だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

再び、ゴヤに会いに!

2006-03-10 20:19:17 | 展覧会
2002年、上野国立西洋美術館で開催された「スペイン王室コレクションの美と栄光・プラド美術館展」ご覧になりました?今もその時の感動が、蘇えってきます。私は、オランダやスペインの画家たちが大好き!プラド美術館は、まさに宝庫です!

スペインを代表するベラスケス、ゴヤ、グレコ、スルバラン、ムリーリョ。オランダを代表するレンブラント、ゴッホ、フェルメール、モンドリアン。イタリアを代表するティントレット、カラヴァッジョ、ティッツアーノ、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ。ドイツのルーベンス… 数え上げたら限がありませんね!

またも、それらの画家に再会できます♪「プラド美術館展 スペインの誇り、巨匠たちの殿堂」が、東京都美術館で開催されます。うれし~い!前回は52万人もの人たちが、展覧会を訪れ、感動と興奮を味わったというわけです。私もそのひとり!

ベラスケスの『道化ディアゴ・デ・アセド“エル・プリモ”』。前回は赤い衣装をまとった『セバスティアン・デ・モーラ』という宮廷道化を描いた、秀作がありました。ちょこんと座った小人の道化で、とても印象的。今回の作品は黒い衣装で、手には大きな本を抱えています。

宗教画を得意とするエル・グレコは、暗い背景に赤や青を鮮やかに使い、独自の世界を確立。ムリーリョは天上の伝道師と呼ばれ、天使や羊飼い、聖家族などをよく描いています。

そしてゴヤ。ゴヤは私が好みとする画家のひとり。前回の展覧会では、『日傘』や『巨人』『1808年5月3日プリンシペ・ピオの丘での銃殺』『ボルドーのミルク売り娘』などの作品が来ていました。今回の展示には、『カルロス4世』『果実を採る子供たち』『魔女の飛翔』など7点が、来日!

1746年スペインで生まれたフランシスコ・デ・ゴヤは、1786年国王付きの画家になります。1786年には、新国王のカルロス4世から宮廷画家を任じられます。その写実的で見事な作風で、王室や貴族の肖像画を得意としていました。しかし、1790年代になって耳が聞こえなくなってしまいます。

絶望の中、知識人との交流を通して強い批判精神と観察力を得て立ち直ったのですが、宮廷からの注文も減り、1824年フランスに亡命後、ボルドーで死亡。82歳でした。

絵を見る時、その絵の物語や背景、時代、画家の人生を知っているとより絵に対する見方が深くなると思います。もちろん、真っ白な状態から絵を知ることも楽しみの方法。もっと言うと、絵は“感性”“好き/嫌い”です。プラド美術館展は、きっと気に入ると思います。
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