JR各社が、グリーン車に乗り放題の切符「フルムーン夫婦グリーンパス」の販売を打ち切ることが8月31日、分かった。
年齢の合計が88歳以上となる夫婦が対象で、旧国鉄時代の1981年から約40年にわたり利用されてきた。
夫婦が同一行程で利用するなどの条件があり、JR西日本は「時代のニーズにそぐわず、近年の販売枚数は落ち込んでいた」としている。
同パスは、巨額の赤字に苦しんでいた旧国鉄の増収策の一つとして考案された。
満月(フルムーン)と「円満」「円熟」をかけ、「ハネムーン(新婚旅行)のように中高年の旅行を定着させたい」との意味が込められた。
毎年秋から翌年春にかけて販売されていた。
昨年9月~今年5月販売分の同パスは、5、7、12日間用の3種類あり、12日間用の料金は2人分で13万320円。
1日当たり1人5430円で新幹線(「のぞみ」「みずほ」を除く)や在来線のグリーン車に何度も乗れるお得な切符だった。
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