【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

スプーン1本の洗練

2011-10-20 19:56:16 | 趣味の器(壺)~その他



【「輪島塗」 のスプーン】



「台所へ行って、銀のスプーン を磨きましょうよ。
別にたいして頭を使わなくても出来る仕事だから、
丁度いいわ・・・だって、今夜ばかりは
頭を使って考え事なんて出来ないんですもの。
そうすれば時間も経つし」
                   【「アンの青春」 第28章】


   こちらは今日も秋晴れとなりました。
  昨日の朝の鱗雲、どうやら1日ずれこんだようで、
  お天気の崩れは明日からのようです。

   尤も、こんな外れは大歓迎ですけれど。
  おまけに今日は、昨日以上の暖かさになりました。
  それは暖かいを通り越して、夏日です。







   さて、ずらりと並んだスプーン。
  ご覧のように今日は、陶器と輪島塗のスプーンです。

   陶器の物は素朴で尚且つ、1本、1本の表情が面白くて、
  これまで折に触れ、買い求めて来たものです。
  勿論、無くしたもの、割ってしまったものは数知れませんが・・。
  
   そして 「輪島塗」 のスプーン。 【前回】 の 「根来塗」 に次いで2回目。
  最近、その良さに目覚めたばかりです。
  
   何より耳に不快な摩擦音がありません。
  尤も金属製のそれとは違って、陶器の触れ合う音は時に情緒も感じますが・・。
  
   陶器製も作った人の温もりを感じますが、
  漆塗りのものは、それ以上の温もりプラス、包み込むような優しさも。

   ところで、スプーンと言えば、何と言っても銀製ではないでしょうか。
  上記の アン のように銀製品は、せっせと磨かなければなりませんね。
  
   でも、磨きさえすればどんなに古い物だって、その光沢は永遠のもの。
  却って、時と人の手を経た事による物語を感じたり。

   これら銀製のスプーンなどのカトラリーや、
  小物があるだけで、テーブルに格調が生まれます。
  それこそ、ミス・マープル 言うところの 「ヴィクトリア調」 ですね。

   何だか話が逸(そ)れてしまいました。
  布の 「絹」 と、カトラリーや小物の 「銀」 は、
  私にとって永遠の憧れかも知れません。