『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

六十六とよはひたまれり

2023-12-06 09:00:30 | まんが

 

にちにちがさらの
 目ざめの今日もつづき
  六十六歳の生まれ日いただく


はかり知れぬ
 めぐみうけつづけ世話になり
  六十六歳となれるわれなり

 
遠き日の
 にがきかなしみ通り来て
  六十六とよはひたまれり

             碧水歌


***

幼児期から学童期には
二十回も入院するほどの
重症の小児喘息児だったので、
母親が医師から
「この子は、はたちまで
生きられない」
と宣告されたという。

その喘息も
小6で完治し、
ハタチの三倍もの人生を
生きてこられたのは
幸いとしか言いようがない。

還暦を過ぎてから、
またぞろ、喘息が再発してきたが、
これも幸いなるかな
軽症で済んでおり、
半世紀前より優れた吸入剤で
発作が起こることもない。

父が71歳で癌死したので、
それに倣えば、
自分の命もあと5年となるが、
祖父母たちは
99、94、87・・・と、
いずれも長命系なので、
その隔世遺伝であってほしいものである(笑)。

母親は、認知症になったが、
90歳で存命である。

父・母の弟妹たちも存命で
みな80以上で健在である。

幼少期より
病弱だったので、
常に「死」を意識して育ってきた。

病棟でも
亡くなって空になったベッドを見て
子ども心に「死ぬ」っていう事を
間近に見せつけられてきた。

なにせ、
入院病棟の一階には
「霊安室」があり、
院内探検で
気味が悪かったのを
覚えている。

早い時期から
人生が有限である事を知ると、
必然的に「長生き」を目指すより
「深生き」を目指すようになる。

死刑囚と無期囚の
心理状態を調べた研究があるが、
有限の前者に比べ
後者の方が駄々羅で
無為になる傾向があるという。

最近の若者の一部にみられる
アパシー感
(無気力・無関心・無感動)は、
葬儀や火葬・骨上げ等の
「死」や「死者」を身近に感じる
機会を体験することがないからかもしれない。

半面、コロナ禍では、
死者が30000人だの、
ガザ戦禍では
12000人の犠牲者だの、
統計的な数字ばかりの
「三人称の死」のみが
報じられている。

「自分の死」である
「一人称の死」は体験できないので、
人生において意味のある「死」は
「あなたと呼べる」面識のある
「二人称の死」だけであるという。

**

在京中の教員時代に、
不安神経症になり、
近所のカウンセラーの先生に
4年間、夢分析を受けた。

それにより、
自分の心に「無意識」がある事が
実体験として感得され、
今日の心理職にも生かされている。

今も、年に数度は、
印象的な夢を見た時だけ、
ノートに書きだして
分析を試みている。

そこには、
個人的無意識のみならず
人類全体の集合的無意識も
自ずと反映され、
3.11以前に、大災害を描写するような
夢も見ていたことを
後で知ることになった。

*

昨日のカウンセリングでも、
不眠と希死念慮を主訴に持つ
JCが来たので、
懇意の精神科医にリファーした。

心理教育としては
日光浴とメラトニン生成、
メラトニン→セロトニンという
生化学的代謝といった
睡眠の常識を教えた。

ヒトの生体リズムは25時間だが、
社会の一日は24時間なので、
そこにタイムラグが生じるが、
朝の日光浴によって
間脳内でタイムリセットの
スイッチが入るという。

 



30年前の
社会人院生時代に、
心理学教室に
自称「睡眠屋さん」という
時間生物学の准教授がおられたので、
専門的な事をずいぶん学んだ。

風呂上りの
2~3時間後に
深部体温という
肛門から直腸に挿入した
体温計が下がる時に
スッと眠気が生じる、
という事もその時に学んだことである。


***

JCの幾人もが、
オデコから頬にかけて
ニキビが華々しく開花し、
悩んでる子もいれば、
さほど気にしない子もいる。

きのうは
かなり酷い子がきて、
皮膚科で漢方薬と塗り薬を
処方されたというので、
簡単な発症のメカニズムと
予後がよいこと
(きれいに治る事)
を保証してあげたら
安心して帰って行った。

まだ、コロナ・マスクを
着用しているからいいものの、
ほんとに酷い子になると
「醜形恐怖症」になる場合もあるので、
正しい知識の心理教育が
必要になる。

専門用語では
痤瘡(ざそう/acne)というが、
表在するアクネ菌に感染して
炎症化すると発赤する。

ウィキに拠れば、
毛包に角質や皮脂が詰まったのは
面皰(めんぽう)と呼ばれ、
臨床的には、
「非炎症性ざ瘡」と
「炎症性ざ瘡」に大別される。

白ニキビ -
毛穴に皮脂が詰まる。
患部が膜で覆われて
表面はまだ閉じており、
発疹は白から乳白色。
皮脂の栓は押しても
容易に圧出しない。

黒ニキビ -
毛孔が閉鎖している。
白ニキビが少し進行した状態で、
皮脂が盛り上がり
穴があくことで患部を覆う被膜が開き、
内容物が酸化して黒っぽく変色。
皮脂の栓は押すと容易に圧出する。

赤ニキビ -
黒ニキビがさらに進行した状態で、
毛穴に詰まった皮脂に
雑菌やアクネ菌が繁殖。
好中球、リンパ球による炎症を生じ
炎症性皮疹である赤色丘疹や
内部に膿が溜まった膿疱へと移行する。










  

 

 

 

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