民主党の前原元外相は11月14日、読売テレビ番組に出演し、民主党を年内に解党し維新の党などと新党を結成する構想について持論を展開した。
われわれが下野して3年になる。
「1強多弱」の状況がずっと続いて自民党の支持率が高い状況にあるが、いろんな方にお話をうかがうと、「別に自民党がよくて選んでいるのではない」「選ぶ政党が他にない」という状況だ。
そして今まで、維新だ、あるいはみんなの党だ、いろんな政党があって、小選挙区でつぶし合い、自公が安泰という状況が続いてきた。
これを何とか解消しなければという思いが今回の行動の根底にある。
したがって、解党というのは分裂ではない。
「大きな野党」を作るとき、お互いが「自分の党は大事だ」「うちに来るんだったらいいよ」と言い合ってたら、永遠に一つになれない。
みんながいったん解党を決めて、理念や政策をしっかり決めたうえで、その旗のもとに再結集する。そういうことが大事だ。
共産党とはまったく違う。
私は京都なので、非常に共産党が強いところで戦ってきた。
共産党の本質はよく分かっているつもりだ。
シロアリみたいなものだ。
ここと協力をしたら土台が崩れる。
われわれはやはり、外交・安全保障は政権交代があってもそれほど大きく変わらない、現実的な柱で。
しかし内政は、「小さな政府」や新自由主義とは対峙していく。
大きな野党の家を、共産党が主導するのではなくて、民主党が中心となって作っていくことが大事だと思う。
枝野幹事長は11月18日午後の記者会見で、前原元外相がテレビ番組で「共産党の本質はシロアリ」と発言したことについて、共産党の山下書記局長に「失礼な表現があって申し訳ない」と謝罪したことを明らかにした。
前原氏の発言は正しいが、岡田氏、枝野氏、蓮舫氏などの民主党執行部はあまりにも情けない。