栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

新国立劇場の設計者をうならせた誤差5mmの精度

2006-10-03 15:54:06 | 視点
新国立劇場の設計者が
うなった誤差5mmの精度


 さらに「3次元加工の日南家具工芸社」の名を知らしめたのは新国立劇場のオペラ座天井の音響パネルを製作した時である。

「よくこんなものを作ったな」
 最終検査に立ち合った設計者が思わず感嘆の声を漏らした。
 製作した音響パネルを現地で組み立てて行くのだが、パネル幅は1.2m。それを次々に継ぎ合わせて16mの長さにする。

 木工製品に限らず、一般的に工場で作ったものがそのまま現場で収まることはない。
大抵どこかしこの修正が現場で必要になる。
それが分かっているから設計者は厳しい目を向けていた。
そこに「OKです」という声が届いたのだ。
「おい、本当か」
 彼は耳を疑った。
「測り間違えだろう。もう一度測り直せ」
 返ってきたのはやはり同じ言葉だった。
「間違いありません」


・国内に1台しかない3次元NC加工機
・完全受注生産からイージーオーダーへ
・技術とアイデアで螺旋階段を半額以下に


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