Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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サフェーサーの塗装

2017-02-27 22:22:04 | Ford ModelA Hot rod
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今日は天気が良かったですが外の気温は低くて寒い一日でした。
ただ午後からアトリエの窓から日が射す様になりますと部屋の中では暖かくエアコンを止めても過ごせる位暖かだったですね。
明日は定休日なので次の営業日は3月ですね。
2月は逃げる、3月は去る・・・時間の過ぎるのは早いですね。

本日はまずSAアペルタの修理のブログを印刷しておきました。
このお客様はインターネットはご覧にならないお客様なのでこの作業は必須ですね。
制作でも修理でもその過程を大切にする私のサービスの一環です。

先日上京しましたが、家内が荷物を持って帰るのが大変だったので東京から息子に送ってもらいました。
その荷物の中に銀座の天賞堂で買ったキサゲを入れていた事を思い出しました。
鉄道模型を作っていた大学時代にマッハ模型さんが発売された物でして今考えたら随分前に作られたんですね。
いまだに同じ物が売られています・・・買ったのは0.14ミリの太さのステンレス線を使った物なのですが今はもっと細い物も出ています。
私は当時と同じ物を買ってみました、当時のお値段はもう忘れてしまいましたが確か京都の河原町今出川の松本模型で買った記憶が有ります・・・懐かしいな〜。
蒸気機関車を作る時に真鍮の板の部分に流れ出したハンダを除去する為に使っていた事を思い出します。

キサゲと言いますと私は金切り鋸の刃の折れた物を研いで作ったキサゲが頭に浮かぶのですがそのキサゲですと真鍮板まで削ってしまい傷がついてしまうのです。当時このステンレス製のブラシの様なキサゲを使ってエッチングの凹凸の部分に入り込んだハンダが奇麗に取れた時には目から鱗が落ちた様な気がしたのを思い出しますね。

それともう一つアクアリンカーを買いました。
このアクアリンカーはペキモのワタナベさんがウインドウのパーツを取付けるのに使うと良いですよとご紹介しておられた物でして、地元で探してみましたが島根のホームセンターには売っていないのです。
天賞堂には売っていましたので買ってみました。

ボンドの商品なのに島根で見ないのはなぜでしょう?
水性の透明な接着剤でして糸を引かないのが使いやすそうですね。
接着強度はどうなのでしょうか?

昨日キャストしたレジンパーツをパッキングしておきました。
バラバラで箱に入れておきますとわからなくなってしまいそうなのでエンジン1台分ずつ袋に入れておきましょう。

その内一台分を出しましてホットロッドの為に使います。
まだ湯口が付いたままですしバリも有りますからそれらを全てカットして削り合わせて塗装の準備をいたしました。
一見簡単な作業に見えますが湯口を切る時に雑な作業をしますと必要な部分が折れてしまったりします。

削り合わせの作業が終わりましたらレジンウォッシュに漬込んで脱脂します。
脱脂をしないと塗装が弾いてしまいまして綺麗に塗れませんし後々塗装の密着に問題が出る事も有りますからここは慎重で丁寧な作業が必要です。

脱脂をしたらもう一度良く点検して削り足らない部分は削っておきましょう。

もう一度脱脂をして乾くのを待っていますがその間にタイヤを検討しましょう。
今までは仮組用のABS樹脂製のタイヤを使っていましたが作品は今までの流れ通りパターン入のゴムタイヤを使います。
0-400mの競技用の車ならスリックタイヤで良いのですがストリートロッドであれば公道を走りますからパターン付きのタイヤは必須ですからね。
いくつか有る在庫の中から直径や幅そして時代に合ったパターンを検討して選んだのはリア側はフェラーリのP4用フロントタイヤの為に作った物、フロント側は同じ様なパターンを持つメイクアップのスーペリアフェラーリ250GTOのフロント用のタイヤを選びました。
パターンが違っても良ければ他の選択肢も有りますが同じ様なパターンという事になりますとこの組合わせが無難かなと思います。
ちなみに下の写真がリア用です、ホイールはホットロッド用に替えてあります。

コチラがフロント用ですが、ホイールが嵌められていないのには訳が有ります。
タイヤの内径がホイールの内径よりも大きいので嵌めてもスポスポなんです・・・このままでは使えません。

ホイールの削り直しをします。
内径はディスクの大きさの事も有りますので変えられません、外径だけを少し大きめにします。
ほんの僅か0.2〜0.3mm程直径が大きくなる様にします。

右は0.25mm程外径を大きくしたホイールです、見た感じはあまり変わらないですね。
これ位なら仮組と雰囲気が変わらないと思われます。

ディスクを仮組しますとこんな感じです。
なかなか良いのではないかな??

サフを塗る前にまだやっておかなければならない事が有ります。
ボディを展示ベースに固定する為のビス穴をあけておかなければなりません、下の画像をご覧になっていい加減な穴のあけ方しかもネジまで切っているのに・・・と思われるかもしれません。
しかし違うのです。
斜めに穴をあけてネジを切っていますがこの車はフロントが下がる様な姿勢の車ですので固定穴も斜めにしておかなければきちんと展示ベースに止められないのです。

シートの後ろ側の凹みにパテを盛っておきます。
この部分はコブラのリアのホイールインナーに干渉するので削られているのですが(実車もそうなのかわかりませんが)ホットロッドではその必要が無いので凹みを埋めておくのです。

塗装をしなければならない部品に全てサフを塗っておきます。
エアクリーナーとタペットカバーの部分だけはサフを極薄く塗っておきました、繊細なモールドにサフが入りますとモールドが見えなくなるからでしてこの部分は注意深く作業を進める必要が有ります。