Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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フロントサスペンションの修復です

2021-04-05 20:59:06 | Wさんの1/18 AMG560SEC
本日の山陰は・・・
雨は上がりましたが、まだ天気が良く無いですね。
気温も低くて寒いです・・・いくら何でも4月ですからね、今日からマフラー(車の排気管じゃないですよ首に巻く方のヤツです)をやめましたが・・・余計に寒かったですね。
午後からは天気が回復しまして部屋の中では結構暖かだったですが・・・外は寒かったですね。

今日は家内がベーグルの予約を頂いていましたので早出の出勤でした、早朝に出勤して朝食は当Cafeで・・・
パン屋さんは毎日この様に早起きなのかしら・・・大変でしょうね。

仕事の方は早朝から本業にかかっていますのでいつもに比べれば作業時間は多めです(笑)


さて本業のご紹介です
昨日は560SECのリアアクスルの部分を修理しましたが、今日はフロントの足回りですね〜
その前に・・・
ルーフのクリアーを磨きました。
と言うのもボディを触っていますといくつかクリアーに埃がかんでいる部分が有りまして・・・気になって仕方が無いのです。
どうしても我慢が出来なかったので2000番のペーパーをかけて削っておきました
ついでにサンルーフの周囲のクリアーの盛り上がりも削っておきます。
少々時間のかかる回り道ですが・・・やらない訳にはゆきませんからね・・・。


この部分は前所有者がシャコタンにした時にアップライトごと全部外してしまって無くなっていますのでこの部分を新たに作る必要が有ります。
恐らくオリジナルはプラスチックですがボディの重量が1/2かかる部分なので真鍮で作る事にしました。
まあオーバークォリティかもしれませんがお客様に納品してから壊れてしまうのは残念なんですよね。
そんな事が無い様にという配慮です。
まずはアップライト本体を旋盤で削って作りました。
寸法確認の為にシャーシに取り付けています。
この状態で車軸の高さを決めておきます
高さはリアの高さを基準にして決めています。
前上がりや前下がりにならない様に・・・平行になる様にしておきます。

車軸の高さが決まりましたら車軸の位置に穴を開けます
頂き物ですがフライスが役に立ちますね〜
アップライトの直径は5.0mmですので車軸の穴は2.0mmにしています。

車軸をハンダ付けします
ハンダ付けかロウ付けか迷ったのです
この後このアップライトにはステアリング系のアームを取付けないといけないのです。
コレもハンダ付けなのでこの様な大きなアップライトみたいな物ですと熱が回って車軸の方が外れてしまう恐れが有るのですよね。
でも取り敢えずハンダ付けにしました。

作ったアップライトをシャーシに組み込みまして左右をつなぐステアリングロッドの場所を決めましょう
左右につなぐロッドの配置は重要な部分でしてなるべく直線で結ばれるように考えます
今回は市販のミニカーなので必ずどこかにステアリングロッドの通り道があるはずなんですけどね
左右に貫通している部分はないんですよね
なのでエンジンや足回りの下側を貫通するようにしておきました。
通り位置が決まりますと
その高さになるようにステアリングのアームの付く部分に切れ込みを入れています
この部分にステアリングアームがつくのです

ステアリングアームを真鍮盤から削り出します
ただの長方形でいいのですが・・・それでも力学的にはアップライトに付く部分は大きめにアームが付く側は細くしておきました。
正しいかどうかは?ですけどね・・・。

同じものを複数個作り場合の決まり事は必要枚数の真鍮板を重ねてハンダつけしてから切ったり削ったりの加工をします。
今回のステアリングアームですがこちらも当然ながら2枚重ねですね
ハンダゴテを当てて分解します。

作ったステアリングアームをアップライトにハンダ付けします
しっかりハンダを流しておけば強度的には十分あのです
しかしアップライトは真鍮の塊なので熱をかなりゆっくりかけないとしっかり溶け込まないのですよね
シャフトの部分が溶けないようにシャフトの取り付け部分は目玉クリップを挟んで放熱しながらハンダ付けしました

ステアリングアームの穴は左右をつなぐロッドを止めますが、ネジで止めたいのでネジを切ります
今回は1.6mmのネジにしておきました

こんな感じでねじ止めができますよね
ここは動く部分なのでちょっと工夫が必要なんですよね


明日はステアリングロッドを作りましょう
定休日の前の日は長時間の仕事になったけどなかなか楽しかったです。