ビウエラレッスン 水戸先生とわたしの演奏の違いは?と訊いたら先生はわたしの真似とご自分の続けて弾いてくれました。「ホラ、あなたのはポキンポキン切れてしまうでしょう? 余裕がないよね」「....では、どうすれば先生の演奏に近づけることができあすか?」一瞬待って 先生はいいました。
「音を聴くのです。音が響く...それを聴いてから次の音を弾く」
そうか、語りとおなじだな...と思いました。ことばが聴き手の心に響くのを感じてからつぎのことばを語る..勝手に進まない。...それから音を聴きながら弾いてみました。さっきとはずいぶん違います。
こんなことだったのか...実に簡単な自明のことなのにまったくわからなかった...弾くことばかりに気をとられていました。やにわに「先生 プロってなんでしょうか?」と訊くと「わたしはプロですが??」「そうです、先生はプロフェッショナルにとって一番大切なことはなんだと思われますか?」「わたしは演奏家ですから、聴いてくれるひとに感動してもらうことです。」
MHKの番組でイチロウ選手はプロフェッショナルとは圧倒することだと言いました。将棋の羽生さんは揺るぎないひとだといいました。みなさんに共通するのは持続する情熱、ほんとうにたいせつなものを信じつづけ、たゆみない努力を日々続ける、今日よりも明日、明日よりもその先と続けることのように思います。
一日10分の練習ができない自分をわたしは恥ずかしく思います。これから30分、いや10分でもいい、真摯といえる努力を続けてゆけば、残された時間のなかでどこまでか行けるような気がしました。
| Trackback ( 0 )
|