マジシャン、トニー・レオン！

ツイ・ハークとジェット・リーの「ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝」（１１）もそうですが、香港映画は昔も今もユニークで面白い作品をファンに見せてくれます。シリアスもコメディもアクションも！

この作品のツイ・ハークは、香港映画の代名詞“ワイヤーアクション”を取り入れたことで有名。チョウ・ユンファ主演「男たちの挽歌」（８６）などの監督、ジョン・ウーも独自のスタイルを持ってます。

アクションシーンでの鳩、両手に拳銃を持ち向き合う２人…。みんな真似しましたよね～。ジョン・ウーは、ハリウッド作品でもやってました。うふふ。そう！香港映画はすごいんです。そして今度は？

シネマート六本木の年末年始は、「２０１２－２０１３ 冬の香港傑作映画まつり！」を開催します。上映作品は３本。クー・チャンウェイ監督、チャン・ツィイー、アーロン・クォック主演「最愛」（１１）

ロイ・チョウ監督、ニック・チョン、サイモン・ヤム、ジャニス・マン主演「狼たちのノクターン＜夜想曲＞」（１２）。そして、イー・トンシン監督、トニー・レオン主演「大魔術師“Ｘ”のダブル・トリック」（１１）。

レオン ファンなので、こちらをご紹介。民国時代１９２０年頃の北京、天橋。この街を牛耳るのは、軍閥の雷大牛（ラウ・チンワン）。世の人々から恐れられている雷でしたが、悩みを抱えていました。

それは自分の愛を受け入れてくれない、第７夫人の柳蔭（ジョウ・シュン）のこと。そんな時、街に天才マジシャン張賢（トニー・レオン）が現れます。マジックで人々を魅了する張賢。

雷も張賢のマジックに感銘し、彼を屋敷へ招き入れます。しかし、それは張賢の仕組んだ罠。張賢の目的は、雷に幽閉された師匠（チョン・プイ）との再会。そして元恋人柳蔭を奪い返すことでした。

１９２０年代と言えば、中国では軍閥が割拠し政治的な混乱が続いた時代。租界と呼ばれる上海は、中国最大の都市として発展しました。上海を舞台にした映画もたくさんありますね。

アンドリュー・ラウ監督、ドニー・イェン主演「レジェンド・オブ・フィスト／怒りの鉄拳」（１０）も、１９２５年の上海を舞台にしていました。本作は１２８分の大作。レオンのマジックも見たい！？