栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

経験と勘のマーケティングから科学的マーケティングに(1)

2009-07-17 20:45:52 | 視点
 私には一つのポリーシーというかジンクスみたいなものがある。
別にそうしたことに拘っているわけではないのだが、なぜかそういうことが多いのだ。
 例えば人には3回会う--。
といっても、ただ単に3回会うわけではない。
これという人には結果的に3回会っていることが多いのだ。
 逆に言うと3回も会わない(会いたいと思わない)人とは関係ができない(関係を作りたいと思わない)ということである。
 若い時ならいざ知らず、一応人生も折り返し地点に「差し掛かった」から無駄な時間を過ごしたくないという気が強くなったこともある。

 「中年」老いやすく学成り難し!
  (少年以上に中年以上の方が時間の過ぎゆくスピードが速い)

 それはさておき、最近有意義な時間を過ごした。
6月例会・懇親会と、その後を過ごしたある男との時間のことである。
彼と最初に会ったのは20年近く前になる。
その時もらった名刺には「リクルート九州支社 住宅事業部課長」だった。
次に会ったのは2003年のリエゾン九州の新年会の会場。
それから6年、途中なんのレスポンスもなかったから、実は各種メールの案内先リストから外そうと思っていた矢先にメールが届いた。

 まあ、そのこともさておいて、結果的に3回会ったわけである。
これもなにかの縁だろう。
 そしてジンクス通り(?)、優秀な男だった。
久し振りに様々な分野で突っ込んだ話ができ、個人的には有意義な時間を過ごすことができた。
こういう時間を共有できる相手は最近少なくなった。

 なにより言葉がしっかりしている。
最近流行りの言葉を使わない。
「ぼく的には、私的には」とか「○○じゃないですか~」というやつだ。

 聞けばリクルート時代に住宅事業部関西事業部(九州支社ではなく)の最優秀新人賞を受賞したのみならず最優秀マネージャー賞も受賞している。
 なのに「ぼくは営業は苦手だったのです」という。

 苦手だから色々勉強するし、工夫もするものだ。
この点は私もそうだった。
互いに意見があったのは「営業は科学だ」「マーケティングは科学だ」という点。

 そう、マーケティングは科学なのだ。
なのにいまだ経験と勘に頼った古いマーケティングをやっているところがなんと多いことか。

 マーケティングは単なる「調査」ではない。
にもかかわらず、調査主体なのにマーケティングと称しているところがなんと多いことか。

 彼とは(株)マーケットスコープの社長、高原由之祐氏である。
名前は「ゆうのすけ」と読む。
ちょっと時代がかった名前である。
 それはどうでもいいんことだが、マーケットスコープが開発したシステムを見て、「マーケティングは科学」という意味がよく分かった。

 恐らく、このシステム、ソフトを見れば誰もが「科学」という言葉に納得するに違いない。


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