この日は迷っていた。
山陽道を走って美作(みまさか)まで行くか、中国道を走るか。
美東SAで休憩した時、インフォメーションで彼岸花の開花情報を
尋ねると、近くでは山口市の小鯖(おさば)八幡宮参道の彼岸花が有名と
教えられた。しかも見頃と言う。
それで中国道を走ることに決めた。
山口は紅葉を見るため何度か立ち寄ったことはあるが
彼岸花は初めてだった。
もちろん小鯖八幡宮の名前も存在も知らなかった。
海沿いでもないのに、なぜ地名に魚の名前が付いているのか
不思議だったが、小鯖八幡宮の正式名称は鰐鳴八幡宮と言い
鰐が別れを惜しんで鳴いたことから付いたらしい。
鰐が海にいるわけはないので鰐と言われているものは
イルカのことではないだろうかなどと考えを巡らしながら
通称、小鯖八幡宮に着いた。
参道はすでに多くの観光客で賑わっていたし、
中にはバスツアーで来た人達もいた。
クラブツーリズムのバッジを付けていたので
どういうコースを巡るのか尋ねると、ミステリーツアーだから
どこにいくのか分からないとの返事。
こんな所を巡るならクラブツーリズムのツアーも面白いかなと思った次第。