熊本熊的日常

日常生活についての雑記

ある逃避

2008年09月02日 | Weblog
線維筋痛症という病気があるのだそうだ。原因不明の疼痛が全身を恒常的に襲うらしい。欧米ではこの病気の存在自体は認知されていて、保険も適用されるとのことだが、日本では医師の間でも殆ど知られていなかったそうだ。数年前に某女性アナウンサーがこの病気を苦に自殺したことで、この病気の存在も、心因性疾患についても認知が進んだという。マスメディアの影響というのは大きい。

心因性疾患については、この事件に先立つさらに数年前、人気作家である夏樹静子氏が心因性疼痛障害で断筆を余儀なくされたことも、世間の認識に影響を与えたと言われている。

「心身一体」とか「病は気から」という言葉があるように、心と身体との関連は古くから経験として認知されていたことではある。しかし、医学というものが基本的には発症した症状を緩和する技術として発達したこともあり、系統立った研究は進んでいない。多くの心因性疾患の治療方法は今なお暗中模索の状態だ。

私も4月中旬以来、脚腰の疼痛が抜けない。疼痛といっても、ちょっとした違和感のようなものであり、線維筋痛症のような「耐え難い」というほどのものではない。しかし、放置すればひどくなるものなのだろうか? あるいは単なる老化現象のひとつにすぎないのだろうか? どのような病気でも、程度の差こそあれ、心の動きというものの影響はあるだろう。自分自身をカウンセリングするつもりで、何もかも言語化してみることで、鬱屈したものが晴れたりするものなのかもしれない。もちろん、そうした闇の世界はこういうところには書かない。