リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

和製英語は日本語じゃないの?

2013年09月22日 | 日々の風の吹くまま
今日はまじめに仕事日。ひとつは契約書だからいいけど、もうひとつはカタカナ語満載。
英語のカタカナ表記ならいいけど、省略・短縮したもの、意味が変化したもの、和製英
語・外国語、その「ちゃんぽん語」とあって、おまけに新語が続々と発生するから、日本
に住んでいない翻訳者は頭がクラクラ。カタカナ語→日本語→英語という翻訳過程に
なる。おもしろいことに、日本暮らしが長い英語人にも英語由来のカタカナ語は頭痛の
種で、日本語ができる故に和製英語に慣れてしまって、母国でもそうだと思い込むこと
もあるらしい。

小町横丁でまた「ヘンな和製英語」のトピックをやっていたので覗いてみたら、問いの趣
旨がわからないのか、発音がどうの、イギリスでは、アメリカでは何と言うのと、ここぞと
ばかりに海外在住組からの「薀蓄」がずらりと並ぶからおもしろい。(悪いけど)笑ってし
まったのは、英語圏で生活しているという人の「シュガーレス」の講釈。「レス(less)は
「少ない」と言う意味の英語」だから、「シュガーレス=砂糖不使用」にはならない。(つ
まり、「シュガーレス」は「減糖」という意味なの?)アメリカでは「シュガーフリー」と言い、
この場合の「フリー(free)」はゼロの意味である、と・・・。

この人、学校時代にあの、リングに紙切れがぶら下がっている「英単語カード」をせっせ
と作ったんだろうな。あれでlessという単語を比較級のless「(より)少ない」の意味で
覚えてしまったから、シュガー「レス」は「砂糖が少ない」、すなわち「無糖ではない」と解
釈しているんだろうな。実際のところ、「名詞+less」のlessは「無い」という意味で、こ
の形の単語はたくさんある。つまり、シュガーレスもシュガーフリーと同じに砂糖を使っ
ていない(人工甘味料使用)という意味で、れっきとした非和製英語というわけ。

でも、あの片面に英単語(ひとつ)、裏面に日本語の意味を書く「英単語カード」。語彙を
増やすには便利かもしれないけど、言語には「文脈」と言うものがあって、それによって
同じ単語でも意味が異なることが多いから、カードをめくって1単語=1定義で暗記して
しまうと、単語はたくさん知っていても英語力を発揮できないというになりかねない。もし
かして、こういう「A=あ」式に勉強した人たちが和製英語を考えつくのかな。でも、和製
英語はれっきとした日本語だと思うんだけど・・・。