季節の花と言葉の花束

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季節の花「杏子(あんず)」

2017-03-23 04:05:42 | 暮らし

忘れかけていた大切なこと(渡辺和子著より)


「遊び④」

ところで、もっと必要なのは、実は大人が遊び心を取り戻す事なのです。

それはゴルフ、マージャン、パチンコと言った遊びをすることではなく、

心の遊び、心のゆとりを忙しさの中で作る事ともいえます。

車を安全に運転するのに、ハンドルの遊びが必要なように、人生と言う

旅路においても物質的ゆとりとともに、いや、それ以上にほほえみ、

思いやり、優しさと言った遊びが必要なのです。

このような心の遊びを持った大人が増える時、三つの「間(ま)」を失い

つつある子供たちも、きぅと幸せになる事でしょう。


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3月方咲く花「杏子(あんず)」

開花時期は、 3/20 ~ 4/ 5頃。
・中国原産で、
 奈良時代に、梅とともに
 中国から渡来したといわれる。

・漢名の「杏子」の唐音から
 「あんず」となった、
 または、
 「甘酢梅(あますうめ)」
 が変化して 
 「あんず」になったとも。

・ピンク色の花。
 桜とよく似ている。
 開花は桜より少しだけ早いようだ。
 幹の部分は桜と同じく
 横向きの線が入る。
 また、「豊後梅(ぶんごうめ)」は
 梅と杏の中間種らしく、
 杏と豊後梅は、そっくり♪。
 (名前の看板がないと
  なかなか区別できません)

・実(み)は食べられる。
 ”アプリコット”。
 すっぱくて、あまり甘くないが、
 柔らかい。6月頃熟す。
 外見上は桃(もも)の実と
 そっくりだが、
 桃よりだいぶ小さい。


・タネの中の核の部分を
 「杏仁(きょうにん)」と呼び、
 せきどめなどの
 生薬として使われる。
 桃(もも)のタネの
 「桃仁(とうにん)」に
 よく似ている。

 また、「杏仁」は
 「あんにん」とも呼び、
 「杏仁豆腐(あんにんどうふ)」で
 おなじみ♪。
 でも、杏仁豆腐は、実際には、
 この杏仁とよく似ている
 「アーモンド」の実を
 使っていることが多いようだ。
 (アーモンドエッセンス)


・長野県千曲市
 (旧「更埴市」、
  長野市の南)に 
 「あんずの里」があり、
 毎年4月上旬~中旬頃 
 観光客で賑わう。

・シリアの国花。

・「杏一益、梨二益、
  カリン百益」の
 言い伝えが中国にある。


★<杏林(きょうりん)>の故事
        「神仙伝」
 中国古代、呉の国に
 董奉(とうほう)という 
 仁医がいて、
 貧乏人からは治療代金をとらず、
 かわりに症状の軽い患者には
 杏を一株、   
 重病者には杏を五株植えさせた。
 数年にして
 家のまわりに杏の林ができた。
 それ以来、
 「杏林」は医者の尊称となった。
       (いいお話♪)


・「杏あまさうな人は
  睡(ね)むさうな」
   室生犀星



(季節の花300より)



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