雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

無謀なり! M74 北極星なしでR200SS+エクステンダー

2013年11月14日 | それでも星は流れる
幸運にも新月からまもない11月5日夜は、移動性高気圧の通過で晴れました。
透明度こそ2.5/(5段階評価)と さえませんが、贅沢はいえません。
この夜はついに北極星の見えない玄関前(家屋の南東側)で
R200SS鏡筒でのオートガイドに挑戦する事にしました。
どうやって、北極星の見えない中で機材を設営したのかは
を参照ねがいます。

暗くなるのが早いので、夕食後20時前から撮影準備に入り、
最初に撮るのは、高度が50度ほどに上ってきたM74銀河(うお座)
この銀河は以前にもR200SSで撮った事があるのですが、
暗い上に小さ目の銀河で難物だった事から、
今回はエクステンダー1.4X(合成f=1,120mm)で更に拡大して撮る事に。

長焦点でもオートガイドが追随できれば、なんとかなるだろうと考えました。
PHD Guidingのグラフもなんとか追尾しているようです。
しかし結果は・・そんなに甘くはなかった!
( 画像クリックで全体画像を表示 )
今回は露光時間を7.5分としましたが、計算上は1枚あたり約3画素の流れなのですが
ガイドの振れ幅もあり、許容範囲を越えた流れが発生していました。
それでも画像処理は一応やってみました。
M74渦巻銀河(うお座)
中央部分のトリミング画像( 画像クリックで全体画像を表示 )
撮影DATA: 2013/11/05 20:38’~ VixenR200SS+Canon1.4X(合成f=1,120mm F5.6)バーダーMPCCⅢ
露出 7.5分×14枚  ISO 1600 LPS-P2FIL Cooled 60D (気温7℃ 冷却-13℃)
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7 FlatAide

やはり、北極星なしでは極軸設定の精度が低く、長焦点はむずかしいようです。
ただ、「ずれた極軸でガイドすると、ガイド星を中心に写野が回転移動する。
といわれているのですが、直線的に流れている様に見えることから、
流れの主原因が極軸設定の誤差からくるものかどうかは断言できません。

参考に4年前に撮ったものも掲載します。
撮影DATA: 2009/11/07 22:45’~ VixenR200SS(f=800mm F4.0)コマコレクタ3
露出 2分×20枚  ISO 1600 LPS-P2FIL KissDX(SEO-SP2)
タカハシ90S赤道儀 ノータッチガイド ステライメージ6
*M74の下に移動する小惑星らしきものが写っています。
(クリックで拡大して見てください。)


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親亀子亀方式に変えてからオートガイドの精度が上がっていたのですが、
北極星なしでの設営時は、エクステンダーでの拡大撮影は
避けた方がよさそうです。
次回はR200SS本体のみで撮ったプレアデス星団の予定です。

雲上くもがみ
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コメント (4)
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