遠い森 遠い聲 ........語り部・ストーリーテラー lucaのことのは
語り部は いにしえを語り継ぎ いまを読み解き あしたを予言する。騙りかも!?内容はご自身の手で検証してください。
 



 

櫻の季節は 貸さないという 文化財の明日館を 貸していただけるようになったのは 2月のことでした。

口コミで 心から櫻井美紀さんを慕う方々にお伝えして 18名があつまりました。

なかには 遠く 高岡や仙台からの方もおらっしゃいます。

櫻井先生は 元アナウンサーで 長年地元で 文庫活動をつづけ 語り手たちの会

をとおして おおくの語り手を育てました。教えるということの真髄は生徒の心に火を灯すことと申しますが

語りへの情熱をひとりひとりの胸に灯したのです。あるいは闇を照らさんという燃え盛るかがり火を.....

 

絵本や本を活字を媒体に 句読点もさながらに 表情もかえずに 感情も入れずに 語るという 図書館に流布していた

ストーリーテリングではなく 日本の語りの歴史に根ざした 自分のことばで語る語りを提唱なさいました。

先生が お好きだったのは 櫻 お茶の時間 そしてなにより 語り でした。

こうして 語りで 先生を送らせていただくことができて ほんとうにうれしいです。

準備をすすめてゆくうちに わたしのなかで変化がありました。

櫻井先生に聴いていただく から 突然 ひかりが射したように 櫻井先生にともに 語っていただくのだ

とわかったのです。

櫻はあの世とこの世の あわいに立っています。

わたしたち語り部は ときに幽冥界とこの世の境をゆききします。

本格能がそうであるように 語りはすでにこの世にないひとのかわりとなって語りますし

天の声を 語ることもありますね。 

語り部もまた 境に立つ つなぎ目なのです。

櫻井先生のお茶の会は 参加するかたがたの 境目 潮目になるでしょう。

悲しみや後悔や 遺恨さえあらいながし ひかりと希望にかえてゆく 

そのような あつまりとなりますように.....

 



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