栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

突然襲われた歩行困難

2019-09-30 10:54:40 | 視点

 8月下旬、「暑気払い」と称して友人達と博多駅近くの居酒屋で飲み会を開いた。
メンバーは6人で、久し振りの参加者が1名。もう1名は10年振りの再会で、私自身会うのが2回目という参加者。
 こうした懇親会を数か月に1度の割で開催しているが、毎回1人は久し振りに会いたいなと思う相手に連絡入れ、誘っている。
 2時間はあっという間に過ぎ、このまま別れるのも、と感じていると「コーヒーでも飲みませんか」と提案されたので、酔い覚ましも兼ねコーヒーショップに移動することに。

 異変に襲われたのはその時だった。
右足がスッと前に出ない。少し引きずるような感じになった。
自分の脚なのに自分のものではないような妙な感じなのだ。
麻酔が切れかかった時の感覚と言えば分かってもらえるだろうか。


 なんとか脚を前に運ぶが今度は踏ん張れない。そのまま崩れ落ちそうになる。
それでもなんとかゆっくり歩きながらコーヒーショップまで行き、そこで小1時間皆と談笑し
バス停へ向かったが、バスを待っている間も脚に力が入らずついにしゃがみ込んでしまった。
これではとてもバスで帰るのは無理と判断し、タクシーを捕まえて帰宅。

 翌日、近くの整形外科に行き大きな病院でMRI検査をしてもらうよう紹介状を書いてもらうことにした。
その少し前から腰と大腿骨に異常を感じていて、その整形外科で診断してもらっていたが、
整形外科医の言うことは大体いつも同じ。
「レントゲンを撮らせてください」「骨に異常はないですね。しばらく様子を観ましょう。
そのうち落ち着くでしょう」「レントゲンでは神経までは見れませんから、痛みが続くようなら
MRIで検査する必要があります」

 腰痛は持病みたいなもので長年患っているから、こちらもある程度対処法も覚え、
ちょっと調子が悪いと感じるとリハビリ体操などをして、それ以上はひどくならないようにしてきた。
 ところが今回は様子が違った。
脚の付け根がこんなに痛んだのも初めてだし、立っていられなくなったのも初めてだ。
といって何かがきっかけというわけではない。いつもと変わらない生活をしていて、
ある日突然、椅子から立ち上がったら脚に違和感を感じたのだ。
それがまさか歩行困難になるとは、その時思いもしなかった。

 「MRIの検査をして欲しい」
そう言うと整形外科医はちょっと驚いたような表情を見せ、「リハビリには来られてますよね」と聞いてきた。
 最近は規模の大小を問わず、ちょっと才覚のある医師は診療所に併設してリハビリ所や
デイサービスなどを運営し、そちらで儲ける経営者になっている。
その整形外科もデイサービスとリハビリ所を併設し、整形外科に来た患者を自動的に
リハビリ所に通わせていたというか、患者の方も整形外科では骨折でもしていなければシップを
してくれるぐらいなものだから後はリハビリ所に通った方がいいと思う。
 私もご多分に漏れずその口で、リハビリ所に通っていたが一向に改善しないどころか、
リハビルから帰った後の方が痛みを増し、帰り道で何度か休まなければならない程だった。

 掛かり付けの整形外科にはMRIの検査装置がなく他で受けることになるが、
前立腺等で行っている九州中央病院の整形外科へ紹介状を書いてもらうことにした。
そこなら診療科に関係なく電子カルテが共有されているからだ。


 早速月曜日に行き診察してもらいMRI検査の予約を入れてもらったが、翌週金曜日の午後しか取れず、
10日待つことになったのは仕方ないが、その間に痛みがドンドン増し、
先週土曜日から室内で3歩と歩けない状態に。
辛いのは仰向けにも俯せにもなれないこと。
 いままで歯科でも内科でも痛み止めの薬をもらっても飲んだことがなかったが、
今回は堪らず以前歯科でもらっていた痛み止めの薬を探し出して初めて服用した。

 寝ても立っても痛いという経験は初めてで、何をしても気が紛れず、長続きもしないが、
横になっているより腰かけている方が少し楽、といっても長居は無理で短時間だが、
その合間に気を紛らせることもあり、このメルマガを書いているが、なんとも情けない。
 というわけで、皆さんもお気を付けください。