季節の花と言葉の花束

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季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「片栗 (かたくり)」

2017-03-24 04:29:59 | 暮らし
忘れかけていた大切なこと(渡辺和子著より)

「その他の喜び①」

近頃、もらう喜びは知っていても、その他の喜びをあまり

味わっていない子供たちが、増えているように思えてなり

ません。その他の喜びとは、与える喜び、分け合う喜び、

そして自分で物事をやり遂げる喜びです。

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3月から咲く花片栗 (かたくり)」

開花時期は、 3/20 ~ 4/10頃。
・山地に生える
 (場所によっては群生する)。

・ピンク色の花が下向きに咲く。
 花は陽のあたるときのみ開く。
 くもった寒い日や雨の日は
 開花しにくいが
 曇ってても
 温度が高めだと開花する。
 なかなかデリケートな花です。


・種子が地中に入ってから
 平均8年目で
 ようやく2枚の葉を出して開花。

・樹冠が緑の葉に覆われる前の
 (3、4月の)わずかな日光を
 利用して花を咲かせ、
 花のあと、
 5月頃に葉も枯れたあとは
 ずっと次の年の3月頃まで、
 球根のまま休眠する
 (地面からは消える)。
 (1年のうちの10ヶ月の間は
  地中で過ごす)。

 このように、早春、
 他の花に先がけて花を咲かせ、
 逆にまわりの木々や草が
 すっかり緑になる季節になると
 地上から全く
 姿を消してしまう植物のことを
 ヨーロッパでは
 「スプリング・エフェメラル
   ”春のはかない命”」や
 「エフェメラルプラント
   ”短命植物”」と
 呼んでいる
 (エフェメラとは
  「かげろう」のこと)。
(節分草(せつぶんそう)も同じ)


・昔は、球根から
 ”片栗粉”(かたくりこ)を
 採っていたが、
 今は8割がじゃがいも、
 2割がさつまいもの
 でんぷんからつくられている。

 「片栗」の本物の「片栗粉」は
 薬局で売っている。 
 片栗粉は消化がよく上質なので
 漢方薬として
 病後の滋養用に使われ、
 江戸時代の本には
 「病人飲食が進みがたく至りて
  危篤の症になると
  カタクリという葛粉のごとく
  なるものを
  湯にたてて飲ましむ」と
 書かれた。


・「片栗」の漢字は、
 食用にする根の鱗片が
 栗の片割れに似ていることから
 あてられた。

・古名は
 「傾籠(かたかご)」。
 籠を傾けたようにして
 咲くところから。
 それがしだいに
 「かたくり」となった。
 また「かたかご」は
 「片葉鹿子(かたはかのこ)」の
 意味もある
  → 育ってしばらくは
   片葉(一枚葉)で、
   葉に鹿子模様の斑点
   があることから。

・英名は
 「Dog tooth violet」
  (犬の歯の”すみれ”)
   → たしかに似てる♪


・「もののふの
  八十(やそ)少女らが
  くみまがふ 
  寺井の上の
  堅香子(かたかご)の花」
   万葉集
   大伴家持
   (おおとものやかもち)


・東京周辺の見どころ

 <練馬区清水山>
   清水山憩いの森。
   東京23区内では
   唯一の自生地らしい。
   花見頃4月上旬。
   練馬区大泉町。
   最寄駅
    西武池袋線石神井公園駅
         からバス 



(季節の花300より)



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