Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ストラトス2号車最終組み立てVer.17及びストラトス1号車塗装準備

2016-12-25 22:11:19 |  Stratos JeansChicago

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今日は大変良い天気でした。
日光が当たれば大変暖かいと言いませんが適度に暖かくて外での作業を快適にする事が出来ました。
昨日の予定通りに本日はチキンの薫製を作っていました。
薫製を作るだけでは時間がもったいないので、ついでに倉庫の片付けを行ないました。
実は倉庫にも1/43キットを置いていますのでメーカー別に整理をしたかったのです。
床において作業をしますと腰が痛くなりますので作業台は軽トラックの上です!
倉庫の1/43キットを広げますとこんな感じになりました。
まだ全部ではないのですが・・・
家内が通りがかりますと「このままどっかに持って行って売って来たらどうですか?」などと言ってきます。
ここに有る物は半分位は買った物ですが、もう半分は知人や友人からもう作らないからと頂いた物ですからむやみに処分出来ません。


そして少し前にお客様が収集されたレコードカーを展示ベースに入れてカバーを作って欲しいと頼まれているのですが、行方不明だった完成品を2つ探しました。
結果無事に発見しました。
先日見つけた物を展示ベースの大きさを確認しようと箱から出してみました。
どうやら運送中に破損した様でしてこんな有様になっていました。
まあ壊れたのはこれだけでは有りませんがこれ以外の物は時間が有りますからゆっくり直せば良いのですがこれらのブルーバードはケースを新調してお返ししなければならないものなので・・・困ってしまいますね。
こちらのブルーバードは繊細なワイヤーホイールが仇になってこんな状態です。
もっともこの破損は今回の運送中では無かったのかもしれません、なぜなら予備のホイールが箱の中に入れてあるのです。
交換作業はちょっと大変なのですが、まあ何とかなるでしょう。
直接の原因はスペーサーが無かったのでボディの重量が直接かかってしまったのでしょう・・・交換後には展示ベースとボディの間にスペーサーを入れて止めないとこんな結果を招く事になります。

こちらもホイールが外れていますね・・・
これはプロポーションをすこし直して欲しいと言われていますからまあ良いでしょう。
どうせ剥離しなければなりませんから。

ストラトスの1号車は仮組を解いて分解致しました。
アセトンに浸けて一晩かかりました。
短時間で無理な力を掛けて仮組が曲がってしまうと元も子も無いですからね。

アセトンに一晩浸けておくとデメリットも有ります。
ルーフのポリパテが膨れてしまいました。
これではダメなので一度ポリパテを剥がしてやり直しですね。

フロアのパーツも塗装に備えて加工をしておきます。
何の加工か覚えておられますか?
消火システムのボンベの位置がワークスタイプと違いましたよね。
今の内に削ってしまいます。

準備が出来た物から塗装の準備で持ち手を付けておきます。

ここでルーフのパテが硬化するまで2号車をすすめておきます。
ドアミラーを取り付けています・・・もう難しい事では有りませんよね。
難しいのは如何に傷を付けない様に仕事を進めるかの一点になりますね、実はそれが一番難しかったり致します。

そうそう1号車のボディはリアフェンダーのオーバーフェンダーの前側の形状を直しておかなければなりませんでしたね。
キットはオーバーフェンダーの前下側が張り出した形状になっています。
実車は下側は張り出していませんので素直に削りますとフェンダーがエッジを薄く加工していますのでこんな感じにラインが出ません。

ラインの外側沿って真鍮線0.4mmをハンダ付けしておいてからメタルを盛ります。
真鍮線をハンダ付けしておく事でラインを正確に出す事が出来ます。
これをしないとやみくもにメタルを盛ってしまいますので盛るだけではなく削るのも大変なんですよ。

アセトンで膨らんでしまったポリパテを削り取ってからメタルが出てくるまで磨きましてポリパテを盛りました。
しかし、上手くいかなかったのです。
なぜかわかりませんがポリパテが硬化不良になりまして硬化しなかったのです。
気温が低い為かと思って盛り直して乾燥機に入れて加熱しましたがそれでもカチカチにはならず爪で跡が付くくらいにしかならないのです。
仕方がないので新しいポリパテを出して盛り直しましたが本日は削る時間が有りませんでした。
この結果は明日に持ち越しとなってしまいました。

エキゾーストもそのままではダメでしたね。
こんな感じで前後のエキゾーストが一体なのですがこのままではエンジンからエキゾーストが外れません。
良く見ますと後ろ側のバンクからのエキゾーストの集合部のすぐ前に切り目が入れて有るのがわかりますね。

カットしますとこんな感じですね。
カットは糸鋸ではなくダイヤモンドカッターの薄い物を使ってカットしています。
理由は無用な力を掛けて変形してしまうとエキゾーストが使えなくなってしまうからです。

ジョイントには真鍮パイプを使います。
内径はぴったしになる様に1.0mmの内径の物を使います。

ドアの内張りのポケット部分にはゴム型が傷んだらしく大量のバリが付いていましたのでリューターを使って削っておきます。
実車はこの部分にヘルメットがおける位大きなドアポケットだったらしいのできちんとヘルメットが入る様にしておきましょう。


ストラトス2号車最終組み立てVer.16

2016-12-24 21:34:12 |  Stratos JeansChicago

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本日は12月24日・・・つまりクリスマスイブですね、
山陰は冷たい雨が一日中降っていました、どうやらホワイトクリスマスにはなりそうに有りません。
この様に気温の変化が大きいと体調不良になりそうなので十分注意が必要ですね。
この気温変化でインフルエンザにかかられる方が多いんじゃないかな〜?
皆さん十分注意をしましょう。

最初にも書きましたが本日はクリスマスイブです、明日はクリスマスですから今年も残り1週間になってしまいました。
ここからの1週間はあっという間ですね・・・。
何かしら気ぜわしいと言うか忙しいのです。
予定では明日には九州からミニカーの塗り替えの超特急の仕事が送られてくるはずです、着いたら見積もりと作業を少しでも進めなければなりません。
27日〜28日は定休日なのですが、お店の方と自宅の年末の大掃除が待っています。
29日は通常営業ですが、30日は町内会の役が当たっていまして朝から外仕事です。
31日は予定がないのですが・・・このままですとゆっくり休みという事はないでしょうね〜。
多分、塗り替えの仕事などやらなくてはならない様な気がします・・・(笑)

昨日書きました荷物が予定通り無事に到着しました。
宅配便を持って来てくれるのはいつもの担当の方なんですが・・・顔から笑顔が消えていますね(笑)
お歳暮が終わったと思ったらクリスマスでそのままおせち料理に荷物が移行するのだとか・・・大変なんですね。
それは笑顔も無くなる訳ですよ・・・。

さっそくお客様のEさんと一緒に開封しました。
荷物は完璧に梱包されていましたので問題は何も有りません。
この梱包と言う仕事は人柄が表れますね。
新しい段ボール箱にきちんと並べられてパッキングも完璧、当方が自営業なので名前入りの納品書やお礼状なども全て封筒に入れられていました、その上に
荷物の上下がわかる様に上側が表示されていて、先ほどの伝票が入っている箱にはその表示までして有ります。
それだけでは無いですよ下の荷姿をご覧下さい・・・十字に荷ひもまで掛けてあってそのヒモも全て同じ様に二重に掛けられています。
荷ヒモなど最近見ないでしょ!?最近私も荷ヒモはした事が有りません、この方完璧ですね。
多分この方が模型を作られると完璧な模型なんでしょう・・・この荷物一つでそんな事まで見えてくる。
自分はこれだけの事をしているのかどうか・・・反省と言うか勉強ですよね・・・いや〜実に良い勉強になりますね。


さてそんな勉強をした所で仕事を始めましょう。
本日は完成したいですねストラトス2号車・・・
最初はフロントのスモールランプを取付けます
レンズはアクリルの丸棒から削り出して作るのはもう何回か書いておりますよね。
3号車で作ったあの方法です。

まだ作っていなかった部品が有りました。
ガソリンタンクのキャップですね。
洋白丸棒から本体を削り出してヒンジの部分は洋白線をハンダ付けしています。
3号車の物とは形状が違う様です。
キットにはエッチングの部品が付属していますがメッキのかかった立派な物ですが、厚みが無くて使えません。
私の作品は立体感を大切にしていますから他の物とのバランスで使えないのです。

バフを掛けています。
実車はメッキでピカピカなので洋白製のキャップにはバフを掛けてピカピカにしてやります。
このキャップですがワークスカーではボディの給油口にアルミ板で作られた蓋が付くのですがこの車のボディは穴が有るだけなのでリアフードが閉めてあってもその穴からキャップが見えるのです。
少しでも見える物は手を抜けません・・・!

切り取りました。
光の当たりかたが悪くて光って見えませんが実物はピカピカです。
厚みは有りますがカウルが干渉しますと困りますから干渉しない程度という事にしておきます。

取り付けはガソリンタンクに穴を開けて接着します。
キャップを突っ切りバイトで切断する時にセンターにピンが残る様にしておきまして接着用のピンにします。
細かな部品なので接着強度が上がる様に考えています。
ガソリンタンクのこんな端の方に穴を開けるのはちょっと怖いですが・・・やらなければ前に進みません。

こんな風に穴からキャップが見えます、これが実車通りと言う物です。

反対側も同じ様にしています。
そうそう説明をしていませんでしたがキャップの前側がヒンジの部分で後側に飛び出しているのがロックですね。
簡単そうで複雑な形状です。

ライトカバーの裏側はまだ塗っていませんでしたのでここはフラットブラックにしておきます。
本来はボディカラーかもしれませんが・・・模型映えを考えてフラットブラックですね。

こちらはボンネットのロックです。
エッチングパーツに0.4mmの穴を空けてピンをハンダ付けしました。
普通は接着だけなのですがピンを併用しますと強度が格段に上がります。
この辺りも長い間楽しんで欲しいからですね。

こちらはリアフードのロックですね。
この部品はキット付属のエッチングなのですがハンダを盛って立体感を強調しています。

そしてこれらの細かな部品を取り付けます。特にリアフードのロックはピンを打つ場所が無いのでエッチングのランナーへの取り付け部分を折り曲げて取り付けピンにして取り付けています。
取り付けピンが無いと取り付け強度が極端に落ちてしまいます。

ほぼ完成ですね。
残りは補助灯のカバーのフィッティング、サイドウインドウくらいでしょうか・・・
そうそうドアミラーも有りますね。

反対側から見たらこんな感じ・・・
珍しいカラーリングですよね。
こんなカラーリングもなかなか新鮮ですね。

そしてストラトス1号車を分解する準備をします。
今年中のボディ塗装で来年1月10日頃の完成を予定しています。

ストラトス2号車最終組み立てVer.15

2016-12-23 21:42:58 |  Stratos JeansChicago

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昨日は12月としては記憶にない位暖かでしたね、本日はまた冬に逆戻りで結構寒いです。
しかし。雪が降る程では無い様で雨が降っていました。
FBによりますと北海道はかなり雪が降っているらしくて大変そうですね。
大変と言いますと新潟県糸魚川の商店街の火事は酷いですね〜
昨日は山陰でも風がかなり強かったですからこんな時に火事を起こせばこの様な大災害になってしまうのは恐ろしい事です。
私の自宅も街中に有りますから火の用心を心がけましょう。
火事に遭われた皆様に改めましてお見舞い申し上げます。

ストラトス2号車は最終組立ても終盤にはいっております、年末も近いのでいよいよ追い込みにかかった感じですね。
細かな部品を次々に取り付けております。
まずはフロントのインテークのメッシュです。
普通ならゴム系のクリアボンドで取付けたい所なのですが接着面積が小さいのでここは強力なエポキシ系の接着剤で取付けます。
硬化まで時間がかかりますからマスキングテープで仮止をしておくのはそんな珍しい事では無いでしょう。
ただし一度に全部取付けずに何回かに分けて作業をしています。

リアはテールレンズやバックランプを取付けました・・・ナンバープレートも取り付けていましたね。

アンダーガードはこの時点で取付けます。
取付けボルトはアンダーガードの下側の面にボルトが出ない様に少し掘り込んでから取付けています。
このボルトも一応六角な形状が欲しかったのでアドラーズネストの六角ボルトの「S」サイズを使用しています。
完成後にはほとんど見えませんから完全に自己満足ですね。

細かな物ですがナンバープレートの照明も取付けておきます。
この照明ですが色々なタイプが有りまして迷う所なのですが一応キットの部品に敬意を表してこれを使っています。
多分ラリー車の取材をして作っているはずなので・・・

細かな部分を作っています、なるべくキットの部品を使わずに自分で作ろうと思っています。
しかし、自作の部品を作るよりもキットの部品の方が良い場合も有ります。
それがこの部品です。
何の部品かと言いますと、ストラトスはリトラクタブルヘッドライトなのですが軽量化の為と故障の回避の為(想像ですが)に固定ライトに変更してあるのです。
その為に使われているのがこの部品です。
ライトケースの左右をこの金具で固定しているのです。
ワークスカーではこの部品は見当たりませんがこの車は取材をした時にもこの部品が取り付けてありました。
この部品はベースになったアレナのキットに付属していた部品なのですが、この辺りもきちんと部品化しているのは凄いですね。
これよりも良い部品が出来そうでないのでこれを使いました。

部品の色は・・・ボディカラーで良い様なのですが実車の写真は余り鮮明でなく色までは判断がつかなかったのです。
こんな場合はアレナのインストを確認しますとやはりボディカラーのホワイトでしたのでそれで塗っておきました。
細かな部品なのですが角が立ったパーツです、塗った塗料が剥げやすいので下塗りのウレタンサフとボディカラーはウレタンのホワイトで塗っております、この辺りも耐久性を考えれば配慮して当然の部分でしょう。

ヘッドライトケースを留める為の金具はこんな感じに付いています。
細かな部品ですが大切な部品ですね。

同様にリアのマッドフラップを塗っています。
このマッドフラップは画像で見る限りP.P.系の樹脂で出来ている様に見えます。ゴムで無い様に見えるのは白い色なのですが少し透けている様に見えるのです。
ゴムなら半透明ではないでしょうし半透明ならばP.P.系の樹脂と判断致しました。
そんな素材ですと、どの様な素材で作ったらそれらしく見えるのだろうか?
樹脂系の物ですと接着剤が効かず簡単に脱落してしまうでしょう、結果的には真鍮板にいたしました。
ただ透けを表現する為にボディカラーに少しアイボリーを入れて塗っています。
実車でも樹脂系のマッドフラップは塗る事が出来ないのでボディカラーと同色にはならないのです、質感を変えて塗ってある方が自然で有ると思います。

ボンネットの固定金具を取り付けました。
ここはいつも困る部分なのですが止めた状態でボンネットに付けておくしか無いですね。

リアのフードとスリットの固定にもこのボンネットピンが使ってあります。
アレナのキットのインストにはリアのトランクの両端にもこの部品を取り付ける様になっておりましたが取材した実車には付いていなかったのでここは省略しています。
恐らくですがトランクの開閉は中央のボタンでしていたのではないかと思います。


この様に当時の姿を今の姿に重ねて作ってゆくのもなかなか楽しいですね。

そうそう、明日は関西方面から面白い物が来ます。
そうなんです!キットを買いました。
しかも半端でない数です・・・100個以上有るはず・・・ちょっとまとまった金額になってしまいましたけど。
もちろんショップさんから買った訳では有りません、比較的(!?)最近お知り合いになった個人の方からお譲りいただきました。
関西方面からの荷物は午前中に到着するのですが恐らく夕方までかかっても全てのキットを確認する事が出来ないかもしれませんね。
大変楽しみです。

修理 その2

2016-12-22 21:45:33 | その他

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最近、修理が貯まっています。
修理屋さんは本業ではないのですが、この修理から見える物も有ります。
例えばアイドロンはワイパーブレードをウインドウに接着してあるとか・・・
他の方が作った作品を検証するする事で必ず自分の作品にフィードバック出来る事が有るはずです。
良い勉強なんですよ(笑)

次はBBRのフェラーリ328GTBですね。
症状はドアミラーが動くと言う事らしいです。
送ってきた状態ではドアミラーは外れる事無く和歌山から島根まで運送便で送られて来たと言う事ですね。
本来なら外してマスキングテープかなにかで固定して送って頂いた方が安全かな!?
ドアミラーが遊ぶとほぼ間違いなくどこかに傷が付くでしょう。
確かにミラーは回りますね。

ピンセットでつまんだら、簡単に外れてしまいました。
良く島根まで保ちましたね〜感心しました。
取り付け用のピンも折れずに綺麗に外れました。
但し良く見ますとかなり強い力がミラーにかかった様でミラーのステーの部分が曲がっていました。
メタル製なので少し力を入れて曲げ直してやりますが、あまり何度も曲げますと折れてしまう事も有りますから気を付けましょう。
右側のミラーも点検して欲しいと聞いていましたがこちらはガッチリと取り付けられていましたので心配ないと思います。
無理矢理外しますとボディカラーが剥げたりミラーの取り付けピンが折れてしまったりしますと困りますからね、今回は右のミラーはこのままでゆきましょう。

コチラもクリーニングをします。
白いボディですが意外と汚れが付いていまして白い綿棒が黒くなります。
コンパウンドの次はワックスをかけます。

このケースにも結構な傷が有りますのでコンパウンドをかけて磨いておきましょう。
修理よりも時間がかかった様な気がしますが、カバーがスッキリと綺麗になりました。


こちらも本日発送で明日の午前中にはご依頼者の方の元にお届け出来ると思います

修理

2016-12-22 21:18:53 | その他

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今日の山陰は春の様な気温で外ではトレーナーも脱いでイチジクの剪定をしておりました。
雨が降るまでに・・・と思っておりましたが2/3を終えた時点で時間の方が無くなってしまいました。
あと2時間くらいで終わったのですが、まだ1月中にやっておけば良いのでまだ時間はありますから大丈夫でしょう。

そんな外での作業が終わったら次は仕事ですね。
本日最初のご紹介は再び修理です。

隣県のUさんが送って来られたディノ246GTです、ボディカラーは余り見た事が無いカラーですね。
珍しいカラーなのでこのままでは可愛そうですね。

症状はワイパーがウインドガラスから浮いて来たという事です。
この様な場合は経験上ウインドウガラスやモールがボディから浮いて来ているはず・・・と見当を付けていました。
送られて来た物を箱から出してみますと・・・浮いているどころかバラバラになってケースの中で遊んでいますね。
しかもワイパーに付いていた接着剤でご丁寧にもベースの部分にくっついてしまっていました、まあこのせいでケースの中で踊って他の部分を傷つけなくて良かったかもしれません。

こうなれば、一旦フロントウインドウを取り外しまして接着し直します。
接着剤が硬化するまではマスキングテープの細切りで固定しておきます。

次はワイパーを取り付けます。
アイドロンのワイパーはワイパーアームの取り付け部はエッチングのピンが付いていてボディに差し込んで接着されているのですがこのディノのワイパーは
左右ともピンが無くて接着剤で接着しているだけの様ですね・・・ボディ側には穴が有りますが穴の中にはピンは残っていなかったので最初からピンは無かったという事でしょうか・・・!?

貼り直したフロントウインドウの前側です。
ここの部分が浮くとワイパーを持ち上げてワイパーが外れたり浮いたりする訳です。

修理は完了しましたが、他にも御依頼主のご希望でケースに付いた傷を何とかして欲しいと言うことだったですね。
確かにプラスチック製のケースは見て楽しむと傷が付きやすいのも事実です。
アクリルならまだ良いのですがプラスチックはどうしても傷が付きます。
余りひどい物は当方の予備に交換した方が良いのですが、これくらいの傷ですと磨いてやれば綺麗になると思いまして目の細かなコンパウンドで磨いております。

良く見ますと側面の方は白い模様が点々と・・・どうやらカビですね。
手で触った部分が保管中に湿度が高いとカビが繁殖して来ます、特に珍しい事ではないのですが酷くなりますと磨いても取れなくなる事も有りますから湿度は気をつけないと生けませんね。

修理が完了しましたのでボディをクリーニングします。
ボディをコンパウンドで磨いてからワックス掛けですね。

ピカピカになりました。
これでやっと完了です。
今回はフロントウインドウの脱着とワイパーの脱着でしたが2時間で出来ると思っていましたが、もっと時間がかかってしまいましたね。
修理は分解してから組み立てなければならないので思ったよりも倍の時間がかかるんですね。


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