リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

外国料理を食するにあたって

2015年01月04日 | 日々の風の吹くまま
目が覚めて、そろ~っと片目を開けて、暗いかな、明るいかな。どうやら雪は降らなかった。
その代わり気温がじりじりと上がって雨。あちゃ、今度は大雨警報が出ている。雨量は30ミ
リから40ミリ、場所によっては50ミリ。総面積が約2900平方キロのメトロバンクーバーは
山あり谷あり海あり川ありの「微気候」地帯なもので、寒暖の差が5、6度なんてのはざら。
同じ日に雨が降るところと雪が10センチも降り積もるところがあったりするから、天気予報
が外れる方が多いくらいで、ほんっとに予報官泣かせ・・・。

さて、だらだらも今日限りにしないと、ということで明日からのあれこれを何となく考えてみる。
4週間後にはほんとにおひとり様翻訳業創業満25周年。これが小売業だったら創業25周
年謝恩特別セールとか何とか銘打って大々的な安売りイベントをやれるんだろうけど、ワタ
シの商売、売りものは絞れるだけ絞って来た「熟成脳味噌」しかない。でも、(手前味噌なが
ら)この世にたったひとつしかない逸品だから、たとえすごいプレミアムが付いても売るわけ
には行かないなあ・・・。

と言いつつ結局はだらだら小町横町の散歩。フランス料理ではソースをパンで拭うことが
「マナー」なのかどうかで喧々諤々。まあ、日本で流通している「外国料理を食するマナー」
にはン?なものが多いけど、半可通の出羽の守が「外国の正しいやり方」を披露したのが
広まったんだろうと思う。(日本帰りの半可通たちも「ニッポンでは~」とやっているし。)でも、
「マナー」という外来カタカナ語は「すべし」か「すべからず」だけのマニュアル的「お作法」を
指しているようで、「状況によってはしても良い/しない方が良い」というグレーゾーンがな
いのが元のmannersと違うところ。グレーゾーンでは自分で可否を判断しなければならな
いから、マニュアル思考には難しいのかもしれない。まあ外来カタカナ語は最初に使われた
意味しかないのが常だし・・・。

それにしても、この「おフレンチのマナー」論争は、西洋人のmannersと日本人のマナーの
間に概念的に大きなギャップがあることが浮き彫りになったし、「ニッポン(人)すごい」自画
自賛番組を見すぎたんじゃないかと思うような発言があったりして、久々におもしろいトピッ
クだった。Mannersって、人となりが見て取れる物言いや立ち居振る舞い、つまり「行儀」の
ことだと思ってたんだけど、ワタシとしては・・・。