音楽家として尊敬している
久石譲の新書を
2冊読んだ。
やはり人間的に魅力があるので、
ああも美しい音楽が
書けるのかもしれない、
と思った。
それと、非常に
プロフェッショナル意識が高い。
群れない一匹狼のような
ストイックさもあり、
真似したくとも
なかなかできないなと思わされた。
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人生随談
奈保子 音楽にとって、リズムというのも感動には大きなファクターではないでしょうか。
先生 うん。大きいね。よく、ラベルの『ボレロ』が好きだ、という人がいるけど、あれは同じリズムが延々と続くでしょ。
奈保子 はい。メロディーも単一ですね。
先生 そう。だから、人によっては、あの反復にセクシャルなイメージを抱く人もいるらしいよ。
奈保子 なるほど。それですと、まさに本能や情動と直結していますものね。
先生 そうそう。あと、私らの世代ですと、大学生の時、パチンコ屋の開店時間なんかに行くと軍艦マーチというのが勇ましく鳴ってましてね。もう、それを聴くと、何だか血湧き肉踊るんですよ(笑)。
奈保子 はいはい。あの派手なシンパルが入るものですよね。
先生 そう。「ジャーンチャン、ジャンチャカチャッチャ、チャチャチャチャ、チャーン」というリズム。
奈保子 世界中の軍歌には、そういう魂を鼓舞するような要素が共通しているんでしょうね。
先生 だと思いますよ。
奈保子 リズムは元々、アフリカ起源の太鼓によって発祥した、とピアノの先生に伺ったことがあります。
先生 そうかもしれませんね。それより、我われは胎内で、母親の心音を聴いているでしょ。
奈保子 なるほど。あれこそビートですものね。
先生 そう。心拍。あの速さが、音楽速度の基準になってるんだと思いますよ。
奈保子 アンダンテは歩く速さですものね。
先生 現代では、どんどんテンポが速くなる傾向にあるみたいだよ。
奈保子 世の中、段々と、せわしなくなってきたからでしょうか。
先生 かも知れませんな。
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