だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ルーマニアの母と息子

2014-05-08 14:40:20 | 映画
ハリウッド映画の他に、英語圏の映画はよく見ます。他にもドイツ映画、フランス映画、イタリア映画、スペイン映画、中国映画(香港映画を含む)、インド映画、ロシア映画(ソビエト映画を含む)

メキシコ映画、アルゼンチン映画などなど。しかし、ルーマニア映画となると…。クリスティアン・ムンジウ監督「4ヶ月、3週と2日」(07)くらいしか、ヒットしませんでした。(合作は別として)

ルーマニアで有名なのはドラキュラですが、映画作品はないんですねぇ~。それはともかく、第63回ベルリン国際映画祭で金熊賞(最高賞)と国際映画批評家連盟賞をW受賞したのが…

カリン・ペーター・ネッツァー監督「私の、息子」(13)です。ルーマニア映画もカリン・ペーター・ネッツァー監督も知らないけど、このタイトルと金熊賞と言うのがすごく気になります。

映画のコピーは、『お前は私のすべて。守るためなら何だってする。』…うむ、いったい何が起きて、何を守るのでしょう?興味津々。舞台は、ルーマニアの首都ブカレスト。

コルネリア(ルミニツァ・ゲオルギウ)には、悩みがありました。1人息子バルブ(ボグダン・ドゥミトラケ)が、30歳を過ぎても自立しないこと。社交界の名士が集う、セレブの彼女の誕生日。

バルブはパーティにも顔を出さず、彼の恋人でシングルマザーのカルメン(イリンカ・ゴヤ)にも不満だらけ。ある日、バルブが交通事故を起こし子供を死なせてしまったという連絡が入ります。

警察署に急行したコルネリアが目にしたのは、憔悴しきった息子の姿。彼女は息子に不利な証言をさせまいと、あらゆる手段に訴えるのでした。被害者家族にまで必死の説得を試みます。

やがて自分の殻に閉じこもってしまうバルブ。なすすべを失くしたコルネリアに、カルメンは母親の知らないある意外なバルブの素顔を告白するのでした…。果たして、それは?

出演者たちの名前もまったくわからないけど、ルミニツァ・ゲオルジウは「4ヶ月、3週と2日」にも出演。セレブな女性を演じる彼女は、1949年ブカレスト出身の実力派女優。美しい。
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セオドア、AIに恋をする

2014-05-07 19:31:27 | 映画
何かに依存するのは、果たしてよいこと?それが人間だったり、携帯(スマホ)だったり、パソコンだったり…。う~む、よくわからないですが、少なくとも自分は依存はしてないかな…。

まっ、人それぞれですが、電車でスマホばかり見ていて隣の子供に無関心な親たちや、2人でいるのに携帯ばかり見ていて会話もない若者。よく見る風景ですね、感心はできないけど…。

「マルコヴィッチの穴」(99)「アダプテーション」(02)「かいじゅうたちのいるところ」(09)のスパイク・ジョーンズ監督の最新作は、そんな“あるもの”に依存する男の物語。

her/世界でひとつの彼女」(13)です。ロサンゼルス、近未来。他人の代わりに想いを伝える手紙を書く“代筆ライター”のセオドア(ホアキン・フェニックス)は、離婚したばかり。

ある日、傷心のセオドアが最新のAI(人工知能)型オペレーティング・システム(OS)を起動すると、画面から女性の声が聞こえて来ます。彼女の名前はサマンサ(声:スカーレット・ヨハンソン)。

ユーモラスで純真で誰よりも人間らしく、その上セクシーなサマンサ。たちまち恋に落ちてしまうセオドア。人間とAIのありえない恋でしたが、セオドアは次第に元気になり、いつも笑顔でした。

親友のエイミー(エイミー・アダムス)の後押しを受け、セオドアは恋人としてサマンサと真剣に付き合うことにします。果たして、人間とAIの恋の行方は?そもそも、この恋、可能なの?

AIといえば、ブライアン・オールディス原作、スティーヴン・スピルバーグ監督「A.I.」(01)を思い出しますね。“ARTIFICIAL INTELLIGENCE” ハーレイ・ジョエル・オスメント主演。

スタンリー・キューブリック監督が長年温めてきた企画でした。本作では、「ザ・マスター」(12)「エヴァの告白」(13)のホアキンが黒ぶちメガネとひげを蓄え、別人のような演技を見せます。

ルーニー・マーラ、オリヴィア・ワイルド共演。しかし近い将来、こんなAIが人間の淋しい心の隙間を埋めてくれるOSが開発されたら…うむ、ますますそれに依存してしまう人が出るでしょうねぇ~。
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JFKとザプルーダー・フィルム

2014-05-06 21:06:48 | 映画
ケヴィン・コスナー主演「JFK」(91)は、とってもお気に入りの1本。オリヴァー・ストーン&ザカリー・スクラーの脚本、アーノン・ミルチャン製作総指揮、監督はもちろんオリヴァー・ストーン。

1963年11月22日金曜日、第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディがテキサス州ダラスで暗殺。ニューオリンズの地方検事ジム・ギャリンソン著『JFK/ケネディ暗殺犯を追え!』が原作。

内容がすべてではないけれど、ジム・ギャリソンが唱える共同謀議説を中心とし、大量のドキュメント・フィルムを織り混ぜた“推論”ではあるものの、そこはストーン監督、見事な作品です。

デヴィッド・ミラー監督「ダラスの熱い日」(73)も有名ですが、大統領暗殺事件を描く時、必ず出てくるのが“ザプルーダー・フィルム”です。当日、ダラスで行われた大統領のパレード。

アマチュアカメラマンのエイブラハム・ザプルーダー氏が、撮影した8mmフィルム(26.6秒間記録)。偶然とはいえ、暗殺を記録した貴重な資料なのです。最新作にも登場します。

トム・ハンクス&ゲイリー・ゴーツマン製作、ピーター・ランデズマン脚本・監督「パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間」(13)。“パークランド”とは、大統領が運び込まれた病院の名前。

その日、大統領夫妻とジョンソン副大統領がダラスに来るということで、エイブラハム・ザプルーダー(ポール・ジアマッティ)は、8mmカメラを持ってディーリー・プラザへ向かいます。

大統領夫妻を乗せたリンカーン・コンティネンタルが見えた時、午後12時38分、3発の銃声が鳴り響きます。一瞬にしてパニックになる中、大統領はパークランド病院に運ばれます。

病院の医師にザック・エフロン、看護師にマーシャ・ゲイ・ハーデン、FBI捜査官にビリー・ボブ・ソーントン、リー・ハーヴェイ・オズワルドにジェレミー・ストロング、その母にジャッキー・ウィ―バー

その他ジェームズ・バッジ・デール、ジャッキー・アール・ヘイリー、コリン・ハンクス、デヴィッド・ハーバー、ロン・リビングストン、マーク・デュプラス。事件の真相は、果たして?見ます。
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絶対、泊まりたいグランドホテル

2014-05-04 21:04:42 | 映画
この監督の作品は絶対見る!…という監督に、ウェス・アンダーソンがいます。1969年5月1日テキサス州ヒューストン出身のアンダーソンは、テキサス大学でオーウェン・ウィルソンと出会います。

2人で共同執筆し、13分のショートフィルムを制作。それがジェームズ・L・ブルックス監督の目に留まります。それをオーウェンと弟ルーク・ウィルソンを主演でリメイク。それが、長編監督デビュー作…

「アンソニーのハッピー・モーテル」(96未)でした。次が「天才マックスの世界」(98未)。この頃から監督に注目していた人は、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」(01)で大ファンになったはず。

お次は「ライフ・アクアティック」(05)で、「ダージリン急行」(07)と続きます。これには「ホテル・シュヴァリエ」(07)という13分の短編のおまけ付。「ダージリン急行」のプロローグです。

アニメ「ファンタスティック Mr.FOX」(09)を挟んで、前作「ムーンライズ・キングダム」(12)となります。ここまで来るとアンダーソン一家と呼びたくなる俳優たちが、勢揃い!

待ちに待った最新作「グランド・ブダペスト・ホテル」(13)は、アンダーソン監督の世界を堪能できる夢のような映画なんです。舞台は、ヨーロッパ大陸東端旧ズブロフカ共和国。

1968年、作家(ジュード・ロウ)は、今ではすっかり寂れたグランド・ブダペスト・ホテルを訪れます。ホテルのオーナー、ゼロ・ムスタファ(F・マーレイ・エイブラハム)は、自身の人生を語るのでした。

話はさらに遡る1932年。伝説のコンシェルジュ、ムッシュ・グスタヴ・H(レイフ・ファインズ)は、ベルボーイのゼロ(トニー・レヴォロリ)の師でした。究極のおもてなしを信条とするグスタヴ・H。

ある日、長年懇意にしていたマダムD(ティルダ・スウィントン)が殺害され、彼の人生は一変します!エドワード・ノートン、マチュー・アマルリック、シアーシャ・ローナン、エイドリアン・ブロディ

ウィレム・デフォー、レア・セドゥ、ジェフ・ゴールドブラム、 ジェイソン・シュワルツマン、ハーヴェイ・カイテル、トム・ウィルキンソン、ビル・マーレイ、オーウェン・ウィルソン共演。必見!
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野獣派ラウル・デュフィとは?

2014-05-03 21:36:31 | 展覧会
GW真っ最中。映画見てますか?それともどちらかお出かけ?もっとも、どこへ行っても混んでますけど…。渋谷の文化村、ザ・ミュージアムで、この夏、開催されるのが「デュフィ展」です。

ラウル・デュフィ。1877年6月3日北フランス、ノルマンディーのル・アーヴル出身。(1953年3月23日没)野獣派“フォーヴィズム”の1人。他にアンリ・マティス、アンドレ・ドラン…

モーリス・ド・ヴラマンク、ジョルジュ・ルオーがいます。でもデュフィのこと、知りませんでした。なのでこれはチャンス!ラウル・デュフィ、どんな画家なのでしょうか?楽しみです。

今回の展覧会は、“色彩の魔術師”20世紀フランスのパリを代表するフランス近代絵画家デュフィの初期から晩年にいたる代表的な絵画作品を紹介。しかもその作品は、多岐に渡ります。

油彩、素描、版画、テキスタイル、服飾、陶器、家具など。しかもその作品たちは、ヨーロッパの有名美術館から来日。パリ市立近代美術館、パリ国立近代美術館(ポンピドゥー・センター)

アンドレ・マルロー近代美術館(ル・アーヴル)、ロンドンのテートなど。その構成は、1)代表作でたどる創造の歩み 2)木版画/知られざるモノクロの世界 3)デュフィとファッション

4)デッサンと水彩画の充実 5)生活を彩る室内の装飾 6)≪馬に乗ったケスラー一家≫作品解説 代表作品はには、『トゥルーヴィルのポスター』1906年・油彩

ポスターになった『馬に乗ったケスラー一家』1932年・油彩 / 『ダンス』1910年・木版画 / 『たちあおい』1918年・シルクにプリント / 『チューリップとアネモネ』1942年・水彩

『クロード・ドビュッシーへのオマージュ』1952年・油彩 / 『ニースの窓辺』1928年・油彩 / 『ヴァイオリンのある静物:バッハへのオマージュ』1952年・油彩 / 『マルティーグ』1903年・油彩

『レスタックのアーケード』1908年・油彩 / 『マキシム』1950年・水彩 / 他にもドレスや陶器の置物、タピストリーの布地とブナの木の椅子など…。ラウル・デュフィの世界をぜひ。
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79年8月24日、ポンペイで。

2014-05-01 15:56:16 | 映画
ダーレン・アロノフスキー監督「ノア 約束の舟」(14)では、ジョン・ヒューストン監督「天地創造」(66)の中のエピソード“ノアの方舟”を思い出していました。最新作は、ラッセル・クロウ主演。

たぶんTVの洋画劇場で見たと思いますが、イタリア、スペイン、モナコ、西ドイツ合作、ドゥッチオ・テッサリ、セルジオ・コルブッチ、エンニオ・デ・コンチーニ、セルジオ・レオーネ脚本…

マリオ・ボンナルド監督「ポンペイ最後の日」(60)。懐かしい~。スティーヴ・リーヴス、クリスティーネ・カウフマン、フェルナンド・レイ 、バーバラ・キャロル主演でした。

“ポンぺイ最後の日”とは、イタリアのナポリ近郊にあった古代都市が、79年ヴェスヴィオ火山の大噴火(8月24日午後1時頃)による火山灰によって、完全に地中に埋まった日(翌25日)。

火山灰は、一昼夜降り続いたそうです。映画はこの天災をクライマックスに、ローマ100人隊隊長(スティーヴ・リーヴス)と執政官の娘(クリスティーネ・カウフマン)の恋も描かれます。

江戸東京博物館で開催された『世界遺産 ポンペイ展~古代ローマの輝き~』(01年8~10月)でも見ましたが、人々は一瞬で生き埋めになり、人型のみ発掘されたそうです。(遺体は腐敗)

“ポンペイ”を描いた映画はたくさんありますが、最新作は大注目。「バイオハザード」(02)シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督(製作も)ですもん!それが、「ポンペイ」(14)です。

グラディエーターのマイロ(キット・ハリントン)は、ケルト人騎馬族の生き残り。ローマ人に一族を虐殺され、復讐心を胸に奴隷として生きていました。ある日、彼はある女性と出会います。

それはポンペイの有力者の娘カッシア(エミリー・ブラウニング)で、たちまち恋に落ちてしまいます。彼女は、コルヴィス元老院議員(キーファー・サザーランド)との婚姻を迫られていました。

コルヴィスこそ、マイロの復讐の相手だったのです!そして運命の8月24日。今にもヴェスヴィオ火山が噴火しようとしていました。果たして?キャリー=アン・モス、ジャレッド・ハリス共演。ぜひ。
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