Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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フロントダンパーの制作とボディ加工

2017-02-04 19:01:43 | Ford ModelA Hot rod
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フロントの足回りはピカピカのメッキ仕様でとのご依頼ですからフロントのサスペンション周りに使うダンパーも洋白の丸棒から削り出しておきます。
下の画像が旋盤で削りだしたダンパーユニットの本体です。
これからまだ取付け部分を作らなくてはなりません。

細かな部品を削りだしています・・・
本来なら真鍮パイプを使ったり致します、ダンパーの下側の取り付けですがピカピカ仕様という事でこの部分も洋白の丸棒からパイプを作っています。
内径が0.5mm、外径が1.0mm程ですね。

それをダンパーユニッットの下側にハンダ付けします。
余分なハンダが回らない様に最小限の量でハンダ付けします。
上側はエッチング製のステーを付けますのでこんな感じの棒だけ出しておきましょう・・・。

フロントのアクスルユニットに2ヶ所ダンパーの取付けビスの穴を開けましてダンパーを取付けてみました。
取り付けはアドラーズネストの六角ボルトを使います。
ここは正面から丸見えなのでただの丸い線では役不足なんです。

足回りが出来たのでしばらく仕舞ってあったフロントグリルを持ち出して所定の位置に取付けてみました。
しかし・・・何となくホットロッドとしての迫力が感じられないのです・・・ここまで来て困った事になりました・・・と


良く言いますが「口は災いの元」と言うのが有りますよね。
だいたいの方はこのことわざをご存知でしょう・・・(笑)

メイクアップの植本社長と電話でお話をする機会がありましてフォードモデルAのホットロッドの制作についてアレコレお話をしていたのですがエンジンを載せたら一層ホットロッドらしくなりませんかね〜と言ってしまったのです。
お客様はエンジンは載せなくて良いとおっしゃっていたのですが・・・
ダメ元でお客様に確認して頂く事になりまして・・・
「そう言って頂けるなら・・・お任せします」という事になりまして・・・。
エンジン無しの仕事がエンジン付きの仕事になってしまいました。
たしかに今回の製作は実車が有る訳では無く雰囲気を重視してストリートロッドをと言う事でしたので私自身もエンジン無しでは今一歩ホットロッドらしさを表現するのが難しかったのです。
許可が出ましたのでせっかくスリットを掘ってシャープにしましたが・・・その部分をカットしました。

こんな姿になってしまいました・・・もう元には戻る事が出来ません。
今回はボンネットの上側だけを残しておきまして、その下側にV8の強力なエンジンを載せようと言う事にしました・・・


フォードモデルAは元々4気筒の3.2LのエンジンですがこれがV8の7Lもの化け物エンジンに積み替えられるのですからさすがに模型でもかなり無理が有りますね・・・この続きがどうなるのか自分自身でも楽しみですね。

プレートの制作

2017-02-04 18:33:14 |  Stratos JeansChicago
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本日は大変天気が良く暖かい一日でしたね。
こんな日はCafeの方もアトリエの方もご来店がかなり多いです。
以前マツダキャロル360を作らせて頂いた山口県のSさんも突然のご来店でした、なんでもご友人が出雲市で売りに出ていた車を買われたので現車確認に来られたらしいです。
そうしていたら4年ぶりにアトリエにいらっしゃったお客様もいらっしゃいますし・・・
なかなか今日は忙しかったですね。

そんな中ですがこんな物が届きました・・・少し前にチラッと書きましたがCMCのフェラーリ312Pクーペですね。
このミニカーはサスペンションのアライメントが狂ったまま組立てられていますのでその修理とデカール加工をする事になっています。
取り敢えず無事にミニカーが到着したお知らせをブログの中でしておきましょう。


さてストラトスの方はいよいよ最後の作業である展示ベースのプレートの仕上げですね。
昨夜、帰宅する前にアルミ板の上にデカールを貼って帰りましたから今日は十分乾いているのです。
今日は定着作業を行います。
アルミ板にデカールを貼った場合少し前のポルシェのキャビンデカールと同じで凹凸の多い物にデカールを貼るのと同じ様にシルバリングしてしまいます。
と言うのもアルミ板はスチールウールの目の細かな物を使ってヘアライン処理をしていますから一見表面が綺麗な様に見えても表面は凹凸だらけなのです。
こんな場合はクレオスのシンナーをエアブラシで塗ってゆきます。
シンナーを塗ると言うのが正しい表現かどうかわかりませんが・・・最初はパラパラとシンナーを乗せてゆく感じですね。
シンナーは蒸発しますとクリアーを塗った時の様に表面に膜を作ったりしませんから密着後に再び問題が出ましても他の方法で処理する事も可能なのです。
但しシンナーを塗ったら乾くまで絶対に触ってはいけません、デカールが溶けていますので収拾不能になってしまいます。

シンナーが乾きますとデカールの部分が艶消しの様になります。
今回は密着には何の問題も無かったのでこのまま仕上げに移りましょう。

ウレタンクリアーを塗ります。
デカールの段が無くなる位は塗りたいですね。
塗ったらなるべく水平になる様に置きまして塗料の片寄りを防止致します。


明日は中研ぎを入れまして仕上げ塗りをしますと完成ですね。