先日ある企業の創立記念パーティーに出席した。
パーティーは出席者も多くて非常に盛況だったが、華やかさとは別にある種違和感に似たようなものを覚えたのも事実である。
というのもソフト開発会社なのに出席者の年齢がいやに高かったからだ。
60歳以上の人が大半で、40歳以下の人は社員を除いては皆無ではないかと思われるほど少なかった。
出席者が全員招待客ということを考えれば、ある程度年齢が高くなるのはやむを得ない。しかし、ソフト開発という業種を考えれば、もう少し参加者の年齢層が若くてもいいように思えた。
実は違和感の元はもう一つあった。
今の社長が社長職について丸12年。
その前から代表権を持っていたから、代表取締役として経営の実権を握ってからすでに15年である。
ここらが引き時だろうと思っていたから、創立40周年の節目を機に退かれるのだろうと思っていた。
ところが「あと2、3年はやって欲しいという大株主の意向」で、まだ数年は陣頭指揮を執るという。
なぜ大株主がそういう意向を示したかというと、「次期社長候補がまだ若すぎる」というのが理由らしい。
そこで次期社長候補の年齢を問うと53歳というではないか。
53歳が「まだ若すぎる」と言われれば、52歳で首相になった安倍さんなどは「ひよっこ」だ。
それはないだろうと思ったが、見方を変えれば53歳にもなって、まだ任せられない後継者候補というのは一体何だろうと思う。
実はこの候補と目されている人物のことはすでに4、5年前から「次は彼と思っています」と聞かされていた。
それなのに5年経ってもまだ安心してバトンタッチできないとなると、これはトップになるにふさわしい資質がないということになる。
では、トップに要求される資質とは何か。
まず専門分野の知識があることは当然だろう。
ただ、専門分野の知識、この場合は技術者としての能力がいくら秀でていても、それだけではあくまで部門の長ぐらいが関の山で、安心して経営を任せられない。
必要なのは幅広い人脈と一般知識だろう。
技術者に欠けているのはこの幅広さである。
そういう目で先の候補者を見直すと、経営者としてはまだまだかもしれないと妙に納得した。
パーティーは出席者も多くて非常に盛況だったが、華やかさとは別にある種違和感に似たようなものを覚えたのも事実である。
というのもソフト開発会社なのに出席者の年齢がいやに高かったからだ。
60歳以上の人が大半で、40歳以下の人は社員を除いては皆無ではないかと思われるほど少なかった。
出席者が全員招待客ということを考えれば、ある程度年齢が高くなるのはやむを得ない。しかし、ソフト開発という業種を考えれば、もう少し参加者の年齢層が若くてもいいように思えた。
実は違和感の元はもう一つあった。
今の社長が社長職について丸12年。
その前から代表権を持っていたから、代表取締役として経営の実権を握ってからすでに15年である。
ここらが引き時だろうと思っていたから、創立40周年の節目を機に退かれるのだろうと思っていた。
ところが「あと2、3年はやって欲しいという大株主の意向」で、まだ数年は陣頭指揮を執るという。
なぜ大株主がそういう意向を示したかというと、「次期社長候補がまだ若すぎる」というのが理由らしい。
そこで次期社長候補の年齢を問うと53歳というではないか。
53歳が「まだ若すぎる」と言われれば、52歳で首相になった安倍さんなどは「ひよっこ」だ。
それはないだろうと思ったが、見方を変えれば53歳にもなって、まだ任せられない後継者候補というのは一体何だろうと思う。
実はこの候補と目されている人物のことはすでに4、5年前から「次は彼と思っています」と聞かされていた。
それなのに5年経ってもまだ安心してバトンタッチできないとなると、これはトップになるにふさわしい資質がないということになる。
では、トップに要求される資質とは何か。
まず専門分野の知識があることは当然だろう。
ただ、専門分野の知識、この場合は技術者としての能力がいくら秀でていても、それだけではあくまで部門の長ぐらいが関の山で、安心して経営を任せられない。
必要なのは幅広い人脈と一般知識だろう。
技術者に欠けているのはこの幅広さである。
そういう目で先の候補者を見直すと、経営者としてはまだまだかもしれないと妙に納得した。