リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

もしも200億円あったらどうしよう

2015年01月19日 | 日々の風の吹くまま
まぶしい青空。前庭のあちこちでスノードロップやチューリップやすずらんがいつの間にか
を芽を出している。どうりで何となく春めいた感じがすると思った。掃除に来たシーラとヴァ
ルが目ざとく見つけて「もう冬は終わりね」。時期尚早じゃないといいけど、植物は芽の出し
時みたいなものを本能的に知っているのかもしれない。はて、道路向かいの桜の木の開花
は去年は3月半ばだったけど、今年は早めかな。ワタシが春の生まれだからというわけじゃ
ないけど、春はやっぱり待ち遠しくて心が弾む季節・・・。

ニューヨークタイムズに10日ほど前に亡くなったチェスキーナ伯爵夫人に関する長い記事
があって、興味深かった。日本名は永江洋子。ハープ奏者で、ヴェニスに留学中に大富豪
のチェスキーナ伯爵に見初められて、断ったけど根負けして結婚。まあ、いくら熱心に求婚
されても二回り以上も年上だとワタシだって考えるな。結婚5年で夫に先立たれて、義家族
との長い相続争いに勝って、今ならゆうに200億円を超える遺産を相続。それをクラシック
音楽の支援に注ぎ込んだという人。日本のメディアは「おくやみ欄」でしか取り上げなかった
ようだけど、欧米では「音楽界には大きな損失」として大手メディアが取り上げていた。

NYTは「Fairy Godmother」(妖精のゴッドマザー)と呼んでいたけど、「良い音楽を聞きた
い」と、才能ある若い音楽家に惜しみなくお金を出したそうだから、まさにシンデレラの話に
出てくる魔法使いのおばさん。カーネギーホールの理事を務めたり、交響楽団を支援したり
した篤志家なのに、表舞台に出ることはあまりなかったらしい。俗語で芸術などを経済的に
支援するパトロンをangel(天使)と呼ぶけど、まさにそんな人だったんだろうな。写真を見
たら、すてきな「おばあちゃま」という感じで、憧れる・・・。

もしも200億円持っていたら、ワタシは演劇界のfairy godmotherになりたいね。劇作家や
や俳優その他の舞台芸術に関わりたい若い人のためのワークショップや奨学基金を作りた
いな。Arts Clubの地方公演や新作を支援したいな。生の演劇を観る機会のない子供たち
を招待する基金も作りたいね。そうだ、諸事情で里親に預けられて18歳になると世間に出
される子供たちが大学に行けるように特別な奨学基金も作りたいね。篤志家ってぐうたらな
ワタシにはぴったりじゃないかと思う。ま、200億円なんて想像がつなかいけど、いろんなこ
とができて幸せ倍増だなあ・・・。