【真珠の涙】
「ダイヤモンドはあたしが空想していたような 美しい紫じゃないことを知って以来 ダイヤモンドが好きではなくなったのよ。 (中略)」 「しかし 真珠 は涙を表すと 古い伝説にあるが」 と、ギルバートは反対した。 「そんなこと怖くないわ。 涙は悲しいのもあるけれど、 幸福な涙もあるのですもの。 あたしが一番幸福な時は 目に涙が浮かんだ時だったのよ」 【「アンの夢の家」 第3章】 |
ここ何日か不安定な天候になっています。
晴れていてもザ~ッと来て、慌てて洗濯物を取り込んだり。
尤も、その雨、たいした量ではないのですが。
カンカン照りの空は暑くて適いませんが、
こんな湿度の高い、湯気の立つような
蒸し暑さも鬱陶しくて困りますね。
さて、そんな今日。
裏庭に今日の暑さを吹き飛ばすような
白百合が開花しました。折しも真珠の涙を浮かべた・・。
しかもこの百合は自生したもの。
おまけに年々倍増してくれる、
有り難い花でもあるのです。
「白い気品」 と言えば、白薔薇を思いますが、
白百合も、それに勝るとも劣らない花ですね。
双璧を成す花と言って良いでしょう。
文字(漢字)も同様。
もしかすると、純粋、無垢さでは、
白百合の方に振り子が大きく振れるかも知れません。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
こんな風に美人の形容の花として、つとに有名です。
ほっそりとして楚々とした姿は、白百合ならではですね。