Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ボディの加工Ver.4

2015-04-07 17:19:29 | Golden Arrow 1929
今日は降水確率が高めながら雨は降っていませんが、外は結構寒いですね。
風も強めですが・・・元気の良い!?私の母は畑でラッキョウの草取りをしてくれています・・・本当は少し見習わなければなりませんね~。

よって外の作業は中止しまして中で大人しく製作をしております。
まあこれが本業なので優先事項ですね(笑)

さて本日の製作ですね。
再びと言うか三度と言いますかまたボディを切っています。
昨日はコクピットの部分のパネルをボディに合わせましたが今日はその前側のミッションとクラッチの部分のパネルをボディに合わせる事に致します。
ここから前側はエンジンの付属していないウェスタンモデルのキットでは分割線の位置がちょっと違っている様で実際の線よりも少し後側をカットします。
つまりこの右側のカウルがクラッチとミッションのスペースという事になります、左側はエンジンですね。

そしても一度カットします。
エンジンの部分とその前側のカウルの間にも分割線が有る様なので・・・もう一度カットした訳です。
でも切る位置を少し勘違いしてしまいまして細切れになってしまった・・・
あ~あ、どうしよう・・・
なんて事はございません長さを調節する為に敢えてカットしました。
曲がった部分では長さを延長するのが難しくなるので真っすぐな部分でカットしてラインを合わせてつなげば良いのです。

コクピット前側のミッション部分のカバーですが鋸で切り離した時に鋸の刃の幅だけボディが無くなってしまっていますのでその寸法だけ真鍮板で足してやらないといけません。
本当はその寸法だけで良いのですが誤差が出たりして足ら無くなると困りますので少し大きめに足しておきましょう。

余分なメタルを削り取りましょう・・・
持ち手が十分でないので指が痛くなりますが、じっと我慢ですね。

そしてコクピット前側のカウルが乗る板を作ります。
本来なら先ほどのカウルに真鍮板をハンダ付けしてゆけば出来るのですが左右のバランスとかが取り難いので下側の板を作に作っておいてからカウルを削って載せようという事に変更しました。
先に下の板を作ります。
板は0.5mmの真鍮ですが両側の段差が1.0mm有りますから当然ながら段が大きめに出ていますね・・・このままじゃあちょっとまずいでしょう。

両側のフレームに当たる部分に0.5mmの真鍮線をハンダ付けして高さを合わせましょう。

先ほどの板の上にカウルを載せてみますとこんな感じですね。
なかなか良さそうですね・・・
微妙な段付きは最終的にポリパテで調整致しましょう。

その前に・・・コクピットのカウルの前後も0.5mm程度(鋸の刃の厚み分)長さを長くしておきます。
切られて切り子になった部分ですね。
下は前側・・・

そしてこちらが後側ですね・・・
同じ事の繰り返しはなかなか面倒な物ですがきちんとしておかないと後で必ず問題が出てくるのです。

ミッションカウルの後側も長さを調整します。
ここに真鍮線を取付ける事でエッジを薄くしても強度が上がりますから・・・やらないよりもやった方が良いと思いますよ。

ミッションカウルの上側の部分と下側の真鍮板をハンダ付けします。
下側は未だ板のままですので上側のミッションカウルをハンダ付けしようと思いますとパイプ状になっていますから内側までハンダゴテが届かないのです。
仕方が無いので四隅だけハンダを流して仮固定したら、底板になる真鍮板を糸鋸で切断します。
この時にダイヤモンドカッターなどを使ってリューターで切ろうとしますと走ってしまって思わぬ怪我に発展する事が有りますからここは地道に・・・糸鋸ですね。

次は・・・
先ほどの画像と同じ様な部品が出てきましたが・・・何かの間違い?
いやそうじゃ有りませんよ。
この部品はエンジン部分のカウル用に作ったパネルですね。
先ほど切った物と同じ部分・・・つまり底板になるのです。

こんな感じですね・・・
ミッションカウルの前側にセットしてみました・・・この上にエンジンカウルが乗るのです・・・が
このエンジンカウルはエンジンをクリアーする為に100%真鍮板で作らなければなりません、よってここからは前側を先に作ってきてエンジンカウルで寸法を調整してゆく方法を予定しています。
明日からは前側ですね・・・。

Le Phoenix 1/43 Ferrari250TR 57 LM58 No.17

2015-04-07 10:22:38 | 最近手に入れたキットのご紹介
この所毎日午前中は入手したキットのご紹介ですがこれでやっと5個目です。
これでやっと追いついた感が有りますね・・・(笑)
まあ実際には他にも有るのですがお手つきだったり・・・部品だけだったりしていますのでご紹介の範囲には入っていない物も多数あります。

今日のご紹介はこちらです・・・

Le Phoenix 1/43 Ferrari250TR 57 LM58 No.17なんですが、・・・
ミネルバ43がこのキットを複製してから250TR/57は珍しくない物になってしまった感じがしますね、しかし少し前に5台をエンジン付きで一気作りした私にとってはこのキットはやっぱり良いキットなんです。
ではミネルバじゃあダメですか?と言う質問が来そうですが・・・エンジン無しなら良いかもしれません。
あの制作記の途中にも記しましたがミネルバのボディは(LHDに限っては)このフェニックス製のキットの完全コピーなんです。
しかし何らかの理由でボディの一部が薄いんですよ・・・
一番困るのはボンネットの筋彫りの下側が薄い事でしょうね。
開口してボンネットの受けを付けようとしますとその部分の厚みが不均等なので一定の段にならないのです。
フェニックスではこの様な事は無かったのでこれはゴム型を作る場合か原型を作り直す(コピーして)時点でミスが有ったのではないかと思われます。
ただ全てのキットに該当するのかは不明です。
その様な理由で僕はミネルバのキットは余り褒める事が出来ないのです。
まあ単にコピーした商品を売ると言う1/43にはよく有る事では有りますがほぼ手を加えないで売るというのは道徳的な面からも賛成は出来ないですね。

そう言う意味では絶対的に作りやすいのはフェニックスのオリジナルキットですね。
やはり本物は良いのです・・・例え少々高価でもね。
ボディのキャスティングも奇麗ですね。
コピーキットの様に表面がザラついていません・・・ツルッとした金属色しかも研磨して奇麗になった訳では無い質感が素晴らしいですね。

細かな部品も欠品は無し・・・オリジナルの袋に入っている様ですね。
今回はバキュームも大丈夫です。

奇しくも前回5台作った時に唯一作ったLHDの黄色にブラックのストライプが入ったNo.17の仕様なのです。
しかも・・・今回このキットをご紹介くださった方は私が製作した黄色なNo.17をご注文くださった方だったり致します、何と言う奇遇でしょう!!!
多分完成品とキットどちらも一揃いをご自分でお持ちになっていた方が良いのでは無いですか?と言いましたら「もう250TRは渡部さんの作品(私が作って差し上げた物)で完結していますから・・・」と結ばれました。
ただただ感謝すると共にお譲り頂く事に致しました。

このTRのインストですが、見ていても何となくユーモアを感じるインストだとは思いませんか?
もちろん初期のAMRにはもっとユーモアに富んだ物が有る事も承知していますが少しずつビジネスライクになってゆく中でいくばくかのユーモアを残していると僕は思います。


最後に・・・
見つけてしまいました・・・昨日も書きましたが。
インストにセロテープで挽き物が貼付けられている・・・と言うのが有りましたね。
大きな物はヘッドライト、少し小さな物はグリルの中に付くドライビングランプと思いますが1個だけ無くなっています・・・皆さんは気がつかれましたらビニールの袋に入れておかれた方が良いですね。


私ですか?
大丈夫ですよ今まで使わなかった部品が部品箱の中に残っていますから・・・。
しかも自分で作る場合は自作の部品を使いますので、この部品は多分使わないでしょう・・・(笑)