【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

風が運ぶ金木犀の香り

2013-10-06 15:51:15 | 四季のスケッチ













階段は半ば土に埋もれ、
薄荷はっか がその周囲に生い茂り、
縁を越してまでいた。
往来の人の足に頻繁ひんぱんに踏まれるために
惜しげなく油を出し、その 香気 は声のない、
目には見えない祝福のように
二人の周囲に立ち込めていた。                   
                 【「アンの娘リラ」 第16章】




   ちょっぴり夏に戻った今日。澄んだ青空も戻っています。
  その上、ニュースなどでは 「熱中症に注意」 とも。

   それにしても、10月にしてこの気候。やっぱり変ですね。
  尤も、さわさわと風が吹き、あの暑さとは違いますが。

   さて、冒頭の写真。
  いよいよ今年も街全体が、天然の芳香に染まる季節の到来です。

   とは言っても、やっと蕾が開いたばかり。
  まだまだ蕾の方が多いです。

   それなのに待ち切れなくて、身近に香りを嗅ぎたくて。
  庭に出て一枝、手折って来ました。

   『アンの世界』 では一足早く薄荷ですが、
  こちらの世界は金木犀! ~なんて。

   折しも、ランタナの花に止まっていた蝶に遭遇。
  “待っててね・・” と祈りながら、カメラを取りに戻った私。

   期待はほとんどしていなかったのですが、
  ちゃんと元の場所に留まっていてくれた事に感激。
  心って、通じますね。









   
   そして、つい先程。今度は、ちょっと小振りなアゲハ蝶も。
  でも、こちらはすっかりお馴染みですね。何と 「藜(アカザ)」 に。

   藜の葉っぱも、一葉、二葉と・・黄葉に変わりつつあります。
  華やかな紅葉とは違う、色が透けて行くような黄葉の、
  かそけき姿にも心、魅かれます。