リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

別世界のおうちを見てきた

2013年09月27日 | 日々の風の吹くまま
今日は劇団の芸術監督サークルのメンバーの自宅で、おととい見た芝居の作家を主
賓とするパーティ。市の北側バラード入江を臨むポイントグレイという、これまた高級住
宅地なもので、ジーンズにセーターと言うわけには行かないから、新品のタータンチェッ
クのスカートにとっておきのカシミアのセーターといういでたち。社交イベントに出て回る
人のことを花から花へと飛び回る蝶々に擬えてsocial butterfly(ソーシャルバタフライ)
と言うけど、ワタシはさしずめソーシャルもんしろちょう・・・。

会場の家はウォーターフロントにあって、正面からはさほど大きく見えない二戸建ての
片側。でも、入ったとたんに、うは~っ!細長い家の向こう端は家の幅全体が床から天
井までガラス張りで、バラード入江とノースショアの山並みを一望できる。すげぇ~なん
てもんじゃないなあ(と、庶民っ気丸出しで感心)。家中のラインがすっきり直線で、何と
なくフランク・ロイド・ライトのデザインを思わせる。一番上は広いデッキになっていて、
アウトドア暖炉まであるから、すごぉ~。

主賓の劇作家氏とはほんの数分だったけど差しで話ができて、すごくうれしかった。
元々図太いのかもしれないけど、いろんなお偉いさんの通訳をした経験からか、有名
人が相手でも全然びびらないのがワタシで、作品のタイトルの話とか感想とか、ニュー
ヨーカーの性格が好きだとか、とりとめのない話。パーティやレセプションに引っ張り出
されて出席者と脈絡のない話をするのは慣れっこになっているだろうと思ったけど、わ
りとはにかみ屋らしいところがあって、でも目の表情にはいかにももの書きらしい雰囲
気が漂っていた。

お開きが近い頃、カレシがそばに立っていた白い口髭の白髪紳士に「この家のご主人
ですか」と聞いたら、まさにそのご主人。家の設計の話になって、「お見せしましょう」と
いとも気さくに家中を案内してくれた。斜面に建っているので、居住部分は下の方。夫
婦2人だけの好みに合うように改装したそうで、一面ガラス張りの寝室まで見せてくれ
たし、さらに下(何層あるの?)のご主人のホームオフィスも見せてくれた。いや、景色
が素晴らしすぎて、ワタシだったら仕事できそうにないよ~。まあ、今日はちょっと夢の
世界をのぞかせてもらったような、すてきなひと時だったな。