栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

老人力が付いてきた。

2006-10-26 10:14:57 | 雑感
 最近、人の名前が出て来ない。
TV等に出ているタレントの名前はもちろん、目の前にいる相手の名前さえ出て来ないのだからちょっと重症。
いよいよ認知症を疑わなければと多少心配になっているが、赤瀬川原平氏にいわせれば「老人力」が付いてきたということらしい。
何事も前向きに考えなければ、だ。
そろそろゆっくり生きろということかもしれない。
最近は運動不足解消も兼ねて、以前ならつい車に乗っていた距離も極力歩いていくようにしている。
そうするといままで見えなかった景色もいろいろ見えてくるようになった。
例えば四季折々に咲く野辺の花に見とれるようになったのもその効用の一つだ。

 実はつい数日前、老人力を痛切に感じたことがあった。
先週、「大川家具 秋の見本市」に行った帰りのことである。
 大川に行けば毎回のように阿津坂商事(塗料の卸販売、環境にやさしい、ホルムアルデヒドが発生しない塗料も扱っており、これが好評)の阿津坂社長にお世話になっているが、今回も会場を案内してもらった後、食事をご馳走になり帰った。
興に乗り2人でグイグイと日本酒を呑んだから、それが効いたと思うのだが、翌日それ以降のことがほとんど記憶にないのだ。

 タクシーを呼んでもらい大川から柳川まで行き、そこから電車で帰ったはずだが、タクシーに乗った記憶はあるが降りた記憶も、切符を買った記憶もぷつんと途切れている。
 さらに悪いことに、なぜか途中で特急か急行電車から普通へ、普通から急行へと2度も乗り換え、しかも大橋で降りなければいけないのに気が付いたら薬院。
電車を乗り過ごすなんてことはいままで一度もなかっただけに、これはかなりショックな出来事だった。

 しかし、これも老人力が付いてきたことの証し。
スローライフでいくしかないだろう。


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