
【旧笹井家住宅】 ↓




「・・・家としてあまり古過ぎもせず・・・・・ あんまり 古い家 というものは悲しそうですものね。 そうかといってあまり若過ぎもしない・・・・・ あまりに若過ぎる家は粗野ですもの。 あたし、どの部屋もみんな好きなの。 どれも皆何かしら欠点はあるけれど、 又、いい所もあるのよ ―― 他のどの部屋にもない特色となるような、 その部屋の個性となるようなものがあるのよ (中略)」 【「炉辺荘のアン」 第2章】 |

今日は、“朝から太陽” 復活。
暑からず寒からず、気持ちの良い天気になっています。
ところで昨夜、宵の口。
野村紅葉(ノムラモミジ)の向こうにチラホラ見え隠れする、何やら赤っぽいもの。
何かと思えば、お月さまでした。(今日12日が満月)
ダイ の嫌う “赤い月” ではないけれど、赤味がかった山吹色。
大気の状態に左右されるのでしょうが、私も少々この月、苦手です。


私も、この町に住んで久しいのに、
歴史資料館にもなっている、こんな
家に足を踏み入れたのは初めて。
とんだ 「灯台もと暗し」 ですね。
それにしても・・。
それこそ、アン の言う古い家
ですが、洗練された “和の美” を
感じます。同時に “静” も。
それも凛とした。
こんな空間に身を置いている
人々は決して猫背なんかではない・・
姿勢を正して正座している姿しか思い浮かびません。
勿論、着物姿でしょうから、それに伴う一連の立ち居振舞いの所作まで。
この家は武士の家ではなく、商家ですのに。
そうそう、ミシンも置いてありました。
ミシンは我家にもありますので、(実家から持って来た)
早速、帰って見てみたものです。
このミシンより一回り大きく、両袖に3段の引き出しが付いています。
同じ 「シンガー」 ですが、確かアメリカからの逆輸入品と聞いた事があります。
今、我家のミシンの上は、物置き同然になっていますので、
整理しましたら、そのうち写真アップしようと思っています。
こんな古いミシンに限らず、ミシン自体、最近使わなくなりましたね。