【「触れなば落ちん」 の風情】
アンはいつも日の出前の、妖精と昔の神々の ものであるあの神秘的な30分に間に合うよう 早く起きるのが好きだった。 アンは教会の尖塔の後ろだけ金色の、 薄い薔薇色の朝空や砂丘の上に広がる 薄い半透明の日の出の輝き、 村の家々の屋根から勢い良く渦巻きながら 立ち昇り始める煙を眺めるのが好きだった。 【「炉辺荘のアン」 第15章】 |
ふと目覚めた朝。
反射的に時計に目を遣ると午前6時。
目覚ましはまだ鳴っていませんが、
そろそろ起きなければ・・と何気に目はカーテンに。
ピンクのカーテンが、オレンジに染まっています。
もしや・・と思って慌ててカーテンを開けました。
そこには、こんな空が広がっていました。(東の空)
一気に目覚めたものです。
さて、先日の微笑んだばかりの薔薇は、
あれから3日も経つとこんな風に満開に。
まさに、「触れなば落ちん」
といった風情です。
それでも貴婦人ですから、決して
大口なんて開けて笑いません。
あくまでも微笑。しかも優雅です。
おまけにこの季節ですから、
その恩恵に長い事、
浴する事が出来るのです。
しかも豊潤な芳香とともに。
秋は、薔薇の1番美しい季節。
その魅惑の扉を開いてみたくなります。
先日も触れましたが、
薔薇を 「花の女王」 に変えたのは、
マリー・アントワネット初め、
フランスの姫君たち。
華麗な女性たちは薔薇によって伝説になる・・。
「英国の薔薇」 のダイアナもそうですし、「グレース・ケリー」 も。
薔薇の薔薇たる所以(ゆえん)ですね。