台北旅行で見たいものの一つに忠烈祠の衛兵交代がある、と思う人は多いのではないだろうか。
できることならバッキンガム宮殿の衛兵交代の方が見たいけど、と思いながらバスで移動する。
「交代時間に間に合えば見れますが、見れないかも分かりません」などとガイドからは
前もって釘を刺されながらバスを降りるとジャストタイム。
交代儀式が始まったばかりだった。
足を蹴り上げる独特の歩き方(北朝鮮兵士の行進映像で見るような)で行進するのかと想像していたが違った。
とはいえ、台湾衛兵の行進も独特のスタイルで進む。
縄でも張られているのかと思ったが、そういう規制はなく、近くで写真を撮ってもOK。
ただ、あまり近付きすぎて行進の邪魔になると注意される。
実のところ前方に回って写真を撮っているうちに兵士達との距離が縮まり、横に避けるように注意された。
上下の写真に写っている半袖黒服姿の男性は見物人のように見えるが実は軍関係者。
衛兵の行進が邪魔されないか、行進が型通りに行われているかをチェックしているようで
横に避けるようにと注意されたのも、この軍関係者からだった。
観光客が入れるのはこの建物の手前までで、ここから先は立ち入り禁止区域。
5人の衛兵が忠烈祠に向かって進む先で待つ衛兵が左右に1人ずつ。
微動だにせず立っていた衛兵2人が新たにやって来た5人の中の2人と交代する儀式が行われる。
国民革命烈士の碑の前で敬礼し、銃剣を捧げ、交え、衛兵2人が入れ替わり
再度、敬礼し、交代した衛兵2人を残して、来た時と同じ行進スタイルで再び戻っていく。
この間、彼らに許されるのは真っ直ぐ前を向くことだけ。
笑うことはもちろん口や目をわずかに動かすことも許されない。
忠烈祠の前に立った衛兵に許されるのは人形になることのみだ。
交代が終わると先程から行進について歩いていた黒服姿の男が近付き
衛兵の制服を整えてくれる。
もちろん、その間言葉を交わすことはないし、無表情の衛兵は顔や目の筋肉を動かすこともない。