『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

礼節の美

2023-01-10 09:31:58 | 藤井 聡太

 

 雪の朝
 二の字二の字の
  下駄の跡

      捨 女

今朝は、目覚めたら
激しく雪が降っており、
両手にゴミ袋をたんがいて(持って)
傘もさせずにゴミ出しに出たら、
往復300mくらいなのに
ニンゲン雪だるまに
なっちまった(笑)。

カミさんは、
今日から始業式なので、
「大変だぁーっ!」
と、車の雪を掃き下ろして
出勤した。

自分は、明後日からが
学校での仕事初めである。

*

きのうの
ソーちゃんの王将戦「初戦」の
様子が、各局の全国ニュースでも
採り上げられていた。

「新旧・天才対決」
というタイトルが多く、
「レジェンドVS令和の大天才」
というのもある。

ハブちゃんは、
タイトル99期を保持している
「永世七冠」なので、
あと一つタイトルを取れば、
前人未踏の100期となるが、
なにせ、相手は現棋士界「最強」の
「400年に一人の大天才・五冠」
であるからして、
タイトル奪取は至難の業と言えよう。

七番勝負の初戦の昨日。

運良く、振り駒で「先手」を引いた
ソーちゃんは、タイトル戦と
先手の勝率9割という
人間離れした確率が示す通り、
中盤からリードを続けて
難なく楽勝した。

これまで、
タイトル戦で初戦を落としてから、
その後、4連勝というような
勝パターンがあったので、
「先リード」したのは、
なんとも心強い限りである。

この分だと、
おそらく、「4-0」の
完全試合もなくはなさそうだ。

*

今回は、
『掛川城 二の丸茶室』という
銘席で対局が行われたが、
彼の入室の礼、
対局の礼の所作が
「新年飾り」の茶室に相応しく
より美しく見えた。

このような礼儀作法を重んじる処が
諸外国のゲームやスポーツにはない
「伝統芸」「国技」としての
棋道の素晴らしさであろう。

勝負事ではあるので、
勝敗はつくものだが、
勝者は露骨に勝ち誇って
ガッツポーズをしたりする事はなく、
「惻隠の情」でもなく、
対局できた事への礼として
相手側が負けを認めた「投了」礼に
答礼するのである。

*

勝敗のつかない芸妓として、
日本には「蹴鞠」というのがあったが、
これに似たもので、
昭和の頃は、
「昼休みのバレーボール」
という、小中学生やOLらが
輪になって一つのボールをみんなで
落とさないように続ける・・・
というのがあり、
自分もやった記憶がある。

それこそ、みんなで、
心合わせて、どれだけ
ボールを落とさないようにするか・・・
という遊戯・ゲームなのだが、
下手な子には易しい球を回してあげる、
などという心遣いもあった。

『温泉卓球』という
映画になったものでも、
ふたりで息を合わせて
どれだけ続けられるか・・・
という、「競う」ものではない
「和合」を良しとした技芸は
日本ならではのものである。

【和を以て貴しとなす】
という
聖徳 太子の
「和らぎ合う」精神が
日本人の根底にはあるのである。

*

きのうは、
将棋を観戦しながらも、
新しく導入したマシン類の為に
古楽器工房内の整理をした。

ついでに、
同好の士の製作家の方から
譲り受けたリュートの原寸大の
設計図を、大型段ボールに
仮張りして、室内装飾の一部にしてみた。

工作機械が揃いしだい、
これらの1700年代の古楽器の製作も
手掛けていきたいと思っている。

*

お正月に
一家揃って帰省してくれた
ミカママが、りく坊と
工房内を見学に来たら、
本格的なボール盤を見て
「えーっ!!
 家庭に、こんな機械があるなんて、
すごいですねぇー!」
と、驚いていた(笑)。

この穿孔用機械なぞは、
どこのホームセンターでも、
工具類コーナーに
1万円台で売っているもので、
一家に一台は無用だが(笑)、
DIY好きオトーサンなら、
工房に必ずや持ってるマシンなのである。

 

 

 

 

 

 

 

 


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