栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

リエゾン九州を外部ブレーンとして活用しませんか。

2006-10-10 08:17:16 | 視点
 私がリエゾン九州を8年前に発足させるきっかけの一つになったのは、中小企業の現場を取材し、経営者と様々な話をしていく中で次のような中小企業の弱点に気付いたからです。

1.人は自分の専門分野以外のことをほとんど知らない。
 ある意味当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、意外にも人の知識は狭いと
いうことに気付きました。
 特に製造業を含む技術系企業の場合は、専門分野の知識については非常に深いけれ
ど、知識そのものが狭いのが弱点ではないかと思います。
 ところが経営者として要求される知識は狭く深くではなく、専門性は深く、その他の知識は広く求められます。

2.リソース不足でしたくてもできない。
 ここでいうリソースとは人、モノ、カネ、情報における量的不足を意味するだけで
なく、むしろ質的な不足です。
 人材採用に金をかけないから、質のいい人材が集まらない。
質のいい人材が集まらないから、質の高い仕事ができないのです。

 情報に対しても同じことが言えます。
情報に金を払おうとしないから、質のいい情報が集まらない。
タダかそれに近い形で情報を集めようとしているから、中にダイヤモンドか金の情報
があっても、利用できないのです。

 私はこうしたことを解決する組織としてリエゾン九州を発足したのです。
ただ、私の思いのようにリエゾン九州が活用されてきたとはいえません。

 そこでリエゾン九州の具体的な活用方法を1、2紹介したいと思います。

<例1>テストマーケティング
 商品を発売する前に市場の反応を知ることは非常に重要です。
ただ中小企業の場合は上記2の理由から、そういうことをやりたくてもなかなかやれ
ません。
 そこで活用して頂きたいのがリエゾン九州の例会です。
例会には様々な業種、年齢、性別の人が参加します。
また事前にどのような年齢、男女別などの要望があれば、できるだけそうした要望に
応えられるように事前呼び掛けを行います。
 そして例会で商品発表をして意見を求めれば、消費者の反応を知ることができます。
 そこでの意見や反応を参考にすれば、どういう層に、どのようなPR方法をすれば
いいのかということが分かるはずです。

<例2>パンフレット、PR誌の作り方
 商品販売パンフレットや通販用PR誌などを作った時、作り替える時、果たしてこ
れでいいのか気になるものです。
 そんな時、例会で発表すれば貴重な意見が得られます。
また読者の反応を知りたい時にも利用できます。

 パンフレット製作会社は先方に提案前にユーザーの意見を聞く場として利用すれば
企画提案力が高まります。
 このほかにも御社の外部企画室として、あるいは外部販売会議として利用する方法もあります。
 その場合は、秘密保持契約を結び、参加者を厳選してプロジェクトチームを作り、
複数回会議するなどの方法が取れます。

 いずれにしろ中小企業は大企業に比べあらゆる面で不足していますが、不足を嘆き
諦めるのではなく、不足を補う方法を考えませんか。
リエゾン九州はそのためのお手伝いができると思います。


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