感染のピークを越えても、これから増えてくる可能性があるのが後遺症だ。
東京都には「コロナ後遺症相談窓口」があり、都のチームでは去年3月から10月までに相談があった3800人あまりのデータを詳しく分析している。
あくまでも、オミクロン株ではなく、デルタ株が流行していた時期を中心としたデータ。
コロナに感染した後、何らかの後遺症を訴えて相談した人の割合は、男性が47%、女性が52%と、女性がやや多い結果になった。
年代別では、10代から70代以上の幅広い年代が相談している。
高齢者はやや少ない印象だが、各年代に後遺症に悩んでいる人がいることがわかりる。
相談した人たちの中で、最も多かった症状は嗅覚障害(30.4%)だった。
続いて、けん怠感(26%)、味覚障害(23.3%)。
また、脱毛(9.4%)に悩んでいるという人もいた。
症状は非常に様々で、複数の症状を訴える人も60%を超えている。
その中には、記憶力の低下・集中力の低下・不眠などを訴える人もいる。
こうした中、イギリスの保健当局は「ワクチンが後遺症にも効果がある」とする新たな調査結果を発表した。
イギリスでは人口の約2%が、4週間以上続く後遺症、中でも「疲労」「息切れ」「筋肉や関節の痛み」などを訴えています。
調査結果によると、「ワクチンを1回だけ接種した人や、一度も接種していない人たちよりも、2回接種した人などの方が、感染しても後遺症になる割合が半分ほどになった」という。
また、コロナ感染がわかった後にワクチンを打ったとしても、「時間がたってから接種するよりも、なるべく早く接種した人の方が、後遺症を訴える人が少なかった」という。
さらに、後遺症の症状が出てしまった後でも、「ワクチンを打てば効果がある」という驚きの結果も出た。
後遺症が出た後に「接種しなかった人よりも、ワクチンを接種した人の方が症状を訴え続ける人が少なくなって、症状自体も改善する人が多かった」という。
英保健当局のワクチン責任者は「接種による新たなメリットが追加された。ワクチンは後遺症の軽減に役立つだろう」と話している。
西浦教授も「3回目の接種が進むことで、死者が減らせる」と指摘し、「ワクチンは後遺症に効果がある」というデータも出てきている。
もちろん、個人の判断を尊重しながらということではあるが、希望する人への3回目接種をさらに加速していく必要があると思う。
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