遠い森 遠い聲 ........語り部・ストーリーテラー lucaのことのは
語り部は いにしえを語り継ぎ いまを読み解き あしたを予言する。騙りかも!?内容はご自身の手で検証してください。
 



    このごろ わりといい出会いがあります。上記3つの映画 佳作でした。なかでも「トイレット」がおもしろかった.....クスクス、げらげら わらわせて 最後泣かせて ドンデン返しでまたわらった。とても気持ちのいい映画でした。

    黙阿弥ホテルは井上ひさし原作 たぶんこまつ座の録画です。このなかで井上ひさしは 戯作者に言わせています。「芝居とは.....女をとことん悲しく死なせ とことん美しく死なせる....そこに知恵をしぼるのだ」......ことばは違うかもしれませんがそんな意味合いだったと思います。まさに.....語りもと思います。もうひとつのパターンは どうやって(精神的にあるいは肉体的に)殺し どうやって甦らせるか....。

    クレアモントホテルはひとりの老女が死ぬまえにひとりの青年と出会うものがたり.....それは ひとつの恋であり亡き愛する夫との邂逅でもありました。そしてその青年の甦りでもありました。ツォツィは....少年のころ 母と別れざるを得なかった そして母に対しある呵責またはトラウマを抱き続けた.....自力で生き抜くうち チンピラとなり女性に怪我をさせ 赤子を誘拐する羽目になる.....しかしその幼子とのつかの間の時間に 人間性を取り戻してゆくものがたり......すなわち 再生.....トイレットはカナダのものがたり 母が亡くなる直前に日本からやってきたばあちゃんは英語を話すことはなかったが 3人の孫の心をひらき 人生に立ち向かう後押しをして死んでゆく.......三作とも生と死のものがたりであり 再生のものがたりであり なにかを得るためになんらかの『贄』をひとは差し出すのだという含みをもったものがたりであると思います。

クレアモントホテル → こちら

ツォツィ → こちら

トイレット → こちら

    きのうは作詞家 阿久 悠 のつくった歌の特集がありました。阿久さんの 勝手にしやがれ 五番街のマリーなどひとつひとつの作詞にものがたりがありました。なかでもいままであまり聴くことのなかった三曲がとても印象に残ったのでUPしておきます。演歌はおもしろいですね。優れた歌手は細部をおろそかにしない。歌詞をとてもたいせつに あるところは輝くようにあるところは潤むように また匂やかに 憂いをもって......歌います。語りも一音一音を煌くように語りたいと思います。


転がる石 → こちら

花束(ブーケ)→ こちら

冬の唄 → こちら

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