工済のボディですね。
翼断面の部分が完全に再現されているのがわかりますね・・・キットのままでは翼断面の下側は無いのがご理解頂けるでしょう・・・例えプロポーションで仕上げる場合でもこの部分の再現は必要じゃないでしょうか?
というかこの部分のパネルが有って欲しいですね・・・。


Le Phoenix 1/43 Ferrari250GT SWB 60

2015-04-06 11:03:15 | 最近手に入れたキットのご紹介
私が入手するキットは特に珍しい物だけでは有りません。
今回ご報告した物は普通のSWB・・・

Ferrari250GT SWBと言いますと皆さんはどの車を思い出されますか?
そうレース用の250としてはTRやGTOに比べてやや印象の薄い物と思います。

しかしレースシーンでは意外と活躍しておりまして良くご存知のLe Mansでは1960年から1961年にかけては大挙して出場しておりました。
その数は250GTOをしのぐ物だったのです。
印象が薄いのはそのボディ形状からか?それとも元々がロードカーに近い設定だったからでしょうか??

メタルキットとしてはSMTS製かこのフェニックスのキットがよく知られていますね。
私もご多分に漏れず両方所有しておりますがSMTS製はボディサイドの下側の絞り込みが少くなくて少し印象の違う物でしたね。
実際に作る場合はこの部分を如何に加工するのかがポイントでしょうか?
一方今回入手したキットはこのサイド下側の絞り込みを再現する為にボディサイドの厚みをかなり厚めに取っております。
この部分は型の抜けを考えると絞り込みを考えれば厚くしなければならないという理由からかなりの厚みになったのではないかと考えられます。
どちらのキットも一長一短が有りますがあくまでもそれは作り手のイメージに合わせて素材を検討し制作の方法も変えて作るべきなんだろうと思います。
フェニックスのキットは顔つきがちょっと違う印象を持たれる方も多く250GTOに比べますとその作例も少ないですね。
製作された方の中で顔つきを自分の理想に近くする為に大改造をされる方もいらっしゃいますがその道のりはなかなか困難な物なんです。
このキットの場合はそのまま組まれる事をお勧め致します、塗って組立てますとまずまずの雰囲気にはなりますから・・・。
実車の方もまだ手で叩いて作っている時代ですから多分グリルの形状など車ごとに違うと思います。

サイドから見るボディはなかなか良い感じですよ。


今回お譲り頂いたキットは細かな部品は袋に入ったままで未開封ですね・・・
ホイールもフェニックス特有の形状の物が同梱されています。
このホイールですがフェニックス以外のキットではあまり見ない形状ですね・・・専用品なんでしょうか??
今回ロードカーなのでデカールは必要最低限しか有りません・・・しかも経年変化で使えるかどうかは不明ですね・・・。

インストも昔のままですね・・・
当時物のフェニックスのキットは細かな挽き物部品がセロテープでインストに貼って有ります、これがオリジナルの姿ですね。
しかし経年変化でセロテープが剥げてしまって細かな挽き物部品が行方不明になっている事も有ります・・・袋に移し替えておいた方がいいのかな・・・(笑)