リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

1年の計よりも今年の「初計画」

2015年01月03日 | 日々の風の吹くまま
正月3日。カナダ全国で天気が荒れ模様で、東の大西洋岸から西の太平洋岸までの数千
キロにわたって警報や注意報が目白押し。クリスマスには初夏のような陽気だった東部は
吹雪やら凍り雨やらの冬の嵐。真ん中のプレーリーは北極の寒気団がどかっと居座って厳
寒。体感温度がマイナス48度なんてところもあって、玄関のドアを開けただけで凍死しそう。
そして、こちら西部は雨、みぞれ、雪のごちゃごちゃ模様で、メトロバンクーバーも降雪注意
報発令中。ま、アメリカでは南のアリゾナやテキサスでも雪が降ったそうだから、北米大陸
全体の天気図が狂っているみたい。

正月は新しい1年の始まりだから当然何もかも「初」。まあ、日本人の思想の根っこにある
のはすべてをさっぱり洗い流す「水」だと思うから、「初何とか」は過去を「リセット」する儀式
のようなものかな。それにしても日本には「初もの」にこだわる人が多いように思う。季節性
の野菜や魚などの「初もの」に飛びつく気持はよくわかる。大好きなものを存分に食べられ
る季節が待ち遠しいのは人類共通で、日本人に特有の感覚というわけではないけど、四季
の移ろいがはっきりしているせいでことさら強調されるんだろうと思う。だから、新年の初せ
りや季節の初水揚げの魚、初収穫の果物などがご祝儀相場と言われる理屈では理解し得
ない高価格で売買されるんだろうな。

未踏の地に一番乗りしたり、誰よりも先に何かを手に入れたがる気持もどこでも同じで、た
ぶん人間本来の競争本能の表れなんだろうと思う。まあ、単に「初もの」の宣伝に釣られた
だけかもしれないけど、一番乗りして「どや顔」を振りまきたい一種の自己顕示欲もあるの
かもしれない。他人の手垢がついていないまっさらなモノを求めるのは、その手垢を最初に
つけるのは自分でありたい、そのモノを誰とも競争せずに独占所有して自分の意のままに
したいという、ある意味で処女崇拝にもつながっていそうな心理があるように思う。幼児が
最初に意味を学ぶ言葉のひとつが「Mine(ボクの/アタシの)」であるのとどこかで結びつ
いているのかもしれない。

何はともあれ、新年の三が日が終わってしまわないうちに、極楽とんぼ流の「初計画」をもっ
て1年の計としよう。「一に動き、二に学び、三に書く」。三日坊主にならない自信はないけど、
ま、頓挫しても2月には旧正月があるから、そのときにリセットすれば・・・。