リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

年度末決算をやりながら

2015年01月29日 | 日々の風の吹くまま
今日は気合を入れて2014年度決算の作業を開始。カレンダーを見たら、あら、しあさって
はもう創業満25周年記念日。お祝いしようかと考えてはみたけど、何だかんだのうちにそ
の日が来ちゃったみたい。かって大学院卒の駆け出しが「秘書上がりで登りつめた人はま
ずいないですよ~」と、何か斜めの目線で褒めて?くれたくらいで、高卒の分際で専門知識
もない手ぶら状態でこの道に入ったようなワタシ。まあ、我ながらよくがんばったなあという
感慨くらいかな。でも、せっかくの記念日だから、ワタシの背中を押すどころかドンっ!とど
突いてくれたカレシに感謝状をあげようかな。それよりはやっぱりご馳走の方かなあ・・・。

始めた頃はまだ紙の辞書の時代。バンクーバーでは日本人経営の書店、日本では紀伊国
屋や丸善で手当たりしだい辞書を買いまくったなあ。当時この業界ではMacintoshが主流
だったので、銀行から借金してSE/30を買って、Appleのロゴが画面に焼きつくまで使った。
PCはまだMS-DOSの時代で、AT互換機と呼んでいた。日本語処理ソフトはバカ高かっ
た。Windows 3.1から95、98までは機械もソフトも日本語環境に設定してもらっていたけ
ど、XPが出てやっと北米仕様の1台で英語も日本語も処理できるようになって、Windows
も賢くなったもんだと感心したっけ。Macはとっくにデスクから姿を消したけど、馬車馬だっ
たSE/30はまだ持っている。

そうだ、始めた頃はまだメールもネットもなかったから、もちろん上書きできる電子ファイルも
ない。ファクスとクーリエとFedExがライフライン。ファックスの感熱ペーパー(ロール)がわ
さわさととぐろを巻いていたことがよくあった。それを床に広げて、定規を当ててページごと
に切り離してから作業。書類やフロッピーを届けるクーリエの出入りや事務用品の配達もか
なり頻繁だった。ワードカウントができなかった頃は請求書を作るのに、原稿の語数を数え
て10語ごとに赤で印をつけて、さらにその印を数えて合計していた。1年間の請求書のファ
イルフォルダの厚さが3センチ以上もあったな。何もかも手作業だったんだ、あの頃は。

こうして振り返ってみると、この25年間の作業環境の変遷は怒涛の如し。いったいどれだ
け設備投資をしたことやら。毎月どれだけ伝票の山と格闘したことか。電子化時代には翻
訳も機械に取って代わられると言われて来たけど、25年を経た今まだ変わらず仕事をしな
がら、えらく便利な時代になったもんだなあと感心しているワタシ・・・。