『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

草取り

2017-08-10 05:38:00 | 風景
台風一過で
玄関先に水溜りが
いくつも出来ていた。

小さい頃は、
ビッチャと呼んでいた。

入るとビチャッと
なるからだろう。

大人たちも
「ビッチャに入って
スッパネ作って、もう・・・」
とよく言っていた。

スッパネは
踵で跳ね上げた泥水で
ズボンにできた泥シミである。



こんな水溜りでも
子どもにとっては
移植ベラで穴を掘って
泥遊びしたり、
葉っぱの船を浮かべたりと
けっこうワクワクしたものである。

今でも、
樹木や空を映す
水鏡としてのビッチャを見つけると
オッと思うことがある。





去年の8月30日に
小脳出血で倒れた老母は、
救急病院、リハビリ病院、介護ホームと
転々として一度も家には
戻っていない。

洗濯物のアイロンがけと
庭の草取りを
専らの仕事としていたので、
ガーデナー不在となった庭は
草がボーボーと生い茂ってきた。

先日も教頭になられた
親しいC先生から
「先生。
 カウンセリングのお客さんが来るんでしょ。
 ダメでしょ。
 ちゃんと草取りしないと」
と言われてしまった。

自分もカミさんも
大学時代に
生物学研究会だったせいか、
わりと自然派なので、
草ボーボーでも平気なのである。

というよりも、
単に横着なのかもしれない。

京都のマンション時代には
庭がなかったからよかったが、
吉倉、清水町、そして現在と
庭付き一戸建ては
庭の手入れが大変で
ついつい雑草は伸び伸びになる。

吉倉、清水町時代には、
両親が見かねて
わざわざ草取りに来たこともある(笑)。

老母が健在の頃は、
さすがに我が庭も
キレイに手入れされていたが、
今は家周りが荒れ屋敷然としてきた(笑)。

台風一過で
地面が大分と水分を吸ったから
草も抜きやすかろうと思い、
草丈の高いものだけ
スッスと抜いた。

中腰で二十本も抜いたところで、
ハーしんど・・・となって、
オシマイ(笑)。

草抜き、楽じゃねー、
とつくづく思った(笑)。

バーさんは
しゃがんで草取りをして、
ほんで
「なんだか、腰痛いのぉ」
と、しょちゅうこぼすから、
「あったりめぇだ。
草取りなんか、やってっからだ」
と窘めていた。




こないだ、
階段で蹴躓いて
割っちまった信楽カップの
生き別れソーサーを
さっそく小皿として活用している。

思えば、
元主役のカップを
乗っけていただけの脇役人生から
今は、自らが主役に
躍り出たようなものである。

こやつ、
なかなか見た目も
使い心地もよくって
愛(う)い奴である。

なんだか
亭主と死に別れた寡婦を
雇って慰撫している
事業者のような心境になった(笑)。

(;;、)ヾ(^^ ) ヨシヨシ



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