季節の花「黄菖蒲 （きしょうぶ）」

忘れかけ怜太大切なこと（渡辺和子著より）

「甘え②」

ある日の事、私が差し出した手紙に目を通した上司のアメリカ人は、

ただ一言「やり直し、スペルが一字間違っている」と言って突き返

したのです。私と言えば苦心して仕上げたのにという思いが募って、

泣いてしまいました。「泣きたいのは僕のほうだ」私はこの言葉で、

自分の甘えに気づかされたのです。

私が、どれだけ苦心して仕上げたとか、たった一字の間違いなのに、

といったことは、何の意味も持たない厳しい仕事の世界だということ。

そこで求められているのは、誤りのない完璧なしごとなのだというこ

とを、身に沁みて知りました。

「泣きたいのは僕の方だ」不完全な仕事しか持ってこない人間に、

給料を支払わねばまらない人として、これは当然の言葉でした。

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５月に咲いていた花「黄菖蒲 （きしょうぶ）」

開花時期は、 5／ 5 ～　5／末頃。
・「文目」と同じ頃に咲く。
・群生して植えてあると、
　黄色がとても目立つ。


（季節の花３００より）