『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

ストラヴィンスキー

2017-01-11 09:50:00 | 音楽
玄関の室礼(しつらい)を
節分飾りに模様替えした。

スーパーに出かけたら
入り口には
すでに節分とバレン商戦の
品がズラリと並んでいた。

デパートのウィンドウも
12/25を境にガラリと
正月ディスプレイに変わり、
1/7の松の内を終えると
やはり節分・バレンへと変わる。

してみると、
我が家の室礼は
世間の商人(あきんど)を
なぞっているような
ものかもしれない。



京都に住居をなしていた頃、
休日ともなるとカミさんと
あちこちを散策してまわった。

その折、
嵯峨野でたまたま見つけた
万兵窯という民芸焼の
「赤鬼」と「火男(ひょっとこ)」が
とても愛嬌があって気に入っている。

真塗矢筈板に
宝間道の小袱紗を敷き、
「一粒万倍」の一合枡に
豆を入れて飾った。

花入は山女(あけび)の蔓籠に
小正月に飾る
布製の団子刺である。





『ねじまき鳥クロニクル』読書の
BGMにストラヴィンスキーの
『ペトルーシュカ』がぴったり合うので
もう何十遍もリピートして聴いている。

メータ/フィラデルフィアで聴いていたが、
別の演奏も聴いてみたくなり、
近所のブックオフで280円の
ムーティ/BBCを見つけたので
聴いてみた。

デジタル録音で
音質も演奏も申し分なく、
カップリングされていた
『春の祭典』も大迫力であった。

『ペトルーシュカ』は大分頭に入ったので
ユーチューブのスコアを見てみたら、
単純な書法と複雑難解な書法とが
入り乱れて書かれており、
それがストラヴィンスキーの
特徴なのかもしれない、
と感じた。

ブックオフに、
珍しい作曲者による自作自演の
『詩篇交響曲』と
初期の二つの交響曲のCDがあったので
それも買ってきて
永年のテクストにしてきた
諸井誠氏の『交響曲』を
久しぶりに紐解いた。



大阪在住の27歳の時、
30歳までに、このテクストを元に
100曲をレコードやCDで蒐集して
聴いてやろう、
という目標を立てて完遂した。

その時のメモが
未だに目次に残っている。

この時の3年間の勉強は、
後年、アンサンブルでの
スコア・リーディングや
ギター曲の読譜、編曲にも
大いに役立ってくれている。

それと、
ギター弾きは
交響曲を知らない、
ピアノ曲を知らない、
というギター曲オンリーの
人たちがほとんどなので
そうはなるまいと
若い頃からクラシック全般に
興味を持って耳を傾けてきた。

クラシックギターは
永らくクラシック音楽界では
異端の地位にあって、
昨今、ようやく幼児期からの
音楽教育を伴った演奏家が
出現しだした。

故に、自分たちの世代は、
ピアノやヴァイオリンのように
音感教育やリズム教育を受けず、
また音大で勉強するでもなく、
ただギターだけを弾いてきたので、
どうしても楽器馬鹿という
コンプレックスが拭えず、
それを埋め合わせるつもりで
せめて音楽的教養だけは
身に付けようと努力してきた。

学部と院でも
副専攻として音楽理論を
何単位か取っていた。






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ペトルーシュカ | トップ | 雪の朝 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事