リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

夫に家事をやらせる秘訣はあるの?

2015年04月15日 | 日々の風の吹くまま
束の間の凪の状態なのでぐっすり眠るつもりでいたら、今日は3種類のごみ全部の収集日。
リサイクル車のどしゃん、がちゃんで始まって、全部終わるまでに5回も轟音を立てて通る
から眠っていられない。仕事だからしょうがないんだけど。ま、今日はバックリブをスロークッ
カーにセットして、炭酸水のカートリッジを取り替えに運動がてらモールまで歩け歩け。片道
30分近いので往復1時間の運動で大汗をかいた。

後はこのところ何となくご無沙汰気味の小町横町をのんびりと散策。『主人が家事を拒否』
というトピックはダンナさんがストライキなのかと思ったら、のっけから「東証一部上場企業
正社員」という共働きで子なしの奥さんが、家事に慣れるようにと夫に徐々に料理洗濯掃除
裁縫を全部教えて、うまくできたら褒めるようにしていたのに、あるときから負担が大きいと
言ってやらなくなった。夫に家事をやらせる秘訣を教えて欲しい、と。う~ん、無理じゃない、
それ?

料理洗濯掃除裁縫を教えて、よくできたら褒めてあげるって、子供の家庭科教育の話かと
思ってしまう。案の定、散々な叩かれようだけど、ご当人は「私の欲しいレスがほとんどない
のが残念」。夫に家事をやらせる秘訣をなんてあるわきゃないよ、あんた。でも、「自分は激
務なので家事はできない」と言っているから、夫がほとんどをやっていたようだし、さらに夫
の給料で2人が生活して、妻の給料は妻のものになっている感じで、それじゃぁストのひと
つも打ちたくなるよね。しまいには「か弱い私を守って欲しいのに」って、どう見たって「アイ
アンワイフ」でっせ、あんたはん。

小町横町では家事の分担でもめていたり、夫の家事が雑だと妻が愚痴っていたりするのは
日常茶飯事。でも、やらない男にやらせるのは無理な話。カレシも最初の25年は家事負担
がゼロで、昔は手伝ってと頼んだこともあったけど、手伝うと言う発想すらなかったようで、
返事はいつも「後でやればいいじゃないか」。カレシ曰く「キミの家事に文句言ったことはな
いよ」。ほんとかなあ、それ?シャツにアイロンがかかっていないって怒ったのは誰だっけ?
「自分のやり方が一番だからって、オレたち兄弟に手伝わせなかったおふくろがそもそも悪
いんだよ」。へえ、そうなんた。やっぱり「夫」と言う子供は妻が教育しないとダメってことかな。
でも、ワタシは母親じゃないし、やれない男にはやれないと思うけど・・・。

銀行屋は天国に行けないんだって

2015年04月14日 | 日々の風の吹くまま
今日はまた春らしい天気だけど、きのうの精神的なきりきり舞いでぐったり。まずは若夫婦
が銀行にローンの申請に行ったら「明け渡し後に解体して新築」という約款を外さないとダメ
と言われたから、「補遺」を修正してくれという知らせ。家付きの土地を買うなら土地と「家」
の公正市場価格を勘案して審査した上でまとめて払われるけど、新築の場合は設計図など
から想定した「完工図」を元に金額枠が決まって、各工事過程の終了ごとに払い出される。
そうか、条文からは「建設費ローン」の申請と読めなくもないか。

でも、案の定カレシが「ヤダ」と駄々をこねて、おまけに銀行の鑑定士が家の中を見に来る
と聞いてさらに大むくれ。期限までに借りられなかったら反故になって、私たちのオファーも
ご破算になるけどと言っても「他に見つかる」と取り付く島もない。弁護士に相談しようと言っ
ているうちにまた大げんかに発展。この2ヵ月半の間に何度大げんかしたことか。(そのた
びに互いの心のひだの部分がわかって来て、分裂には至っていない。)夜遅くにすったもん
だの末に修正に(カレシはしぶしぶ)応じることにしたところで、「現金決済するって」とポー
ルから連絡が来て拍子抜け。

銀行の横槍に売り主が躊躇していると聞いて、双方の両親が息子/娘夫婦のために資金
の工面に乗り出したんだそうな。それくらい若夫婦は我が家の土地が欲しいんだな。「ほん
とにそこに夢の家を建てたがっているんです」とエージェント氏も援護射撃。私たちは環境
の変化が嫌になって離れるのに、若夫婦はどうしてもこの環境に住みたいとは。ある種の
世代交代だな。そこまで熱心に言われると、情にほだされてしまうね。こうやって親が子供
の援助に乗り出して来るのはアジア系の家族に多いような気がする。ワタシの亡き父も私
たちが買うときと新築のときにそれぞれ「遺産の先渡し」として援助してくれた。

銀行ってお金を借りる人にイジワルで、私たちの初マイホームのローン(高利貸し並みの年
17.5%の金利)のときは「買値が高い」と言われ、新築したときのローン(年12%)のとき
は「寝室ひとつの家は売れない」と文句を言われ、郊外の丘陵地に千坪の分譲区画を買お
うとしたときは、10年償却で借りて二度とも4年で完済していたので、「繰り上げ返済してば
かり」と嫌味を言われたっけ。そういえば、「銀行屋は天国に行けないんだよ」と言った人が
いたっけなあ・・・。

☆新居を買って、我が家を売って、次は引越し・・・

2015年04月13日 | 日々の風の吹くまま
4月12日。あれから4週間ほど。長いような短いような、春の嵐とでも言うのか、今日やっと第2ラウンドが終わり。火曜日に正式に売りに出した我が家は6日目の今日、どうしてもこの地区に家を建てたいという若い夫婦からのオファーを受諾してあっけなく「売約済」。希望価格より5万ドルほど低かったものの、譲渡手続きは5月上旬だけど明け渡しはこちらの要望に副って8月中旬という条件を出してくれたので、すんなりOK。カレシはもう少し待ったらもっと高値のオファーが来るだろうにと言うけど、なぜかこういうときに限って「待てば日和主義」になるところがおもしろい。新居の値段より45万ドル多いんだから、ヘンに欲張ることもないだろうと思うけど。

引越しを思い立ってから2ヵ月半。たったの2ヵ月半だけど、まさに怒涛の2ヵ月半。隣町バーナビー市の気に入った物件にオファーを出したけど、カレシがいちゃもんをつけまくったせいで出すのが遅れて、同時に別のオファーも入り、私たちのつけた買値の方が高かったけど、「条件なし」の即時決済には敵わず「敗退」。何しろ私たちの条件に合う物件そのものが稀少なんだから、いいと思ったところを逃がしたら、次のチャンスはいつかわからない。2人とも気落ちして憔悴気味でいたら、ポールから念のために代替候補に上げておいたニューウェストミンスターの物件のアポが取れたから3時15分に来いと電話。さっそく雨の中を車を飛ばして行った。

場所は最初に見たワンフロア独占のペントハウスがある建物からちょっと先のアップタウン地区。市の「ダウンタウン」と位置づけられていて、モールまで徒歩2、3分という便利さで、環境的にはカレシが気に入っているところ。築2年弱の新しい建物の23階にある137平米のユニット。所有者は年配の韓国人夫婦で、入居して1年だけど、奥さんが病気になって韓国に帰って療養したということで売りに出したそうな。真っ先にカレシが目をつけたのが広いルーフデッキ。床面積はやや小さめだけど、かえってアットホームな感じがする。この夫婦は一男三女だそうで、息子は既婚、娘たちは海外に留学中。ベッドの脇には子供たちの写真がずらり。希望価格がすごく高いけど、カレシは大いに気に入ったようだし、売り手側もできるだけ明け渡し時期を延ばしたいようなので、願ったり叶ったり。

次の日には、まだ買えるかどうかわからないのに、カレシが今からプランター園芸の計画に熱中。庭仕事が終わるまで動かないと言い張っていたのは誰だっけ?ルーフデッキとバルコニーを合わせると70平米はあって、内外を合計すれば200平米超の「生活空間」。うん、園芸はカレシの「生活」のうちだしね。前回のハイゲートの物件のときは庭仕事を終わらせたいと言うカレシの要求を入れて決済までの時期を長く設定しすぎたのがまずかったんだけど、今回のはオーナーの方も早くても6月中旬くらいまでいたいらしいから、願ったり叶ったり。私たちより年配そうだし、奥さんは病身だから、きっと娘たちが引越しの手伝いに来れる時期まで待ちたいんだろうな。

ポールが「オファーする?」と電話して来たので、カレシもOKしているし、ささっと出して受理してもらうのが喫緊の課題だと言っておいた。希望価格は95万ドル。当初の価格は99万ドルで、売れないから下げたばかりと言うことだった。でも、これは限定共有部分(つまり所有者の専用)であるはずのバルコニーの面積を専有部分の床面積に「レクリエーションルーム」として入れた「床面積」の値段。エージェントが勘違いしたのか、わざとそうしたのか知らないけど、実際の床面積の単価だとすごい高値になる。オファーがなかったわけだな。誰だって実際に見たら、「何だか狭くない・・・?」と思っちゃうもの。でも、建物の中で同じ間取りのユニットは23階、24階、25階の同じ東角の3戸で、ルーフデッキがあるのはこのユニットだけという掘り出し物・・・。

新居の購入と家の売却のタイミングが難しいけど、ポールが所属する不動産エージェンシーで、カレシが出した質問状に人当たりのいいベテランエージェントが懇切丁寧に説明してくれたので、ポンポンと出て来る不動産用語などをどうしても理解できないでいたカレシもどうやら90%くらい納得が行ったらしい。そのままオファーの書類作りに入って、9ページもある書類にサインをしたり、イニシャルを入れたりして完成。希望価格95万ドルに対して単位面積当たりの相場やデッキとバルコニーの広さを勘案して87万ドル。期限までに家を売却するのが条件で、明け渡し双方の希望が(珍しく)一致して8月半ばということにした。奥さんの病状しだいで明け渡し時期が早まっても、家の買い手と譲渡手続きをしてから8月の末くらいまで賃貸する手があるので、カレシが心配したような「タイミングがずれたためにホームレス」なんてことにはならないので大丈夫。

売主側からは拒否じゃなくて反対オファーが来た。そこへしてカレシがバルコニーとデッキの方角が気に入らないと言い出してひと悶着。まあ、再度物件を見に行くことになっていたので行ってみたら、雨だった前回は靴を脱いでいて外に出なかったカレシがデッキに出て一気に感動。窓越しの写真から受ける印象よりずっと広い約50平米で、向きは北、北東、東、南東。屋根つきバルコニーの方は約20平米で東、南東、南、南西の向き。奥まっているから部屋の延長と言えなくもない。カレシの懸念が解消したので、反対オファーにさらに反対オファーを出す相談。ちょっと何色を示したカレシだけど、デッキとバルコニーを合わせたら70平米の「裏庭」を買うようなものと納得して、希望価格と当初のオファー価格の中間の数字に決めた。

ポールは変更した書類を持って23階(4階と13階がないから実は21階)急行。私たちはコーヒーショップで待機。8時過ぎてポールが現れて「受け入れる数字を提示して来た」。カレシが「お前が決めろ」という目つきでワタシの方を見るので、想定していた上限の数値だからと躊躇なくOK。結局、オファー合戦の末の買値は89万ドル。ちょっと高めではあるけど、カレシはデッキとバルコニーが気に入ったし、ワタシは新しいライフスタイルを買うつもりなので、内在価値を考えたら高すぎではないと思う。3月31日。カレシは「けんかするのが嫌になったから」と言うけど、最後はワタシのために折れてくれたんだと思う。 

新居になるところ(2つの矢印の間)[写真]

ここで引越し作戦は第2ラウンドへ大きく前進。家を売りに出すのに、見学はダメとか「売家」の看板は出すな(「売約済」のはOK)とか特異な条件をポールが全部聞き入れてくれて、復活祭の連休明けを待っていよいよ4月7日に正式にMLS(共同仲介)リストに登録。きのうは(敷地だけの)いわゆる内覧会だったのが、たまたま近くのインド系商店街でシーク教徒の祭日ヴァイサキのパレードと重なってしまった。この日は我が家の前の道路が幹線道路並みに混雑するし、頭上を宣伝の飛行機がぐるぐる飛んで煩いったらない。それでもインド系人口が郊外のサレーに大移動したおかげで、最盛期の90年代に比べたらめっきり静かになった感じ。中心の交差点の一角にはもうすぐ6階建てコンドミニアムの建設が始まって、大手の量販店がキーテナントとして入ると言う噂もあって、東の方からも高密度化の波がひたひた・・・。

夜になってポールから「7組来た」と報告。こんな日に、しかも「売家」の看板が出ていないのに7組も?「でも3組は住むつもりだったからアウト」。おや、住みたい人がいるんだ。まあ、家そのものは「眠り姫の城」のあだ名があるくらいだから「こんな家に住みたい」と言う人はいるだろうな。そういう人が希望価格を見て「超お買い得!」と思ったのかもしれない。新築用地としての「妥当な」価格なんだから、どうしても住みたいたかったら値段を3割くらい積み増して、現状のまま引渡しってことじゃないとね。でも、MLSのシステムに載った翌日に休暇でケロウナにいたポールに電話した人がいたそうで、きのうは午前11時きっかりに現れて、今日の期限までにオファーを持って来るという話。どうしても買いたいという意気込みなんだそうな。オファーを出して来たのは中国系の若夫婦で、夫氏はこの辺の生まれ育ちで、裏の隣の隣にオファーしたけど競り負けし、次に少し先に売りに出た物件にオファーしたけど、ここでも競り負け・・・。

オファーの書類と一緒に若夫婦からの手紙がついていて、夫は近くのカレッジに勤務し、妻は公認会計士で、男の子2人(2歳と3ヵ月)。新しい家を建てて子供たちを育てたい・・・う~ん、泣かせるねえ。提示価格は希望価格を少し下回っていたけど、譲渡手続きは5月7日なのに明け渡し期限はこちらの希望に副って8月17日としてくれていたし、それなら新居の譲渡手続きを早めることができて、早くから改装や引越しの準備ができるし・・・ということで、えいやっとオファー受諾の署名。ああ、とうとう売ってしまった、27年住んだこの家、33年住んだこの土地。売り値は134万ドル。ほぼ平均的な価格だけど、不況の最中だった33年前に初めてマイホームとして買った値段の14倍。コンドミニアムは89万ドルだから、仲介手数料や税金や諸費用を払ってもお釣りがたんまり。ポールは若夫婦は親から相当の援助があるんだろうと推測していたけど、そうでもしないと今どきの若い家族にはマイホームは夢のまた夢。

明け渡し後に家を解体して新しい家を建てるという同意付きだけど、解体することを前提として我が家を売るのはやっぱり何となくヘンな気持だな。自分で設計して建てて27年暮らしたんだもの。多忙になりすぎて十分に手入れをしてやれなかったのは心残りだけど、愛着があるだろうと言われてもなぜかそんな感傷は沸いて来ない。何となく育て間違って手に負えなくなった子を見ているようでもある。子供の頃からの夢を叶えた家のはずなんだけど、この世から跡形もなく消し去ってしまいたい気持の方が強いのは、その夢の家を「悪夢の家」に変えるようなことがあって、蘇って欲しくない記憶があちこちにこびり付いた家になってしまったからだろうと思う。でも、ワタシの夢の跡に新しい「夢の家」が建つのは何だかうれしい気持がいっぱい。

引っ越し大作戦の第3ラウンドはいよいよ本格的にその引越しの準備。4月中は休業と言うことにしているけど、そのまま5月も休業、6月も休業して、落ち着く頃にはめでたく引退てことになっていたりしてね。新居には住人専用のフィットネスジムがあるし、エレベーターを降りたら、銀行まで徒歩1分。スーパーへ徒歩3分。電車の駅は2つあって徒歩16分か17分(帰りは上り坂)。バンクーバーのダウンタウンまで電車で26分。Whole Foodsができるブレントウッドまでは電車で19分。酒屋のあるハイゲートヴィレッジまで車で7分。Hマートまでは車で10分。勉強したければ、ダグラスカレッジまで徒歩13分という、便利すぎるくらいの便利さ。

でも、ほんとに引退したら、何をしようかな。まずは書くことと描くこと。本も読みたい。DVDで勉強もしたい。でも、何だか「主婦業」もやってみたい気がする。ワタシは結婚以来ほぼぶっ通しフルタイムで仕事をして来たので、「主婦業」は本気でやったことがないに等しい。遠い昔、母が毎日買い物かごを下げて商店街に出かけていたように、トートバッグを肩に、今日のご飯は何にしようかなんて考えながらスーパーに行くのも、何となく古き良き昭和の主婦みたいで楽しそうだな。この部屋にオフィスを作って、暇すぎるときにはぼんやりと遠くを眺めていたい・・・。[写真]

新しい風景、新しい環境、新しいライフスタイル。ああ、どんよりした雲の切れ間からまぶしい日が差して来るのを待ちわびるような気分・・・。


我が家が売れちゃった

2015年04月12日 | 日々の風の吹くまま
きのうとは打って変わって静かな日曜日。ゆっくり起きて、ゆっくり朝食。でも、午後6時に我
が家の買いオファーが入るので、そわそわした気分でもある。一応は最低ラインとして「希
望価格で、8月末までいてもいい」と言う条件なら四の五の言わずにOKしようねと決めて
あるけど、オファーは来てみなけらばわからない。でもまあ、そわそわしていてもしょうがな
いと、換気装置のフィルターを取り替えてみたり・・・。

冷凍ピッツァを焼いて早めの夕食。コーヒーを飲んでいたらポールが来て、自らオファーを
持って来るのは中国系の若夫婦で、夫氏はこの地区の生まれ育ちで、裏の隣の隣を買おう
としたけど競り負けし、次に何ブロックか先に売りに出た物件を買おうとしたけど、ここでも
競り負け。へえ、ほんとに売り手市場なんだ。だからと言ってヘンな欲をかいてもねえと言っ
ているうちに、そろそろだとポールが外に出て行って、しばらく人の話し声。ポールが若夫婦
からの手紙付きの書類を持って戻って来た。夫は近くのカレッジに勤務し、妻は公認会計士
で、男の子2人(2歳と3ヵ月)。新しい家を建てて子供たちを育てたい・・・う~ん、泣かせる
ねえ。

オファーは希望価格を少しばかり下回っていたけど、明け渡し期限がこちらの希望に副って
8月17日になっているし、決済と譲渡の手続きはそれよりもっと前の5月7日だから引越し
先のコンドミニアムの決済と明け渡しの時期を早めることができるし、そうなったら早くから
改装や引越しの準備ができるし、明け渡し後に家を解体して新しい家を建てるという同意付
きだし・・・ということで、えいやっとばかりにオファー受諾の署名。とうとう売っちゃったんだ、
27年住んだこの家、33年住んだこの土地を。カレシは「何か圧倒された気分。引越しのこ
とを考えると気が滅入る」。今からそれはないでしょ?そっちの計画と段取りはワタシが引き
受けると言ってるんだし。

売り値は134万ドル。ほぼ平均的な売買価格だけど、不況の最中だった33年前に初めて
のマイホームとして買った値段の14倍。コンドミニアムの買値は89万ドルだから、仲介手
数料や税金や諸費用を払ってもお釣りがたんまり。ポールは若夫婦は親から相当の援助
があるんだろうと推測していたけど、そうでもしないと今どきの若い家族にはマイホームは
夢のまた夢。でも、ワタシの夢の跡に新しい「夢の家」が建つのは何かうれしい。

喧騒の中で家が売れたかも

2015年04月11日 | 日々の風の吹くまま
まぶしいくらい晴天。今日は2ブロック先のインド系商店街でシーク教徒の祭日ヴァイサキ
のパレード。そして我が家の(土地の)第1回目の内覧会?の日。たまたま重なったけど、
公開は午前11時から午後1時まで。でもゲートの自動ロックを解除しておいたので、私たち
はのんきに普通に起床。外を見たらポールが裏庭で誰かに説明しているところ。おお、見に
来た人がいる・・・。

ヴァイサキの日は我が家の前の道路が幹線道路並みに混雑するし、頭上を広告を引いた
飛行機がぐるぐる飛んで煩いったらない。それでも最盛期の90年代に比べたらめっきり静
かになった感じで、インド系人口が郊外のサレーに大移動したおかげで、「Punjabi Market」
は青息吐息の観。いずれは普通の商店街に戻るか、民族的多様化で生き残りを図るかだ
ろうけど、中心点の交差点の一角には今年中に6階建てのコンドミニアムの建設が始まっ
て、大手の量販店がキーテナントとして入ると言う噂もある。あちゃ、東の方からも高密度化
の波がひたひた・・・。

静かになった頃にポールから「7組来た」と報告。こんな日に、しかも「売家」の看板が出て
いないのに7組も?「でも3組は住むつもりだったからアウト」。おや、どう見ても「建設用地」
なのに住みたい人がいるんだ。まあ、家そのものは「眠り姫のお城」のあだ名があるくらい
なので「こんな家に住みたい」と言う人はいると思う。そういう人が希望価格を見て「超お買
い得!」と思ったのかもしれないな。新築用地としての「妥当な」価格なんだから、どうしても
住みたいんだったら値段を3割くらい積み増して、現状のまま引渡しってことじゃないと・・・。

でも、不動産システムに載った翌日に休暇でケロウナにいたポールに電話した人がいたそ
うで、今日は午前11時きっかりに現れて、明日の期限までにオファーを持って来るという話。
えええ・・・?オファーを出すってことは買う気満々ってことでしょ?売りに出てからまだ5日
目なのに?何かどうしても買いたい動機がありそうだけど、祭の喧騒の中で、ちゃんと考え
たのかな、その人。ポール曰く「あと2組もオファーして来るかもしれない」。あちゃあ、びっく
り仰天して、開いた口が塞がらなくて、顎が外れそう。まあ、私たちとしては、希望価格かそ
れ以上の値段で8月末くらいまで居座れるんだったら、あっさり手を打ってしまうかもしれな
いけど・・・。

言葉の国際化って難しいね

2015年04月10日 | 日々の風の吹くまま
雨が近づいていてどんより。ついきのう4月になったと思ったら、もう3分の1が過ぎてしまっ
ている。せわしないなあ。まあ、2月、3月がほんっとにつむじ風のごとく過ぎてしまったから、
こうしてのんびりできるのはうれしいけど・・・。

今日はのんきに小町横町の散歩。外国人まで動員しての日本賞賛テレビ番組にうんざりと
いうのには、この手のテーマで必ず出る「日本人は今まで自虐的だった」というコメント。日
本人てそんなに自虐的だったの?日本人の自己否定は自虐というよりも受動攻撃に近い
感じがするけどな。自己主張はダメ、自慢はダメ、自分語りはダメ、「滅私奉他」じゃなきゃダ
メ・・・これだけ他人から自己否定を要求されていたら、それを逆手に取った受動攻撃性(否
定的)人格になってもおかしくないだろうと思うな。まあ、自己防衛の一種と言えるものじゃ
ないかな。

英会話をやっても使い道がないというぼやきトピックでは、「外国語よりも母国語でしょ」と言
う人がいて、曰く「母国語を自由にしゃべることが出来ることの素晴らしさはこの日本ならで
はのものでしょう」。ええっと、どこの国でもみんなそれぞれ自由に母国語をしゃべってるん
ですが・・・。日本語なら「心の中に浮かぶ思いや感情を(母語で)素直に言葉で表現できる」
のは日本語人にはあたりまえじゃないの?(もっとも最近はそれが怪しい人も多いみたいだ
けど。)一方で「外国語ではその思いや感情を言葉で表そうとしてもどうしても限界がある」
のもどこの誰にもあたりまえだろうと思う。で、結局この人は何を言いたいのか・・・。

日本人の英語ベタを直すためにカタカナ英語をできるだけ原音に近づけたらどうか、と言う
のはおもしろい発想だけど、日本語の文字で外国語の音声を表すのはまずもって無理。仮
に可能だとしても、それで「日本人の英語ベタ」が治るとは思えない。英語では単語ひとつ
にいろんな意味があることが多いけど、カタカナ語になるとひとつの意味がひとり歩きして
日本語の語彙に取り込まれるから、元の意味は忘れられる。どうせなら英語のまま取り入
れて英語で発音すればいいという意見もあったけど、それも難しいな。日本語を話している
途中で英語を原音で交えるのは難しいからカタカナ語になるし、逆に英語で話していてとき
に純正発音の日本語を挟むとリズムが狂うのでつい「ガイジン日本語」になる。言語の国際
化ってのは実に難しい・・・。

油流出やら交通止めやらは陽気のせい?

2015年04月09日 | 日々の風の吹くまま
今日もいい天気。ライラックが咲き始めて、みんな一斉にビーチに繰り出す初夏の陽気だな
あと思ったら、何とイングリッシュベイで沖待ちの貨物船から有毒なバンカー油が漏れ出し
て、えらいことになっているというニュース。黒い油の塊らしいものがビーチで見つかってい
るそうで、市は海に入らないように呼びかけている。港に住み着いているゼニガタアザラシ
は大丈夫かな。オイルフェンスで囲まれた貨物船は「うちのじゃない」と言っているそうだけ
ど・・・。

カレシを英語教室に送り出して、大急ぎで納税申告の資料を点検しながらチェックリストに
マークをつけて、2人分の申告資料を大きな封筒に入れて、ダウンタウンへひとっ走り。所
得税の申告期限は4月30日。ワタシには古巣に当たる会計事務所で、ずっと25年間担当
だったパートナーのハリーが引退して、今年から別のパートナーに引継ぎ。名前を見たら、
あぁら、懐かしい。ワタシの秘書時代に見習い会計士として入って来たマイク君じゃないの。
ま、30年近い昔のことだから、当事は大学を出たばかりだったマイクも今では50代か。ワ
タシのこと、覚えているかな?

事務所の受付の人に封筒を渡して今日の任務は完了。地下鉄の切符の有効期限まで時
間があるので、Hマートに寄ってコクィットラムの店には置いていない中華めん(乾麺)と日
本のから揚げミックスをトートバッグで運べるだけまとめ買いして、汗をかきかきの帰り道。
あら、土曜日はメインストリートが交通止め。そうか、シーク教徒のヴァイサキのパレードが
あるんだ。年に一度ではあるけど、パレードに集まる人たちの車で我が家の外は交通混雑。
それでも、主にシーク教徒のインド系人口がどんどん川向こうのサレーに移動して、メイン
ストリートの「Punjab Market」と呼ばれる区域は寂れるばかりで、この2、3年は駐車スポッ
トを探す車の数もめっきり減ったな。

カレシが帰って来たので、シートベルトの不具合がリコールの対象になっているトラックをト
ヨタのディーラーに持って行くのに、エコーを運転して後からついて行く。年に一度あるかな
いかのワタシの運転。駐車するのが苦手なだけで、運転はちゃんとできる。買って7年にな
るトラックは走行距離がわずか8千キロなもので、ついでの整備の項目を決めるのにひと苦
労。土曜日にオッケーと言うけど、あら、交通止めになる日じゃないの。閉店までに取りに来
れるのかなあ・・・。

いいね、『さらば愛しき女よ』

2015年04月08日 | 日々の風の吹くまま
今日もいい天気。シーラとヴァルがちょっと早めに来るので午前11時半の目覚ましでかっ
きり起床。ヴァルがオフィスの掃除で、シーラが二階の掃除で、私たちは間のキッチンで朝
ごはん。コンドミニアム暮らしになったら、シーラには今まで通りに留守番サービスをお願い
して、カレシの「屋上ガーデン」に水遣りしてもらうとしても、掃除機やバケツやらの掃除用具
を提げて来てもらうわけには行かないだろうな。車を持っていないヴァルを夫氏のリッチが
送り迎えするには遠いだろうし、引っ越したら掃除は自分でやることになるだろうな。(カレシ
は「オレも一緒にやるから」と言ってるけど・・・。)

今日はArts Clubの『Farewell, My Lovely』(「さらば愛しき女よ」)のオープニングナイト。
カレシはやけに機嫌が良くて、ワタシがホタテやエビに平べったいチポリーニオニオンとア
スパラガスを適当に合わせてパスタを作っている間にささっとカリフラワーのピクルスを漬け
込んだり、食事の後でぐずぐずせずに出かける支度をしたり(ジャケットまで着込んで!)、
レセプションでは(社会主義政党の)元国会議員氏と「近頃の若者はなぜ人の話を聞いてい
ないのか」と和気藹々で議論したりで、天気が変わらないといいけどなあ。

『Farewell, My Lovely』はワタシが文学少女?だった頃に愛読したハードボイルド元祖のレ
イモンド・チャンドラーの小説を翻案して、Arts Clubとカルガリーの劇団とで共同制作したも
ので、これがワールドプレミア。パトロンになっていたワタシはキャストのサイン入りポスター
(左上は劇作家のサイン)をもらった。↓

     

何枚もの可動式パネルに映像を投影して各場面のセットを作る工夫が効果的。マイルス・
デイヴィス風の「むせび泣く」トランペットが効果的。「そこらの墓場よりも死体が多い」という
宣伝文句の通り、派手にパンパンと銃声が鳴り響いて、殺人事件の連続。でも映画のよう
にリアルに血を見せたりしないのが想像力で見る舞台劇のいいところ。原作が一人称で書
かれているから、舞台でも私立探偵フィリップ・マーロウが独白でチャンドラー節をたっぷり
聞かせてくれる。この独特の言い回しを散りばめないと翻案は失敗だったと思う。マーロウ
役の俳優は、ハンフリー・ボガートばりのタフガイを期待したらがっかりするけど、なかなか
いい味を出していたな。これから世界のあちこちで上演されるようになるといいね。


売りに出した我が家を見る気持

2015年04月07日 | 日々の風の吹くまま
今日もいい天気。東京では雪が降ったんだって。4月でしょ?お花見したんでしょ?ま、花
見が終わってからだったから良かったね。だって、桜の花びらと共に新雪がひとひら盃には
らり・・・なんて今どきの人には風流すぎるんじゃないかと思うけどね。もっとも、日本の人っ
てかなり寒がりみたいだから、雪が降っていたら花見なんてやってないだろうけど。ワタシ
の記憶では春の雪はべた雪。生まれ故郷ではよくメーデーに降ったなあ。「桜待ち 積もる
べた雪 傘の上」・・・と駄作一句。

我が家は今日から「売家」。ケロウナで復活祭の休みを過ごしているポールから、「いよいよ
だよ。家の周りは車の行き来が増えるよ」とメール。(隣のパットが3度も「不審な車」のこと
で電話してきたのは、もしかしたら・・・?)不動産エージェントのサイトがたくさんあるけど、
もうピックアップしたところがあってびっくり。何枚もある写真は家の周りだけで、生垣の背が
高いから家はあまり見えないけど、まあ、ポールが考えた宣伝文句からは「新築用地」であ
ることが明確だから、家は見えなくてもいい。土曜日には予約制で塀と生垣の中を見たい
人たち(たぶん業者か代理のエージェント)だけを入れる予定。

それにしても、解体することを前提として売りに出した我が家を見ているとやっぱり何となく
ヘンな気持になる。自分で設計して建てて27年暮らしたんだもの。多忙になりすぎて十分
に手入れをしてやれなかったのは心残りだけど、愛着があるだろうと言われてもなぜかそん
な感傷は沸いて来ない。何となく育て間違って手に負えなくなった子を見ているようでもある。
子供の頃からの夢を叶えた家のはずなんだけど、この世から跡形もなく消し去ってしまいた
い気持の方が強いのは、その夢の家を「悪夢の家」に変えるようなことがあって、蘇って欲
しくない記憶があちこちにこびり付いた家になってしまったからだろうと思う。

はて、何日くらいで買い手が現れるかな。8だらけの希望価格でさくっと売れるのか、それと
も引く手数多でオファーの額が競り上げされて棚ぼた価格が付くのか、ま、売値が高けれ
ば高いほどエージェント手数料も大きくなるわけで、ここから先はポールの腕の見せどころ。
中国から買い注文を飛ばして来るようなところがあったら、ぼったくってやっていいからね。
とにかく、想定通りに進展してくれることを祈るだけ・・・。

家族との行き来が増えそう

2015年04月06日 | 日々の風の吹くまま
復活祭で四連休だった人たちは今日が最終日。休みになるのはだいたいは公務員とか労
働組合の強い産業の人たちで、会計事務所に勤めていたワタシは納税申告の時期で忙し
いから当然休みにならず、朝寝を決め込んでいるカレシを横目にひとりで出勤の日だった。
それもずいぶん昔の話・・・。

今日は郊外のメープルリッジに住むマリルーとロバートのところに顔を出すことになってい
たのでお出かけの日。何を思ったかカレシが決めたんだけど、車で1時間もかけて行って
「ちょっと話をして来る」。それが出かける間際にカレシママのところに寄ることになって、何
だか1日がかりになりそうな予感。頻繁に行かないから、行くたびにハイウェイの出口が変
わったりして迷子になるんだけど、今回はなぜか「この道でいいのかなあ」と言っているうち
にいつもの道。こんなにすんなり行ったのは初めてだねえ。来月98歳になるママはまた少
し小さくなった感じだけど、頭の切れはまだシャープで安心。

カレシママのホームからは田舎っぽい風景の中を15分ほど。あちこちに分譲団地の広告
がたくさんあって、建てかけの家が何十戸も並んでいたりする。若い家族はここまで来ない
と庭付きの戸建てに住めないんだろうな。去年1年を膀胱がんとの闘いで過ごしたロバート
は驚くほど元気で安心。弟のジムとガールフレンドのドナも呼ばれていて、マリルーはすで
にディナーの支度の最中。これではちょっと話をして帰るというわけには行かないから、結
局テーブルを囲んでにぎやかにおしゃべりして、帰宅は午後9時。まあ、ものぐさなカレシが
遠すぎると言ってご無沙汰ばかりだった私たちも、ニューウェストミンスターからなら40分足
らずの距離になるから、お互いに行き来しやすくなるな。それを一番喜んでくれているのは
マリルーだけど、ワタシもすごくうれしい。だって、家族なんだもん。

目まぐるしかった3月が終わって、復活祭の連休でひと息ついたら、明日からいよいよ引っ
越し大作戦の第2ラウンドが本格的に始まる。おまけに今月はArts Clubのイベントが目白
押し。あさってはオープニングナイトだし、再来週からはワタシの誕生日を挟んで寄付集め
を兼ねたディナーとカリフォルニアワインフェア。そうそう、税金の申告も忘れないようにしな
いとね。ふうぅ・・・。

ご馳走を食べて元気復活!

2015年04月05日 | 日々の風の吹くまま
いい天気で迎えた復活祭。イースターの日曜日。金曜日に受難したキリストが蘇った日とい
うことになっている。もっとも、この「イースター」というのは元々ゲルマン人の春の女神エオ
ストレが語源なんだそうで、クリスマスの風習と同様に、西ヨーロッパにキリスト教を広めて、
定着させる過程で現地の宗教儀式や習慣を取り入れた、いわばマーケティング戦略の結
果らしい。卵とかウサギとか「産めよ増やせよ」みたいな象徴が多いのも、長い冬の終わり
と生命の復活を祝う春の儀式だから。というわけで、今日は久しぶりにご馳走作り・・・。

     
まずは前庭に咲いた原種チューリップを飾って・・・

     
丸ごとチキンのおなかにローズマリーとにんにくと金柑(レモンの代わり)を詰めて、スパイ
スを擦り込んで、底に玉ねぎを敷いたスロークッカーで水も油も加えずにローストして・・・

     
びっくりするくらいふっくらと出来上がったチキンはいい匂い・・・。

     
まずはウズラのゆで卵に色をつけたイースターエッグを薬味を入れたフィロのカップに載せ
て、ハッピーイースター・・・。

     
ハムはイースターディナーの食材のひとつ。スライスした特上のハムでアスパラガスを巻い
て、トースターオーブンで焼いて・・・。

     
メインコースのチキンは胸肉を。肉が骨からほろほろと外れるほど柔らかくなっていて、しか
もオーブンでローストしたのとは比べ物にならないジューシーさ。郊外の養鶏場の産で一度
も冷凍していないチキンだったからかな。スロークッカーの底に溜まった玉ねぎ風味の肉汁
をグレイヴィーにして、ピラフとオクラを添えて、マイクログリーンをぱらぱら・・・。

週明けはまた引っ越し大作戦に戻って第2ラウンド。ご馳走を作って、食べて、ああ満腹と
おなかをさするひとときは、まさに、元気復活のとき・・・。

タワーマンションは階層社会なの?

2015年04月04日 | 日々の風の吹くまま
雨が降るはずだったのに、いい天気。今日はワタシも本棚のあちこちから紙類を集めて来
てシュレッダで処理。短編、長編、映画脚本、劇作と手当たり次第にカレッジの創作講座を
取りまくっていた頃の原稿がわんさと出て来た。2人がやり直しを選んでから今年でもう15
年。自分探しのつもりで最初の作品?を書いたのは13年前で、ビクトリアの夏休みの寄宿
学校での集中合宿に行ったのが10年前。あの1週間は楽しかったなあ。創作としては稚拙
だけど、再構築を模索していた自分が見える・・・。

シュレッダがグジャグジャ言っている間にネットを散策していたら、日本のテレビ局がタワー
マンションの住人の見栄っ張りぶりを紹介したという話があって、読んで見たらまあびっくり。
低層階の住人は高層階の住人に見下され、ノーメイクでゴミを出しに出たらマンションのイ
メージが傷つくと苦情を言われ、激安スーパーでの買い物を高級スーパーの袋に詰め替え
て持ち帰り・・・すごいなあ。日本のタワーマンションがどんな構成になっているのか知らな
いけど、序列と格付けが好きなのは昔の団地や社宅とあまり変わらない印象・・・。

こっちで日本の高層マンションに当たるのはhighriseと呼ばれるコンドミニアムで、首尾よく
家が売れたら私たちの新居になるのはここ↓

      

間取りは30種類くらいあって、2階から22階まではワンルームから1LDK、2LDKの大小
のユニットが各階7戸から10戸、建物が段になって小さくなる23階から25階は各階大小5
戸ずつ。最上階の26階は3戸という具合。私たちが買った23階の3LDKのユニット(2つ
の矢印の間)は床面積がこの階では一番広くて、全体では4番目の広さで、毎月の管理費
も比例的に高い。ルーフデッキとバルコニーの合計面積は2番目(一番広いのは隣)。たし
かに広いユニットは高層階に多いし、広い分値段も高いけど、でも、上でも下でもみんなそ
れぞれ普通に暮らしているみたいだけどな。だいたい高層階の1LDKに住む人が低層階
の2LDKに住む人を見下すのって滑稽だし、何よりも他人とあれこれ比べて張り合ったりし
ないし・・・。

偵察に行って迷子になった人

2015年04月03日 | 日々の風の吹くまま
復活祭の三連休(あるいは四連休)の初日。高さが60センチもあったカレシの不要書類を
シュレッダにかけ終わったので、今度はワタシの番。手始めに古いクレジットカードや電気、
ケーブル放送、電話の請求書やら、通販のインボイスやらをグジャグジャ。何と10年以上
も前の日付のものがあったりして、溜め込むことではカレシとどっこいどっこい。ファイルキャ
ビネットにはもっとすごい量の書類があるけど、全部シュレッダにかけるのにどれくらいかか
るんだろうな。何か気が遠くなりそう・・・。

夜になってHマートまでトラックでひとっ走り。カレシは自分が使う野菜類をカートに入れたら、
新居になる地区の夜の雰囲気を見て来ると言ってひとりでニューウェストミンスターへ。だい
たい10分くらいのところなので「終わる10分前に携帯を鳴らして呼んでくれ」。はぁい。せっ
かちな人がいないと買い物は楽ちん。薄切りの豚肉や牛肉、冷凍ホッケとししゃもを大量買
い。韓国直輸入の高麗人参を買って、近くにあった長いもを見たら何か急に熱いご飯にとろ
ろをかけて食べたくなったので1本。ま、カレシは食べないだろうけど。

カートが一杯になったところで、レジに向かう前にカレシの携帯を鳴らして、迎えに来てぇ~。
ちょっぴり執事を呼ぶお嬢様みたいな感じがするかな・・・ん、しないか。買い物をカートから
レジ台に移していたら、携帯が鳴ったので出てみたら「道に迷ったぁ」とカレシ。「やっとどこ
かわかるところに出たから、あと10分くらいかかる」。あはは、迷子になっちゃったのかぁ。
元々慣れない夜道は道路の名前が見え難いんだけど、ニューウェストのは濃い青に白い
文字で標識自体が小さめ。おまけに道路の方向が東西南北じゃなくて「北東南西東南北西」
と45度にひねってあるし、さらには同じ数字のアベニューとストリートがあって、つい方向感
覚が狂ってしまう。

支払いを済ませて外でカートのお守りをしながら待っていたら、10分ほどでカレシが現れた。
「日が暮れたらさっさと歩道を(絨毯みたいに)巻き上げてしまうんだぜ」と開口一番。「歩道
を巻き上げる」というのは、(都会的な)ナイトライフがない田舎という意味合いで、元は州都
だったニューウェストは人口250万のメトロバンクーバーの一員とは言え、半ば忘れられた
わずか7万人の「ポケット」みたいなもの。夜は静かなのは私達には願ったり叶ったりってこ
とじゃない?

ふくらむバブルと新生活の夢

2015年04月02日 | 日々の風の吹くまま
何かぱっとしない天気。カレシを英語教室に送り出して、しばしのんびり。明日からの復活
祭の連休はちょうどいい息抜き。時間を見計らってモールまでてくてく。大通りに出てすぐ右
の家、ついこの間売りに出たと思ったら、もう売家の看板に「SOLD(売約済)」のステッカー
が貼ってある。寝室が9つもあるというインド系向きの大きな家だけど、仰天するような値段
であっという間に売れたと言うことは希望価格かそれ以上のオファーがあったということか。
すご・・・。

メディアは連日メトロバンクーバーの住宅市場の狂乱ぶりを報じている。先月は戸建ての平
均価格が前年同期より16%も上がって、とうとう1.4ミリオンを超えたというから、何かもう
わけがわからないって感じになって来た。売り買いは前年比で54%増えたけど、売りに出
る物件が15%減ったせいで完全な売り手市場。低金利とも相まって、条件のいい物件には
オファーが殺到して、結果的にさらに値段を押し上げているとか。こうなったらバブルだな、
もう。もっとも、「バブルだ、そろそろ潰れる」と言われるようになってもうずいぶん経つのに
未だに膨らみっぱなしで、さすがのメディアも「もう奇々怪々」。まあ膨らみ切ったらいずれは
パチッと弾けるだろうけど・・・。

モールではCrate & Barrelで家具のウィンドーショッピング。リクライナーもベッドも新築当
時のままだし、造り付けが多くて家具らしい家具もあまりない。まずリビングにソファやコー
ヒーテーブル、サイドテーブルと言った家具が要るし、ベッドも要るし、ナイトスタンドやたん
すも要る。本の数を減らしてもまだ本棚がたくさん要るなあ。客用に格納ベッドが欲しいし、
ダイニングテーブルはあっても椅子が壊れてなくなったから、少なくとも6脚は買わないとお
客を食事に招けない。電気スタンドもいったいいくつ要るかなあ。素敵な家具を見ているだ
けで、あれこれと夢が膨らんで来る。あら、戸外用の真っ赤なロッキングチェア。ああ、これ
欲しいぃ~っ!

とりあえず今のところは楽しく夢を見るだけにして、お目当てのチョコレートのイースターエッ
グを買って、セーフウェイで小ぶりのチキンを丸ごと1羽。今日の晩ごはんには紅鮭。教室
帰りのカレシに拾ってもらって、今日のおでかけは終わり。買って来てすぐ調理した紅鮭は
やっぱり味も食感も違っておいしかった。うん、「主婦的」新生活、何か楽しみ・・・。

引っ越し大作戦は第2ラウンドへ

2015年04月01日 | 日々の風の吹くまま
久しぶりに良く眠った気分で目が覚めた。いい天気で、ライラックとアメリカハナズオウのつ
ぼみが色づいて来た。うん、どっちも見納めなんだなあ。掘り起こして移植するのが可能な
ら誰かにあげたいもんだな。札幌の実家から持って来た種から育てた裏庭の桜はまだ小さ
いから大丈夫かな。ものだから、ずっと鉢に植えたままのもう1本は少し大きい鉢に植え替
えて、新居のルーフデッキに置けそうかな・・・。

ポールが我が家を売りに出す登録契約の書類を送って来たので、早速印刷して×印のつ
いているところに2人のサインやイニシャルを入れて、PDFにスキャンしてメールで返送。い
ちいち書類を持って走り回らなくてもいいから便利、便利。希望価格はカレシが「アホくさい」
と言うのをポールが「効果があるんだよ」と押し切って「8」がずらり。かなりすごい数字なん
だけど、先月近所で売りに出た物件がどっちも2週間足らずで希望価格以上で売約になっ
たので、桁外れではないらしい。ポールは自信たっぷりだけど、カレシは未だに懐疑的。で
も、「それ以下のオファーは拒否するからな」となんかヘンに鼻息が荒い。MLS(共同仲介)
のリストに掲載されるのは復活祭明けの火曜日・・・。

普通なら家の外にエージェントが「売家」の看板を出すんだけど、近所の注意を引きたくな
いし、興味半分だけの人が見に来ないように、我が家は看板なしの隠密作戦。雨もりとか
要修理の項目などを開示する書類もない。特定の買い手(建設業者)に絞っているので、不
特定多数に一般公開?する「オープンハウス」もしない。物件を見たい人にはポールが予
約制で外周りだけを見せる。ちょっと異例なやり方だけど、私たちはオファーが来たら値段
や条件を見て受けるかどうか、反対オファーを出すかどうかを決めるだけで、交渉すべきこ
とはポールがやってくれるから楽なもの。めでたく売約になったらポールはでかでかと「売約
済」の看板を名前入りで出す・・・。

いきなり「売約済」の看板が出たら、ご近所さんはさぞびっくりするだろうな。前から引っ越し
たがっている隣のパットも「じゃ、オレも」と言うことになるかもしれない。何だか近所の雰囲
気が激変しそうな雲行きだけど、高密度化の住宅政策のおかげで戸建ての用地が稀少に
なって来たからぼろ家でもあっさりミリオンの値段で売れるわけ。はて、我が家はいくらで売
れるかな。それよりも、売れてくれないと困るんだけど・・・。