福岡-岡山間を車で毎月往復していると、休憩するSA(サービスエリア)が自然に決まってくる。
一つは走行距離だが、それだけで休憩するわけではない。
やはり食事がおいしいSAや、ホッとするようなSAで休憩することが多い。
そんなSAの一つに中国自動車道下り線の安佐SAがある。
ここで食事をすることが多いが、それはレストランに細やかな心遣いがされているからだ。
例えばテーブルの上には花が一輪活けてあったり、写真のような文章が書かれたものが各テーブルに置かれており、注文した食事が出てくる間、あるいは食後のひとときに、こうした文章を読み、張り詰めた心をリラックスさせることができる。
最近は「省エネ」なのか生身の人間はあまり喋らず、代わりに自販機などの機械の方がより人間らしくなり、コーヒーなどの飲料を買おうと自販機の前に立つと「お疲れ様です」とか「ありがとうございました」と声を掛けてくれる。深夜走行などで立ち寄った自販機からこのように声を掛けられるとなんとなくうれしくなるものだ。
その一方で生身の人間はどんどん省エネになり、ムダを省く行為に出ているのはなんとも変な現象だ。
ところで、安佐SAのレストランでちょっと変わった光景を耳にした。
客が食事を終え帰ろうとすると「ありがとうございました」という言葉に続けて「お気を付けて」と言うのだ。
「お気を付けて」とはこの後のドライブも「気を付けて運転してくださいね」という意味を込めた言葉である。
SAならではの言葉である。
なにげない言葉だが、この一言にドライバーは様々なことを感じる。
サービスというのは最後の一言で決まる。
最後に一言付け加えるかどうかで、ああいい店だなと感じたり、それまでのサービスが帳消しになったりする。
以前、某温泉地に宿泊した時のことだ。
翌朝チェックアウトして、さあ帰ろうかと思い外に出たところで車が見当たらないのと、キーを持ってないことに気付いた。
キーはフロントに預けたままだったのだ。
チェックアウト時にフロントはそのことに気付かず、キーを返し忘れたわけだ。
ところが、キーを取りに戻ると、「済みません」と言いながらキーを返してくれた。
しかし、それだけだ。
これはマイナスである。
せっかく料金の割にはよかったと、満足して帰ろうとしたが、最後のキーの問題で全てが帳消しどころかマイナスになった。
サービスに中間はない。
ゼロか1かなのだ。
さすがにこの時は女将が「お車を前に回しますのでしばらくお待ち下さい」とすぐに言い、従業員に指示をしたから、最後のマイナスは帳消しになったが、それがなければ全てがマイナス評価になるところだ。
画竜点睛を欠くではないが、人の印象は最後が大事。
最後に一言を付け加えるかどうかで、人の評価はプラスにもマイナスにもなる。

一つは走行距離だが、それだけで休憩するわけではない。
やはり食事がおいしいSAや、ホッとするようなSAで休憩することが多い。
そんなSAの一つに中国自動車道下り線の安佐SAがある。
ここで食事をすることが多いが、それはレストランに細やかな心遣いがされているからだ。
例えばテーブルの上には花が一輪活けてあったり、写真のような文章が書かれたものが各テーブルに置かれており、注文した食事が出てくる間、あるいは食後のひとときに、こうした文章を読み、張り詰めた心をリラックスさせることができる。
最近は「省エネ」なのか生身の人間はあまり喋らず、代わりに自販機などの機械の方がより人間らしくなり、コーヒーなどの飲料を買おうと自販機の前に立つと「お疲れ様です」とか「ありがとうございました」と声を掛けてくれる。深夜走行などで立ち寄った自販機からこのように声を掛けられるとなんとなくうれしくなるものだ。
その一方で生身の人間はどんどん省エネになり、ムダを省く行為に出ているのはなんとも変な現象だ。
ところで、安佐SAのレストランでちょっと変わった光景を耳にした。
客が食事を終え帰ろうとすると「ありがとうございました」という言葉に続けて「お気を付けて」と言うのだ。
「お気を付けて」とはこの後のドライブも「気を付けて運転してくださいね」という意味を込めた言葉である。
SAならではの言葉である。
なにげない言葉だが、この一言にドライバーは様々なことを感じる。
サービスというのは最後の一言で決まる。
最後に一言付け加えるかどうかで、ああいい店だなと感じたり、それまでのサービスが帳消しになったりする。
以前、某温泉地に宿泊した時のことだ。
翌朝チェックアウトして、さあ帰ろうかと思い外に出たところで車が見当たらないのと、キーを持ってないことに気付いた。
キーはフロントに預けたままだったのだ。
チェックアウト時にフロントはそのことに気付かず、キーを返し忘れたわけだ。
ところが、キーを取りに戻ると、「済みません」と言いながらキーを返してくれた。
しかし、それだけだ。
これはマイナスである。
せっかく料金の割にはよかったと、満足して帰ろうとしたが、最後のキーの問題で全てが帳消しどころかマイナスになった。
サービスに中間はない。
ゼロか1かなのだ。
さすがにこの時は女将が「お車を前に回しますのでしばらくお待ち下さい」とすぐに言い、従業員に指示をしたから、最後のマイナスは帳消しになったが、それがなければ全てがマイナス評価になるところだ。
画竜点睛を欠くではないが、人の印象は最後が大事。
最後に一言を付け加えるかどうかで、人の評価はプラスにもマイナスにもなる。
