季節の花と言葉の花束

写真付きで季節の花や言葉の意味をを書くならgooブログ

季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「三叉 (みつまた)」

2017-03-05 04:12:44 | 暮らし
忘れかけていた大切なこと(渡辺和子著より)


「譲る心と詫びる心⑤」

私たちも、他人を非難する前に、まず自分の心を見つめ、非難する

資格を持っているかどうかを尋ねてみないといけません。

それから非難しても遅くはないのです。先頃私たちは、長距離電話

に呼び出され、電話口で一人の女子高校生の父親からおしかりを受け

ました。その人の娘が万引きグループの中に入っていて、そのことが

発覚して教師に呼ばれて叱られたというのです。その時の教師の

叱り方が悪かったから、学園の責任者としてその教師に詫び状を書か

せろと言うのです。電話の間中、娘の不始末については一言の詫びも

なく、ひたすら教師の叱り方について非難する父親に、私は呆れて返す

言葉もありませんで、した。「相手を謝らせる」ことが、いまや流行に

なっているみたいです。自分の側にもある落ち度を認めようとはせず、

一方的に相手を責めるというのは恐ろしいことです。


歳時記


啓蟄(けいちつ」)

3月5日。および春分までの期間。

太陽黄径345度、雨水から数えて15日目頃。

啓は「ひらく」、蟄(ちつ)は「土中で冬ごもりしている虫」の意味で、

大地が暖まり冬眠していた虫が、春の訪れを感じ、穴から出てくる頃。

菰(こも)はずし を啓蟄の恒例行事にしているところが多いですね。

まだまだ寒い時節ではありますが、一雨ごとに気温が上がり、日差しも

徐々に暖かくなってきます。

春雷がひときわ大きくなりやすい時季でもあります。

八百屋さんの店先に山菜が並び始めます。

旬の食材で春の訪れを味わいましょう。


※実際に、動物や虫(種類によって違いますが)が冬眠から目覚めるのは、

最低気温が5度を下回らなくなってから、平均気温が10度以上になって

からだそうです。

======================================

3月から咲く花「三叉 (みつまた)」

開花時期は、 3/ 5 ~ 4/10頃。
・原産地は
 中国中南部、ヒマラヤ地方。
 江戸時代初期に渡来した、
 とされるが、
 万葉集の「さきくさ」の名で
 歌われているのがミツマタである、
 との説があり、
 渡来時期が万葉時代以前なのか
 江戸時代なのかは
 確定していない模様。


・花芽は、
 ちょっと不気味な、不思議な形。
・花は、蜂の巣が
 ぶら下がったような形。
・枝が3本ずつ分岐する。
 (不思議!)
 これが名の由来♪


・樹皮には強い繊維があり、
 和紙の原料になる。
 しわになりにくく高級で、
 また虫害にもなりにくいので、
 1万円札などの紙幣や証紙など
 重要な書類に使われる。

 1876年(明治9年)に、
 政府印刷局で三叉を原料として
 紙幣を作ってから、
 三叉の利用度は
 非常に高くなった。
 紙幣以外でも、
 証書・地図用紙・コピー紙など
 各種の紙とその原料として
 幅広く使われている。


・「三椏」とも書く。
 「椏」は”あ”とも読み、
 「木の股」の意味がある。

・「赤花三叉
 (あかばなみつまた)」は、
 戦後、愛媛県の栽培地で
 発見され、
 今では黄色花とともに
 よく栽培されている。


・「春されば
  まず三枝(さきくさ)の
  幸(さき)くあらば
  後(のち)にも逢はむ
  な恋(こ)ひそ
  吾妹(わぎも)」
   柿本人麻呂

(季節の花300より)



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする